日本で一番暮らしたい村

移住希望者向け月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)の2月号に暮らしたい「村ランキング」が掲載された。都道府県庁、移住・交流推進機構(JOIN)の協力のもと、全国の500市町村に独自のアンケート161項目に回答してもらい、その【総合部門】で10ジャンル82項目の調査結果を点数化しランキングした。その中から全国の「村」だけを抜き出した。5位までのうち4つを長野県の村が占めているが、長野県の村は昨年もランキング入りしていた。

アンケートの内容は、ブログ『日本一「住みたい田舎」ベストランキング2016』に載せてある。 5ヶ村のデータと感想を載せる。
村ランキング 
村の歴史
村の歴史 
1【宮田村】

宮田地図   

2【青木村】
青木地図 

3【新庄村】

新庄地図  
  4【喬木村】

喬木地図   
  5【原 村】

原村地図    
 

【村々について】
長野過疎地域   岡山過疎地域

・内陸にあり、山地が多く豊かな自然に恵まれた農村地帯である。
・面積や人口(新庄村はやや少ないが)似た傾向にある。人口が増加している村と減少している村がある。人口分布をみる少子高齢化社会といわれるなかで、人口構成にそれぞれ類似点があり共通した課題があろう。
・立村の歴史は江戸時代の自然村(藩政村ともいい自然発生的な地縁共同体としての村)のいくつかが明治78年の町村合併強行により、およそ78,000村となった。その後、明治22年の市制・町村制施行のさい大部分の町村は改めて町村合併をすることなく、そのまま新町村に移行し、今日まで行政村として存続していることである。
・隣接した市町があり、それらの多くは明治の大合併(町村数は明治21年末の71,314から明治22年末には15,820となり、約5分の1に減少した)、昭和の大合併(昭和31~36年までに市町村数が9,868から3,472となり、約3分の1減少した)、平成の大合併(平成11~18年までに市町村数が3,232から1,821に減少した)を経て大きな地方自治体となっているが、これらの村々は隣接の自治体との合併の論議が起きたときに「協議に加わらない、もしくは村民の多くが合併に反対」していたと思われる。村民に共通の思いがあり、自立の道を選択したのであろう。
・【総合部門】アンケート結果の数値化による上位の村であることから「魅力ある村づくり」が進められている村々であろう。村の詳細については、ネットなどで調べてほしい。

 

【まとめに変えて】

日本は今、都市と地方が共生して、国民がゆとりと豊かさを実感し、安心して暮らすことのできる社会の実現を目指すべき時代を迎えています。
豊かな自然環境に恵まれた地方は、その人らしい生活をするための新天地。移住のスタイルも、完全に移住するだけでなく、週末の田舎暮らしやシーズンステイなど、個人の価値観に合わせて多様になってきました。
地方創生の機運が高まる昨今、とりわけ若い世代が田舎暮らしや地域おこしに関心を高めています。
(「JOINが目指すもの」から抜粋)
※地図はGooglマップ、人口に関する資料はWikipediaを参考にした。