最近心掛けていることに、「ちょっとひと手間」があります。
わたしは障害福祉施設で管理職をしているのですが、グループホームで食事のメニュー作りも担当しています。
福祉施設は専用の冷凍食品を宅配で頼んでいるところが多いと思うのですが、どうしても利用者様にとっては飽きがきたり、そもそも障害者向けではなく高齢者向けのため食事量が少なかったりします。
障害者のグループホームは成人している人であれば受け入れられるので、まだ若い20代、30代の利用者様が入居していることも珍しくありません。
そのためうちのグループホームでは、スタッフの能力や配置を鑑みながら、半分冷食、半分手作りをするようにしています。
例えば、冷食だけでも必ずサラダなど生野菜を出すとか、果物を添えるとか。
歯ごたえのあるもの、新鮮なものが食べられると利用者様の満足度が違うようです。
先日は週に一度の麺の日(ラーメン)だったため、朝イチの出勤から煮卵を仕込みました。
半熟とろとろの煮卵は多くの利用者様の大好物なので、卵のサイズから最適な湯で時間を慎重に計ります。
調理担当は別のスタッフなのですが、スタッフの出勤を待っていては漬け時間が足りないので「ちょっとひと手間」だけど張り切って準備。
また秋には庭の紅葉を何枚か採って(除菌して)、焼き魚の下に敷いて季節感をだしてみたり。
ちなみにうちはスタッフが後期高齢者の方が結構いるため、(ご本人にはとても言えないですが)おばあちゃんのお手伝いで一緒に台所に立っているようなほっこりした気分になれたりします
メニューも一般家庭と同じで マンネリ化しがちですが、「ちょっとひと手間」加えるだけでいつものメニューが新鮮に感じられたり、更においしくいただけたりしますよね。
うちのグループホームでは、特に冷食の日には不満が多かったのですが、この「ちょっとひと手間」で「おいしかった~!」と言われることが増えました
「この煮卵、とろとろですっごいおいしかった!!ありがとう!」
って笑顔で言われるとやっぱりこちらも嬉しいです。(茹でこぼし不要の簡単麺ですが)
家庭でももちろん、今はおいしいチルド食や冷食がいっぱいあって、手を抜こうと思うといくらでも手を抜けちゃいますが、「ちょっとひと手間」をこれからも大事にしていこうと思います。