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新刊情報

新刊将棋本!

 

いまだ成らず-羽生善治の譜/鈴木忠平・著/税込2310円/四六判/文芸春秋社・刊
25歳で七冠を制した羽生善治。勝敗の数を超えたその強さと人生を、藤井聡太らトップ棋士たちとの闘いを通じて描く。宇宙のように広がる盤上で駒をぶつけあう者たち―。本書は、名対局の一瞬一手に潜むドラマを見逃すことなく活写してゆく。中学生で棋士となった昭和。勝率は8割を超え棋界の頂に立った平成。順位戦B級1組に陥落した令和。三つの時代、2千局以上を指し続けた羽生善治。そして彼と共に同じ時代を闘ったトップ棋士達の姿を見つめながら、棋士という“いきもの”の智と業をも浮かび上がらせる。「週刊文春」連載時より大きな反響を呼んだノンフィクションに新たな取材、加筆を行った堂々の一冊。ノンフィクション3冠制覇を達成したベストセラー「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたか」の著者の最新作にして新境地。
〈主な登場棋士〉米長邦雄/豊島将之/谷川浩司/森内俊之/佐藤康光/深浦康市/渡辺明/藤井聡太
目次
第1章 時代の声
第2章 土曜日の少年
第3章 人が生み出すもの
第4章 夜明けの一手
第5章 王将の座
第6章 マルクスの長考
第7章 天が与えしもの
第8章 敗北の意味
終章  終わりなき春

実戦で学ぶ対振り右玉の勝ち方/磯谷祐維・著/税込2728円/四六判/256頁/マイナビ出版・刊
将棋AIが発達した今、「対抗形は居飛車が有利」との考え方が強まっています。しかし、実際にやってみると居飛車側も大変ですよね。振り飛車側も工夫や研究を持っていますし、戦型での経験値では振り飛車党の方が上。知らない局面に誘導されれば、簡単に勝てるものではないでしょう。そもそも、四間飛車にはミレニアム、三間飛車には急戦、中飛車には超速、向かい飛車には…なんて、作戦ごとに戦法の準備をするのが辛い。そのように考えたことがある方もいらっしゃるかと思います。そこで、対振り右玉をお勧めします。対振り右玉なら、四間・三間・中・向かい、あらゆる振り飛車と戦えます。更に、右玉は振り飛車党も経験が少ないため、むしろこっちの土俵です。本書は対振り飛車の右玉の戦術書です。磯谷祐維女流初段の実戦を題材にして、右玉で勝つための考え方を解説しました。駒組みの順番、攻めの急所、受けの技術、部分的な手筋。右玉で勝つためのエッセンスを詰め込んでいます。右玉党の方、今までとは違う振り飛車対策を覚えたい方、攻めるより受けるのが好きな方。本書を読んで、新しい武器を手に入れましょう!


西遊棋の日常/西遊棋実行委員会・著/税込1155円/新書判/256頁/マイナビ出版・刊
関西を中心に、様々な将棋の楽しみ方を提案するユニット「西遊棋」。その活動の1つとして、定期的にエッセイを更新しているのはご存知ですか?
今回は、そんな西遊棋に所属している棋士・女流棋士の先生に、全編書き下ろしでエッセイを書いていただきました。飲みの〆には何がいいのか? 糸谷哲郎「〆狂詩曲」
対局前に熱が出ちゃった! 池永天志「熱闘順位戦」学校生活と友達の思い出 木村朱里「掌の紙吹雪」西遊棋を運営するのは大変! 管理人「かんりにんのおしごと!」
個性あふれる22編!読み終えた頃にはきっと西遊棋が大好きになるはず。棋士の日常生活の一面をご覧下さい。