◆第004位 『24~JAPAN』

 評価:090点/脚本:長坂秀佳/テレ朝/金曜23時/出演:唐沢寿明・仲間由紀恵・栗山千明/全24話

 

 2001年の米国の大ヒットドラマ、『24 -TWENTY FOUR-』のSeason 1の日本版リメイクドラマ。

 原作同様、劇中の24時間を、24話にて、描いている、リアルタイムサスペンス。

 日本版であるが、ストーリーは、米国版のSeason 1に忠実なため、既に、米国版を見ている、筆者にとって、展開が、読めたが、最後に見たのは、2009年であったため、細部を忘れており、十分、楽しめた。

 主人公の獅堂現場を演じるのは、唐沢寿明。

 無論、米国版のキーファー・サザーランドの演じる、ジャック・バウァーに相当する。

 テロ対策ユニット、CTUの第1支部、A班班長で、任務のためには、規定を破り、短気な性格は、米国版と同様である。

 日本初の女性総理候補の暗殺計画の阻止、CTU内部の内通者捜索、家族を人質に捕らわれるなど、様々な困難に、屈せず、立ち向かう。

 日本初の女性総理候補、野党、「民生党」の党首、朝倉麗を演じるのは、仲間由紀恵。

 米国版の黒人初の大統領候補、デイビット・パーマーに相当。

 日本は、大統領制ではないため、国民の直接投票ではなく、野党の党首として、政権交代による、総理候補となっている。

 更に、日本は、多人種国家ではないため、「初の黒人」候補ではなく、「初の女性」候補に変更されている。

 CTUの第1支部、A班チーフ、水石伊月を演じるのは、栗山千明。

 ニーナ・マイヤーズに相当。

 水石は、獅童の元愛人で、規定を次々と破る、獅童をサポートする。

 物語序盤において、一度は、獅童に内通者と疑われるが、容疑は、晴れた。

 しかし、物語の最終局面にて、真の正体を現す。

 米国版では、一番の衝撃的展開であるが、米国版の視聴者にとって、明白なのが、残念である。

 CTUの第1支部、A班暗号解析係長、南條巧を演じるのは、池内博之。

 水石の現在の恋人で、米国版のトニー・アルメイダに相当する。

 物語序盤、内通者の捜索のために、情報共有をしない、獅童の行動に疑問を抱き、また、獅童と水石の関係の嫉妬から、獅童を内部告発する。

 しかし、状況が、明確になると、獅童の行動を支持し、更に、獅童の妻、六花の命を救っている。

 CTUの東京本部長、郷中兵輔を演じるのは、村上弘明。

 獅童を信頼しており、CTUの内部に、内通者がいることを告げ、捜索を命じる。

 原作のリチャード・ウォルシュに相当する。

 第二話にて、第3支部の三上徹から、朝倉麗に関する、情報の入った、CTU内通者のカードキーを取得して、獅童に託すが、自身は、ビルからの脱出中、狙撃され、死亡してしまう。

 CTUの第1支部、A班暗号解析係、明智菫を演じるのは、朝倉あき。

 ジェイミー・ファレルに相当。

 郷中は、死の間際、獅童に対して、菫のみを信用し、菫にカードキーの解析をさせるように命じた。

 しかし、心臓病を抱える、息子を持つ、シングルマザーであり、金のために、テロリストに協力した、内通者であった。

 拘束後、手首を切って、自殺するが、その真相は、最終回で、明らかになる。

 CTUの東京本部の第1支部長、鬼束元治を演じるのは、佐野史郎。

 ジョージ・メイソンに相当。

 獅童との相性は、最悪で、第一話では、現場に麻酔銃を撃たれる。

 当初、内通者候補であったが、物語の進展と共に、獅童との関係は、良好になる。

 しかし、獅童の性格を知り抜いており、獅童の妻子が、再度、行方不明になった際、獅童に伝えないなど、全面的に信頼していない。

 

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