ネパール最後の最高の夜 | 新しい旅に出る準備はいつだって出来ている

 結局、停電は復旧せず。


相変わらず、髪はオイルで固まってるのか、


それとも乾いてないだけなのかわかんない状態になってるけど、


引きこもってもいられないので、出かけます。



まずは、屋上に行って、ラストのカトマンズの町並みを見渡します。

 

 

 

 

前回来た時の方が、ヒマラヤは見えていた気がする。


次に来る時は、もっとヒマラヤが綺麗に見えますように。 


 

 

タメルの街を歩いても、停電で暗いお店がたくさん。


自家発電してる店なんかもちらほらあって、電気がついている所もあるけれど、


今日は、私が2回目のネパールに来てから、かなり長時間の停電。


夜の間には完全に復旧するといいけど。



ラストの今日は、カビンのお店に行くか迷ったけど、


なんだかんだで、ここの店員さんの男の子たちとも仲良くなったんで、やっぱりギリンチェ。


ラストなんで、しばし食べてなかったダルバート。 


 

 

ここのダルバートもとっても美味しい。


そしてやっぱり頼んだ、ベジタブルモモ。


さすがにダルバートと一緒に頼むと、すんごい量で、持ってきた店員さんに笑われました。


だって、美味しいから!!



何回もおかわりどう?って来てくれたけど、さすがに断りました。


もうー、当分カレーもダルバートも食べなくていいやー。半年くらい!


って思うけど、きっと日本に帰ったら食べたくなるんだろうな。



明日のフライトについて確認。


数日前に出発時間が変更になったメールが来ていて、


また今日、元の時間通りと言うメールが来てた。



15分くらいだからそんなに変わんないけど、フライト確認はピリピリする。


もっとこの国に居たいって思っても、やっぱりフライトを乗り遅れるのはちょっと。。。



とにかく、このお店のストーブには本当にあっためてもらったし、


フレンドリーな店員の男の子達にも、いつも歓迎してもらって居心地良かった。


またカトマンズに来たら、絶対来よう。



「実は、今日でネパール最後なの。」


「本当かい?もっと話したかったのに。ネパールは楽しかった?」


「もちろん!このお店の料理も大好きだった!さびしいよ。」



そんな事を言うと、店員の男の子は、



「マタアイマショウ!」



と、日本語で言ってくれました。


そして、他の男の子達も、厨房から出て来てくれて、みんなにお礼を言ってお店を後に。


この優しくも、さびしくてせつないイベントは、それでも私の記憶と心に、


しっかり忘れることのないその全部を刻んでくれて、どこかパワーをくれるのです。


世界中に、また会いたいなと思える人達が出来て行く幸せ。



そして、ちょっとだけ、タメルの街を歩いてみたけど、


初日に出会ったマーラも、マーラの友人達も、ブッディマンとも出会えませんでした。


もう、ネパールに忘れ物はなくなったのかもと思いました。



宿に帰ると、ラジュさんが、一緒に飲みましょうと誘ってくれました。


ラジュさんの兄弟夫婦と、宿に泊まっている同じ客のチリ人のラウルが、


ラジュさんと一緒に居て、 また歓迎してくれました。


 



ラジュさんのお兄さんの娘さんが、近々日本に行くとの事で、

日本語勉強のアドバイスと、仕事柄、何かあったら力になることを約束しました。



お互いの言葉がわからない、お兄さん夫婦と私の間に入って、

一生懸命通訳してくれるラジュさんを見て、 


この人は本当に優しくて誠実な人なんだなと思いました。


 

初日は、あんなに警戒してしまって、本当にごめんなさい。


やっぱ、国民性じゃなくて”人”なんだなと思いました。




お礼にと、ラジュさんが夕飯をごちそうしますって言ってくれたんだけど、

申し訳ないんだけど、私もう最後のダルバートのつもりで、 


さっき食べまくって来てしまってお腹いっぱい。



「じゃあ、小さいの。僕もお兄さん達も、お礼したいから。」

と、それでも言ってくれて、せっかくなんでいただくことにしました。




やっぱり、ネパールのおもてなし、小さくは、ないね。。。 


 

 

ラジュさんの奥さんが作ってくれたこのダルバートも、とっても美味しかったんだけど、


食べ納めのつもりだったダルバート、本当にしっかり食べることができました。


いやもう、自分史上でもかなり食べた!



