我が家の胡蝶蘭は買ったものでも
いただいたものでもありません。
二女が高校時代授業で実験したものを持ち帰ったのが最初でした。
発芽した双葉のひょろひょろなモヤシみたいな外観でした。
これが現在のスマホのデータに残っている一番古い写真。
2017年7月31日、本葉が5枚出ています。

 

待ちに待った開花が始まったのは、
今年の4月19日のことでした。

 

 

不注意でひとつ蕾を落としてしまって、
ぜんぶで7輪咲きました。

 

 

1番花が枯れ始めたのが7月26日。
まるまる3か月咲き続けてくれました。
ウワサにはきいていたけど本当に花の寿命が長いです。

 

 

同時に下葉も枯れてきました。
栄養をすべて花に送り込んだのでしょう。
枯れてみてわかったこと。
葉の葉脈がチョウチョの羽の様子とそっくりです。

 

 

綺麗にたたまれた状態で自然と落ちました。
散り際の美しさに感心しました。

 

 

 

いままで愛でてくれてありがとう、って

お辞儀をしているように見えます。

もうひとつ感心したこと。
そっと開いてみると中のおしべとめしべのところも
キチンと折りたたまれていました、
こんなところも終活してたんですね。

 

 

現役のころは外に向かって開いています、
(下の花参照)。

 

 

これがラストワン。
7輪目最後に残った一輪です。
8月10日に撮った写真です。
この子は娘と孫が帰るまで見守ってくれました。

 

 

3か月以上出窓で咲き続けてくれた花たち。
捨ててしまうのはしのびない。
そのまま出窓で乾燥させました。
ピンクのバラの花びらも交じってます。
自然と茎から離れてすぐの花はまだしっとりと柔らかく
少しふわふわしています。
ドライにするとカサカサになり和紙のような手触りになりました。
固くはなくしっとりとした柔らかさを少し残しています。

 

 

花を支えてくれた茎。
4節目のところでカットしました。
うまくすると今年中にこの節目のところからまた花がつくそうです。
葉が5枚以上残っていたのでチャレンジしてみることにしました。

 

 

長いこと花を咲かせてくれておつかれさま。
開花中は施肥できないので、
葉っぱだけになって、やっとお礼肥をあげられます。

 

 

すっかり乾燥した花はプラスチックの容器に入れました。
微かに良い香りがします。
なにかにたとえようと思ったけれど、思い浮かびませんでした。
でも心が安らぐ優しい香りです。
 
幼苗から長い年月育ててきたせいでしょうか、
とても思い入れがある一鉢です。
これからも大事に育てていきたいです。