逃げちゃえ！

「叩かれたら、叩き返せ」

こういう言葉って良く聞きます。
実際、私の親もそう言っていましたね。
暴力を振るわれ、泣いて帰ってきた私に、「やり返して来い！」と親にまで叩かれて、家を出された記憶があります。

でも、叩き返すことが出来なくて、家にも帰ることができなくて…。

あ、泣けてきた。


それはさておき、うちのはるちゃん。

先日、お友達に叩かれて帰ってきたのですが、それがまぁ、一つ下のＨくん。
癇癪を起してすぐ叩く子らしいのです。
「やめて」
という制止もきかない、同じことを繰り返す困ったチャンです。

普段から、暴力は良くないこと！と教えているので、「やり返せ！」とも言えず、ましてや１つ下の子にやりかえしたら、理由そっちのけでこっちの方が悪者になってしまう。

はるちゃんが泣いて帰ってきたので、幼稚園の先生からお話を聞いたところ、どうも一方的に叩かれているようでした。
はるちゃんからの反撃は一切ナシ。
先生達がやりかえしたら？と思うほど我慢しているらしいのです。

やり返すように、教えたらいいのか？
随分と悩みました。

はるちゃんから話を聞くと、叩かれたところは全然痛くないんだけど、制止もきいてもらえず、叩かれたことが悲しくて泣いたそうな。

うーん？？

そこで、はるちゃんには、
「はるちゃんが叩かれるのは、はるちゃんが悪いんじゃない」
「他の人を叩くのは良くないこと。Ｈくんは知らないのかもしれない」
「制止を聞くことができないのは、はるちゃんの手に負えない理由があるかも」
と、説明し、秘策を授けました。

「叩かれそうになったら、すぐに逃げること」

相手がヘナチョコパンチで、ちっとも痛くなくても、
「はるちゃんが叩かれ続けて良いわけない」
だから、我慢はするな。

だから、叩いたり、制止を聞かない相手なら、もう先生に任せた方がイイ。

うん。
相手を叩き返すより、逃げちゃうほうがいい。

親子共々納得したのが、先週くらいの話。

で、昨日、はるちゃんと先生から聞いた話ですが、
ようやくＨくん、叩かず、話し合いをすることが出来るようになったそうです。

はるちゃん、よく頑張りました♪

暴力を暴力で返すのは、また大きな暴力を呼びます。
逃げるの、全然卑怯じゃない！です。