28日の深夜に行われたワールドカップでの日本の対応の仕方が物議を醸しています。

異論反論様々ですが、私は善し悪しにはあまり興味ありません。

そこに携わってきた人々が、長年の経験を積み、また様々な苦労を乗り越えての戦略、判断でしょうから、娯楽として傍観している私たちに、善悪を判断する権利などありません。

仮に、日本がこのまま決勝トーナメントを勝ち進み、万が一にも優勝したとしても、今回の判断が正しかったかどうかはわからないでしょう。西野監督ですら…

 

私がこの試合を見て何を思ったかというと、

「日本の子どもたちは、この試合を見てどう思っているのかな?」

ということです。

 

話は変わりますが、いま保護者様との面談期間なので、毎日お母様方とお話しする機会があります。

ちょうど中間テストが終わったタイミングで、今回成績が振るわなかった生徒の保護者様からは、たまにこんなことを言われます。

「成果を出せない塾は、塾じゃない!って、主人が言うんです。先生、次はなんとかお願いします。。。」

まあ、塾ではよくある光景でしょう。

私は、この生徒がとてよく頑張っている姿を知っています。このまま継続すれば、必ず成果が出ることを知っています。彼も、今回の結果に腐ることをせず、信じて継続しています。

しかし、親はこう言うんです。

「結果の出ない努力は努力じゃない!」って。

 

気持ちはとてもよくわかります。私も昔はそういう親の一人でした(^^;;

ビジネスの世界は食うか食われるか。どんなに努力をしても、他社に負ければThe End。お給料だって、今はポテンシャルより営業成績で決められるケースがほとんどですよね。だから、どうしても親はそう思います。

厳しい家計の中から高い授業料を払っているんだから、成績上げてなんぼ。それだってある意味契約ビジネスなんだからって。

ほんとうに、おっしゃる通りなんです。

 

でも、考えて欲しいんです。

「結果の出ない努力は努力じゃない!」

そう言われた子どもはどうなりますか?

努力してきた子どもは、きっとその瞬間に努力をする意欲を失い、努力をすることを放棄するでしょう。

努力を怠ってきた子どもは、きっとこう言うでしょう。「頑張ったのにおかしい!僕のせいじゃない!(ペロ)」

 

大切なのはプロセスです。

目標に向かって、どんな努力をどう工夫し継続してきたか。自分自身を鼓舞し、決してサボることをせず、夢や目標が必ず実現することを固く信じ、努力を継続することです。執念を持つことなんです。

塾で生徒たちと長年一緒にいると、生徒たちがみるみる変わっていく姿を垣間見ることができます。と言うより変えていく、成長させていくのが私たちの本当の仕事だと考えています。

お母様方には怒られるかもしれませんが、こういう生徒が仮に今回成果が出なかったとしてもあまり心配していないんです。

彼は確実に人生の中で「成長」という成果を出しているのですから。

 

今回のサッカーの試合。

多くのお父さんは、

「これでいいんだ。試合は勝つか負けるか。決勝トーナメントに進むために、これでよかったんだ!」

って子どもには言っていると思います。

私が心配しているのは、多くの子どもたちが、ここに至る日本代表の歴史や努力や戦略を何も知らずに、短絡的に「勝つためにはこれでいいんだって」って思ってしまったのではないかと言うことです。

 

勝つためには手段を選ばない。

勝つために、努力よりも要領を重視する。ずる賢くなる。

負けると人のせいにする。

そんな大人にだけは、絶対になって欲しくないなと思ってしまったワンシーンでした。