1週間後、妊娠19週のときに
予約を入れていた4Dスクリーニングへ向かいました。
今回も夫は有給を取ってくれました。


私の通う病院は広いキッズルームがあり、妊婦検診や4Dの間は無料で見てもらえます。
おもちゃが沢山あるので子供たちはみんな夢中で遊んでいます。

まだ小さい息子には保育士さんが1人付いてくださり、そのおかげで私と夫は診察に集中できたので本当に助かりました。



4Dスクリーニングの技師Eさんは若い女性でした。

技師E「今日スクリーニングを担当しますEです、よろしくお願いします。
今日は30〜40分掛けて赤ちゃんを見ていきますね。
それではベッドに横になって下さい。
部屋を暗くしますね。」

私「はい、よろしくお願いします。」

技師E「赤ちゃんのお顔見えますか?
ちょっと下向いてますねー。
これがへその緒です、お顔の前でグルグル巻かれてますね。
赤ちゃんはへその緒を引っ張ったりして遊んだりするんですよほっこり
では体も見ていきますね。」


緊張でうろ覚えですが、こんなような事を言っていたと思います。

その後、技師Eさんはあまり話すことなくカチャカチャとキーボードを叩きながら記録をとっていました。
暗い部屋の中でしばらく機械音だけが響きます。

技師E「はい、では血液の流れを見ていきますね。」

そう言うと、へその緒や赤ちゃんの体に赤と青のラインが浮き上がってきました。

(おぉ、こんなことも出来るんだキョロキョロ)と感心しました。
これも部位ごとに細かく記録をとっていきます。


女医E「はい、これで検査は終わりです。」


私(あれ?いつの間に足とか見てくれてたんだろう?ずっと画面見てたのに気付かなかった。足のこと何も説明してくれないのかな?うーん

このまま終わらせる訳にはいかない、と私は気になっていたことを聞きました。


私「あの、妊婦検診の時に先生から
《両足がくっついてるかも》とか、
《指がちゃんと5本あるかどうか》と言われて心配しているんですが、
将来歩けない可能性とかありますか?」


平然を装ってますが、緊張MAXです。


技師E「あぁ、そうなんですね。
私は技師なので、そういう説明が出来ないことになっているんです。
それについては、この後の検診で医師から説明してもらえば安心できるかと思うので。」

私「あ、そうなんですねニコ分かりました。」


(なるほど、赤ちゃんの状態は技師さんからは説明できないのか。
そして《安心できると思う》って言われた!!!
ってことはきっと大丈夫だったんだお願いキラキラ


技師さんの一言で、心に少し余裕が出来ました。

検診の時もそうですが、先生の話の中で少しでもポジティブな言葉があれば、プラスにとらえて自分を安心させるようになっていました

私「性別は分かりそうですか?」

男女どちらでも良かったんですが、やはり気になりますよねチュー

技師E「ちょっと性別は確認できませんでした。」

私「あ、隠れてましたか?照れ

長男の時も、足で挟んだり手で隠したり、なかなか確認できなかったのを思い出しました。


技師E「そうですね、、、ちょっと上手く見えなかったですね。」

私「分かりました。」
(お預けか〜ほっこり


後から思った事ですが、人魚体シークエンスは下半身が未発達な疾患です。
この時は見えなかったんじゃなくて、形成されてなかったんだと思います。
そして技師さんはきっとその事にも気づいていたんじゃないかな。


技師E「それでは最後に赤ちゃんのお顔の写真と、動画をお渡ししますね。
さっき赤ちゃん寝ちゃったみたいなんですけど、お顔見えますか?
あ、ちょっと口をパクパクしましたね、フフフ。
20分くらいは寝続けるから、今日はもう起きているところは見られないと思いますほっこり

私「フフフ、そうなんですか、可愛いですね。
どうもありがとうございましたキラキラ

とても穏やかな空気のまま終わりました。

この時すでに残念な結果を知っていたはずの技師さんでしたが、結果を伝えられない立場なので表情には出さないようにしているんでしょうね。

そんな事とは知らず、
私は写真と動画を受け取り、
きっと大丈夫という気持ちでD先生の診察室に呼ばれるのを待ちました。