本題に入る前にひとつ。

わたくし、知らなかった事がありまして。



それは小腸の位置と長さ。



臓器の位置なんて全て把握しておらんので

(だいたいでしか覚えていない)

無理ないっちゃ無理ないのですが。


なんとなーく、


「胃と大腸の間にあるのが小腸」

程度に把握してました。

いやまぁ、そこは間違ってなかったかと。


問題は小腸の長さよ。



奥様ご存知?

小腸って長さが5〜6mあるんですって。

んまぁァ〜そうなのぉ〜?


って。



小腸、思ってたより遥かに長かったーー!

たーーーーー!

たーーーー!

たーーー!

たーー……

たー………(謎のエコー)



5〜6mって

5〜6mって


つば九郎の身長何人分っっ???

いや、つば九郎は鳥だから体長何羽分??

なんでつば九郎で換算するんだ??


伸ばしたらキリン並に高さあるって事ね。

ほえーーーっ。


………伸ばす機会なんてないけど。



つくづく思うの。

これのどこが「小」腸なのよ。

全然「小」じゃないじゃんかよー。

小腸の名付け主出てこい?

まんまと騙されたわよ。

たばかったわね。

ジャロに訴えてもよくね?


いろんなツッコミが駆け巡りましたとさ。


杉田玄白ばりに衝撃受けたわ。


杉田玄白よく知らんけど。←コラ

※解体新書を翻訳した人らしい



人体って謎だらけね。




新たな発見をしたところで

本題に入ります。


記録ゆえ、

今回も長文になっております。

ご了承願います。



•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆



婦人科目的のCT検査で

まさかの小腸に病変らしきもんがみつかり

もっかいCT検査しましょうと言われ


2週間後。


再び医大へ。

検査の流れは割愛しますね。


結果は婦人科で聞くのかなと思ってたが

受付窓口で

「1度、消化器内科へ行ってね」

と言われ


初の消化器内科外来へ。

もちのろん院内地図片手に。

医大は油断すると迷子になるのです。

(お前さんだけだと言われそう)


診察待合室は意外と閑散としてた。


昼過ぎてるからかな?

いやでも婦人科は午後も人多いよなぁ。

科によって雰囲気違うよねぇ。


椅子に座ると目の前の壁に

「大腸内視鏡検査を受けましょう」

「潰瘍性大腸炎を知ってますか」

消化器内科らしいポスターがあった。

ホケーッとしながらそれらを見ていて。


1時間後。


やっとこさ呼ばれた。



「失礼しまーす………」

おそるおそる扉を開けると

お若めの男性医師がおりました。


前回婦人科外来に出向してくれた

消化器内科先生とは別の先生らしいな。



お互いご挨拶して診察開始。



「晴日さんね、前回のCT検査で小腸に重積が見つかったとの事でしたね」

「はいっス」

「それで今回改めてCT検査したんですが」

「はいっス」


ドギマギしながら画像を見る。


「今回の検査では重責がなかったんですよ」

「へ」



ぇええぇぇぇーーーーーーーーー?!



そんな事って有り得ない?

いや、アリエールでしょうっ!!



…………ちがうよ。

某洗剤のCM言っとる場合じゃないのよ。

冗談はよし子ちゃん。


 

先生と一緒に画像を覗き込んだ。

ホントだ。

どこにも見当たらない。

「一過性だったって事ですか?」

「おそらくそうでしょうね」

「そんな事あるんだ」

「うーん、そうですねぇ」

若先生、首を傾げる。


「最近便秘なんて症状ありますか?」

「全然ないです」

「吐き気や腹痛なんかは……」

「ないですね」

「うーん」

若先生、腕組んで更に首をひねる。


これだけ症状がないとなると

治療対象にはならんよな。

じゃぁもう消化器内科卒業じゃん。

なんだもー、良かったぁぁ。

あたすもこれで晴れて自由の身だぜ。

ひゃほー。


内心小躍りしていたのですが。


「ただですね、何の病変もない人が一過性といえど重責ができてたというのは、なかなか考えにくい事でしてね」

「ほぉ?」



脳内小躍り娘の動きが止まった。



「何らかの原因はあったと考えられまして」

「ほぅほぅ」

「小腸カメラ受けといた方がいいんじゃないかという話になるんですね」

「ほぅほ………………えぇ〜っ……」



脳内小躍り娘、その場で倒れ込む。



ちょっと待っちくり。

結局小腸の検査受けろって話なの?

自然治癒を信じる、じゃダメなのかい?


「小腸の検査ですかぁー……」

明らかに渋る私。

「いや、今すぐ受けろっていうのは急ですのでね、少し考える時間が欲しいんでしたら別の日にまた診察予約取って、その時にまた相談しましょうかって事もできますけどね」

若先生、なんとか説得を試みる。


でもさ若先生。


別日に診察予約しても、その時が来たら

「検査を受けるか否か」

の話し合いではなく

「いつ検査を受けるか」

って話し合いでしょ?


あくまで検査するのは大前提でしょ?


私の気持ちの相談は乗ってくれんでしょ?


じゃぁいつ診察しても同じじゃね?