ラジュさんのお兄さん夫婦が帰り、ラジュさんも二人をお見送り。


ラウルと二人になったので、色々お喋りしました。



「ジャパンは、行った事ないなー。ジャパニーズがネパールに来るのも珍しいな。」


「ネパール、結構遠いからね。」


「でもジャパニーズは、ハワイ好きだろ?前に行った時は日本かと思ったぜ。」


「あはは。そうだねー。でも、私は行ったことないんだー。


あ、南米はあるよ!チリはトランジットで寄っただけだったけど」


「それなら、おまえはスペイン語わかるのか?」


「単語で本当に簡単なのだけ。旅する時に使う基本のやつだけ。リトルビットだよ。」


「おまえ、英語は話してるじゃないか。英語よりスペイン語の方が簡単だぜ。」



はい。そうです。


南米の居心地の良さに、次行くまでにスペイン語をって心に決めたのに、


結局、本格的に出来てはいません。。。


スペイン語のマインドパレスを構築したいよ、まじで。



そのうちに、ラジュさんが戻ってきて、


ラジュさんは私とラウルの会話を微笑ましく聴いていました。



ラウルはまぁ、結婚してるんだけど色々あって、今は旅人でネパールがお気に入りらしい。 


特にラジュさんのことは、本当に大好きらしくて、ラジュさんを褒め称えては、一方的にハグ!


私も、ネパールの宿のオーナーには色々不信感を抱いてたけど、


ポカラのR&Rのオーナーもだけど、ラジュさんにも出会えてよかった。


最後の忘れ物を拾えた気がしました。



最後の夜は、このまま部屋に帰って荷物整理をして充分に寝るだけだと思ってたけど、


こうして何時間もたくさんお話しできる人が出来て、本当にハッピーです。



しばらくして、ずっと笑っていたラウルが、真面目な顔をしてこう言いました。



「おまえの目を見ればわかる。俺は、目を見ただけでそいつの過去と未来がわかるんだ。


おまえは今まで辛い思いをしたかもしれないけど、これからのおまえの未来は正しい。


悪く言うやつもいると思うけど、おまえは自分の思うように行け。


人の言葉に迷う必要はない。おまえにとって、おまえは正しい。


ただ、おまえは人に優しくし過ぎている。おまえを本当は悪く言っている奴にも。


だから、誰にでも優しくするな。そのまま歩いて行けば、おまえの未来は素晴らしい。


おまえの旅もたくさんの人に出会って、優しさをもらって、続いて行くはずだ。」



長い長いラウルの言葉を、全部、ひとつもこぼさずに覚えておきたいくらい、


なんだか、思いがけないプレゼントをもらったような気がしました。


これを、バーナム効果という人もいるだろうけど、私は嬉しい言葉だし信じたい。


ラウルはお金を請求して来たわけでもなく、ただ私の目を見てゆっくりと話してくれました。



「おおぅ、なんだか人を見てそれを伝えると疲れるんだ。少し寝るよ。」



寝ちゃった。 


 

 

こんなとこで寝たら寒いからと、ラジュさんに起こされて、


従業員の男の子達に連れられてラウルは部屋の中へ。



その後も、ラジュさんと話していると、再びやって来て、おやすみのハグを忘れたと、


ラジュさんにハグをし、私にもハグをし、「いいか、おまえのライフは自分で選べよ。」と、


再度強く言って、やっと部屋に戻って行きました。



その後のラジュさんとのお話もとっても楽しくて、ラジュさんが日本に居た時の話とか、


どうしてここのオーナーになったのかとか、興味深いものばかりでした。


それから、ネパールの今の情勢も。


ネパールは、中国とインドの中ばさみで、



両方の国から取り合いされて、いい顔をしてと、大変らしいです。



「もっと、早く出会いたかったなぁ。」と、ラジュさんが言うので、


私もまさに心からそう思います。今回の旅の最初からラジュさんの宿に来てればなぁー。



とは言え、トラベラーズホームでも全てが悪い出会いではなかったので、


こうなるように、自分の旅が出来ていたのかなぁとも思います。



「飲みに行こうか。」と誘ってくれるんだけど、毎日ラウルと飲みに行っていて、


さすがに奥さんから禁止令が出されてもいるらしい。(笑)


奥さんに反対されてちゃ、そりゃ絶対ダメでしょー。



それでも飲みに行きたそうなラジュさんに、「また絶対来ます!」と誓って部屋に戻りました。



ネパール最後の夜に、こんなに楽しい時間を過ごせると思ってなかったので、


本当に胸がいっぱいです。素敵な夜でした。


私にとっては、ポカラピースこそが、日本人宿にふさわしい!



さっきまで、”忘れ物を全部拾って、ネパールを後ろ髪引かれずに去れる!”



なんて思ってたのに、 もう寂しくなっています。



でも、旅人として最高に幸せです。









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