↑これは走って逃げるということが選択肢にないときの数ある護身のシチュエーションでの一つの例です。

 

このようなエクササイズは、バランス動作や走って障害物を避けて走ることの助けにもなります。諦めないということがとても大事なのです。時に人は自分の弱点や制限を目の当たりにするととても落胆し、自ら諦めることがあります。それは決して良いことではありません。

 

 

 

場合によっては、歩いて立ち去ることが走るよりも良い場合があります。最速で効率的に歩くことを学ぶのはいろいろな異なった要素がある動作を身体に(感受性を高め)教えるにはとても良いトレーニングです。

 

 

 

もしあなたが最速のスピードで効率良く歩くことを訓練したら、いつも走る必要性はないかもしれないし、状況への反応に対しての多くのエネルギー消費をする必要もないことになります。恐怖はあなたを走らせようとします、その一方速く歩くことは身体の緊張と恐怖を軽減し、状況への恐怖感も軽減させます。

 

 

ナイフと対面したとき、走って逃げることはベストな選択肢となり得ます。しかし、走ることができない状況のときに、反応をする(できる)ということも同時に良いことです。

 

 

速く歩く方法をご存知ですか?歩行するとき、身体ですぐにステップする必要があります。キーとなるのは、前足の上に直接体重をかけることです。足を引きずらせません。ステップしてから身体を足に追いつかせるのではないのです。足の動きと体重(身体)を連動して歩行します。そうすることで、かなり速く動くことができます。身体全体で動くのです。

 

 

 

ヴラディミア・ヴァシリエフはこのように言います。「システマはセルフディフェンス(護身)の場面では、緊張を消すということに(集中する)熱心なんです」「そうすることで、常に準備ができ、自由に次の行動に移れるのです」

 

同じことは後ろ向きに動くことにも言えます。足に身体がついていくように動かなければなりません、身体の重心の中心の下に常に足があるということになります。どのようにターンするときでも身体は柔らかさを保ちます。動きはカーム(静か)で、心理面、精神を刺激しません。これがあなたの身体の制限を防ぎ、不必要に切られるということを防ぎます。

 

システマの他のドリルの例

新しい参加者がクラスに参加します。対多人数のドリル(全員がジムの中央に集まりいろいろな方向にストライクを出し合う)で、その新しい参加者は顔にパンチを受け、誰が自分の顔を殴ったのか、確認し殴り返そうとします。その瞬間、違う方向からのパンチを受けるわけです。怒りも増加し、その殴られた方向へターンし拳をその方向に飛ばそうと準備します。そうするとまた逆側からパンチを受けるわけです。ようやく、彼は多人数のワークで殴られたから殴り返す「パンチ対パンチ」は使えないと気づくのです。そして、彼は理解し、殴られた相手に殴るのではなく、近くの人に対して対応しだすのです。

 

残念なことに、我々はストライクが当たったときに、直ちに報復に向かっていくという反応をほぼ自動的にしてしまいます。

これはプライドがそうさせるのです。パンチを受けるシステマのトレーニングはこのプライドに直接働きかけるものなのです。

 

ヴラディミア・ヴァシリエフ