腹くくれって事かな。



脳内小躍り娘、起き上がって正座する。



「小腸の検査ってどうやるんですか?」

「ざっくばらんに言うと2通りあります。

入院して受ける場合と外来で受ける場合と」

「にゅういん?!そんなオオゴト?」

「時間も手間もかかりますが、結果は詳しくわかるんですよ」

「じゃぁ入院の方がいいですか?」

「いや、晴日さんの場合ですと、はっきりとした自覚症状は何もないし画像上も今は重責が消えてますし、入院してまでの検査は必要ないかと」

「それなら外来の方がいいですか」

「そうですね」


んー。

まぁ外来で検査できるならその方がいいか。


「ただ、外来でやる検査の方もそんなに簡単ではなくてですね」

「うん?」

「少なくとも3回はこちら(医大)に来てもらう事になります」

「3回ッスか」

「最初に専用のカプセル飲んでデータ記録する為の機械を装着してもらって(1回目)翌日に記録した機械を返しに来てもらって(2回目)検査結果がわかる2週間後に診察すると(3回目)」


うーわ、めんどくせぇ〜………。



脳内小躍り娘、やさぐれる。



「どーしてもやった方がいいですか?」

食い下がってみた。

「そうですね。これで何も病変が見当たらなかったら、ただの一過性だったねって終われますので」

「そらそうでしょうけど……」

「安心材料はあった方がいいですしね」



出たよ。

医師さんの常套句「安心材料」

結局検査は受けろって話なんスね。

そっちに持って行きたいんスね。


あーもーわかったよ。受けてやるよ。


「じゃぁ受けます。最短でいつですか?」

若先生と打ち合わせに入った。


来月半ばに検査。結果は再来月。


具体的な日にちを決めて

同意書にサインをしながら

気になる点を質問。


検査には当然リスクも付きまとうから

その説明にて。


「私、開腹手術と骨盤内に放射線治療受けてるんですけど、他の人よりカプセルが詰まる可能性は高いんじゃないですか?」


「さっき撮ったCTの画像で、腸内の太さも確認したうえでの検査の勧めでしたので、その辺は問題ないかと思います」


「あんまり考えたくないんですけど、もしも何らかの病変が見つかったら治療対象になりますよね。具体的にまず何するんですか?」


「もしも病変が見つかったら、更に詳しく調べるために今度は入院する方の検査を受けてもらいます」


「結局また検査するの?!!」

思わず敬語が吹っ飛んだ。


「でも何もなかったらこれで終わりますよ」

そらそうだろうけどよ。

なんだこの、しちめんどくさい流れ。

すんなり行かないわねぇ。

便秘コースか?


最後まで渋々の同意書サイン。


とどめが

「今回の検査なんですが、

保険きいても3万円近くかかるんですよ」



あ?



初耳ですけど?



サインしてからそれ言うか?



「うーわ、たっっかーーーーい!」

敬語も遠慮もぶっ飛ばして言い放った。

若先生、顔が恐縮しとる。

「PET検査並の金額じゃないですかーー」

「そ、そうなんです。すみません」

若先生、遂に患者に謝罪しとる。

主婦の金銭感覚にたじろぎましたか。



せんせー、そういう事は早めに言ってね?


せめてサインする前に言えや。


金額提示含めての同意書じゃんよ。



はっきり症状があるならまだしも

一過性の画像出現だけで検査勧められて

挙句の果てに検査代3万て。


庶民が気楽に出せる金額じゃないんだぞ。


チミは悪徳商法か。



こうなったら

目標は「消化器内科卒業」

次の検査で決めてやる。

だから頼むよ私の小腸さんよ。


これでもし何らかの病変が見つかって

治療対象にでもなったら


若先生の呼び名、変えちゃうもんね。


「詐欺先生」と「守銭奴先生」

どちらがいいかーしーらぁぁぁ〜。

でもこれじゃあまりにも悪意があるから

「若サギ先生」※魚ではない

こっちにしておこう。

(先生に罪はありません。やめなさい)



診察の後は

看護師さんから検査の流れを聞いて

ようやく消化器内科終了。


念のため婦人科にも行って

女医先生へのご報告。

「小腸重責って消えるもんなんですか?」

「うーん、どうなんでしょうねー?」

2人で首をひねって診察終了。


次の婦人科は9月。


とりあえず今は消化器内科に集中する。



若先生の話によると

小腸の詳しい検査は難しいらしい。

上(口)からも下(肛門)からも

カメラが届きにくいから。

ましてや長さもあるとなると

殊更大変だそうで。


未開の臓器なのか?


深海みたいなもんなのか?


沈黙の臓器よりもタチが悪くね?



なんかなー。

今回はちょっと凹んだんですわ。

あれこれ思う事もありまして

ホントはここで愚痴りたいのだけど。


長くなるから別の機会にしよ。


気持ちに整理つけたらお話します。



検査に3万かー……………。←まだ言ってる



3万あったら

つば九郎グッズどんだけ買えると…………!!

(なぜ毎回つば九郎で換算)


諭吉さんは

できる事なら推しに捧げたいんだすよ。


あーぁ。




•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆



身も心も消耗しながら帰宅すると

ポストに少女漫画の新刊が届いてました。


榛野なな恵さんの

「papa told me」(パパ トールド ミー)


昔から大好きな作品です


小説家の「お父さん」と

小学生の娘「知世(ちせ)ちゃん」

2人が暮らす毎日を彩る

様々なエピソードが散りばめられていて。

背景や扉絵がいつも可愛いらしくて。


「現代の童話」

そううたわれる程の優しい世界観の作品。


さすがにこの日は疲れ果ててしまい

全く読めなかったけれど。


翌日、大事に大事に読みました。



たくさん癒されました。

ちせちゃん、ありがとう。

他の巻もまた読み返そっと。



愚痴や弱音はあれど、検査頑張ります。



考えてみたらさー、

検査予定の来月、私誕生日じゃん。


はっぴばーすでー小腸〜(真顔)


あたすのハラワタに幸あれ。



巷ではほとんど聞いた事がない

小腸カメラでの検査。

無事記録できたらいいな。

ブログの記録もできたらいいな。



長い長い記録(無駄に長いとも言う……)

最後までお付き合いくださいまして

ありがとうございました。


補足として、

体調は今のとこ問題ないです。

心配なっしーです。