凄い本を読みました!!(興奮気味)


芹沢光治良
『神の微笑』


日本ペンクラブ会長や
ノーベル文学賞推薦委員などを務めた
著名な先生が
90歳を超えて著した〈神シリーズ〉

これを物語ととるか
本当の先生の体験ととるか
議論がわかれるのかもしれませんが


ヒプノをやっていると
秀逸な物語こそ
集合意識と繋がって書いていることがわかるので
たとえ実体験でなくても同じことだと思えます


私的に思うのは
どんな世界でも超一流の方は
表には発信しないだけで
神秘的体験をしている方がほとんど


だから、芹沢先生も
人生を通して神(大いなる存在)に触れることが
多かったのだけど
それは無意識のうちや
気づいても周りに漏らすことは
あまりなかったのだと思います


90歳を超えて自らの死を意識し
さらにあとで引用する言葉のように
神に書くよう促され
不思議体験を書いてもいいかなって
気持ちになったのかもですね


例えば50歳なら
著名な様々な肩書きのある作家として
これを書いて大丈夫なのかという
世間体を気にする気持ちになると思います


なので私は
本当に先生が体験した出来事だろうと思っています


本の内容は
手にかけた樹が
話しかけてくるというところからはじまる
先生が人生の中で体験した
神秘的、宗教的出来事を綴った
随想録のような著


若き日のフランスでの結核治療所で出会う
天才ジャックと仲間たちとの生活や
ジャックの素晴らしき想いは
ぜひ読んでほしい部分


90歳を超えて
亡くなる1993年まで
毎年1冊を刊行されます


私はまだシリーズ1冊目しか読んでないので
これから読むのがとても楽しみです


文庫本のあとがきにかわる
先生が「波」によせた
文章の最後を下記に引用しますね


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ところが昨年の初秋
不思議なことにぶつかった

その大自然の力が
地球上に生物を生み
人間を創った親神であるとして
その親心を直接に語りかけたのだ

そればかりか
死にひんした僕に作品を書けとせきたてた

四ヶ月間
まるで監視されているようで
外出も年賀状を書くこともゆるされなくて
机に向いきりだった

書き終わった時
過労で倒れるはずが
腰痛もなくなり
蘇生したように爽快で
新しい世界が展けた

出歩くには、まだ杖を要するのが不便だが
若返ったような健康を味わっている

親神が世界の大掃除をして
人類を救う計画について種々語る予告が
一つ一つ実現するのを観るために
長生きしたいと
今になって初めて願うような
愚かな自分だ

だが、神の世界は不思議ですばらしいー

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

芹沢先生が神に書かされた作品!
気になった方はぜひ読んでください
文庫本になっているし
とても読みやすいですよ。