おじじ(義父)のこと

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おじじのこと。

 

旦那ちゃんと、結婚した当初は、うるさいおばばと違って、

 

物静かで、話す時は冗談しか言わなくて、困っていると、

 

スッと何も言わずに手助けしてくれる、そんなおじじが好きでした。

 

いつも静かににこにこしていた。

 

私は、小さいころから、身近におじいちゃんの存在が無かった。

 

母方の祖父は、母が幼いころ亡くなっていて、

 

父方の祖父は、遠方で、小学生の時に一度会ったきりでした。

 

その後、何年かして病気で亡くなりました。

 

なので、じいちゃん、という存在に憧れがありました。

 

 

おじじ、いつの頃からか、訳が分からなくなる。

 

言ってることも、やってることも。

 

おばばが苦手過ぎて、距離を取るしかなかった。

 

距離を取ることでしか、上手くやって行く方法が見つかりませんでした。

 

旦那ちゃんが倒れてから、間のクッション、緩和剤が無い、盾が無い、通訳もいないまま、

 

義父母と会う機会が増えました。

 

それは、私にとってとても苦痛でした。

 

おばばに「あんたがかわいそうで」と言われる度に、

 

「そうですね、距離を取るしか上手くやってこれなかった、苦手な義母さんと会う回数が増えたのは、自分でもかわいそうだと思います」

 

とわざわざ、いちいち言っていた。

 

嫁だからって、何してもいいと思うなよ、

 

という言葉が、頭に浮かんでから、とても強くなった。

 

良い嫁、怒らない嫁、ケンカしない嫁、を演じるのを辞めた。

 

そして取り繕えなくなった。

 

取り繕うとも思わなくなった。

 

遠まわしに言うと伝わらないから、直接的な言い方で言う。

 

それでも伝わらないから、言い方がどんどんキツくなって行きました。

 

距離感なんて観念も言葉も知らないまま、この人達は今世を終えるのだろうな。

 

おじじが豹変してしまった原因のひとつに、抗がん剤がある気がします。

 

睾丸のガンになったそうです。

 

それから、どうも、言ってることもやってることもおかしい。

 

理解力も、びっくりするくらい落ちた。

 

80か、81くらいの年齢。

 

車・・・運転していて大丈夫なのだろうか。

 

時々送ってくれた病院からの帰り道では、簡単な道を何度も間違えた。

 

運転中話しかけると、顔を覗き込む。

 

前見て!前!前!!

 

ほんとに危ない。

 

一人だったら、どんなにおじじがおかしくても不都合は無いのですが、

 

旦那ちゃんのことが絡んで来ると、本当に困るのです。

 

周りが何をどう言っても、「当事者はわしじゃ。周りは関係ない」と言う。

 

そんな人だったっけなぁ。

 

離婚をしているのに、元嫁が面倒を見るのはオカシイだの、一緒に暮らしているのはオカシイだの言っている。

 

私も、旦那ちゃんに関わる大勢の人も、皆、そんなどうでもいいことにこだわっている、おじじの方をオカシイと思っている。

 

今は、とにかく、旦那ちゃんのことが第一。

 

そんなことも、おじじは分からなくなってしまった。