チャットに40代くらいの独身女性がいるんだけど

結婚した人がやってるママ友の話ししてた

配偶者のスペックによるママ友の序列化がすごいみたいだね

まず、相手がどの地域に住んでるかとかをしっかり確認して

裕福な地域か、貧しい地域かとか・・・・・

あと、配偶者の職業・・・・・・・・・
どういう会社で、どういう役職かとか・・・・・・・・・・・・・

そういうのぜんぶ探られる話してた

それでママ友の格付けが決まるらしい

あ、そういうの聞いたことある、って俺も話した

不動産会社社長の娘、ルカちゃん(キャバ嬢)の家が世田谷区なんだけど

父親が、母親に「他人のふんどしで相撲取ってる」って言ってた、なんて話だったことを報告した

こういうママ友の序列はキツイよね・・・

自分をしっかり持ってないと、子育て方針とか家計にも大きく影響する・・・・・・・

例えば、近所の金持ちのママ友が、子供を私立中学受験させたということで、

ママ友同士の対抗意識だけで、「うちの子どもも受験させなきゃ・・・・・」なんてことになる

実際にそういう流れで子供を私立中学受験させた人が身近なところにもいた

私立の中高一貫校は、学費が600万円くらいする

私立中学の学業成績の上昇効果のエビデンスをみると、偏差値に換算してプラス1~3くらいと言われている

成田悠輔というイェール大学の社会学者が、アメリカの名門高校で教育効果を算定したことがあった

名門高校にぎりぎりで合格した人と、ぎりぎりで落ちた人のデータをたくさん集めて、

その後どうなったかを調査した。

まぁ、ほとんど学力が同じだけど、その高校へ行った人と行かなかった人で、何か違いが出るかという調査だけれども

その後(大学以降)の進路には、名門大学に入ったかどうかは、影響していなかったようだ

基本的に、名門私立中学や、名門私立高校って、

学校が魔法の力で成績を伸ばしてくれるわけじゃないんだよね

名門私立中学や名門私立高校から有名大学にたくさん行く人がいるというのは

入試の時点でもともと優秀な人を選抜しているからであって・・・

それは主に遺伝子の影響で決まる

学校が違っても、初学者に勉強を教えるときの、やり方とかそういうもんではそんなに成績に差は出ない

遺伝子以外の要素で、子どもの学業成績に差が出てくるとしたら、子供の家での学習が中心になるけど、それは名門か非名門かは関係ない。そして、子供自身の家などにおける学習時間や学習態度は、子供の学力の約10%を構成する。

どこだっけな、ソースが発見できなかったけど、自分が記憶しているのは

子どもの学業成績の説明率でいうと

遺伝子の影響50%、親の教育やしつけの影響5%、本人の努力10%、数%しか影響しないその他雑多な環境要因の複合35%

くらいで形成されていたと思うから、私立中学受験に固執しすぎても・・・

「名門私立中学や名門私立高校は、かなりコスパ悪い」ということになる

だから、「ママ友同士の果し合い」みたいなのやったところで、それほど子供の人生にはプラスにならない。

めちゃくちゃな努力とかしすぎても、仮に名門に入ったところで、その後、挫折するケースも多いし。

子どもの学業成績・・・この点での教育効果に関しては「お金」も「本人の努力」も、強くは影響していないようである。
子どもの学業成績の説明率でいえば、「お金の力」は多く見積もって3%、「本人の努力」の影響は多く見積もって10%くらいのようである。

 

ちょっと文献調べてた

 

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学業成績と教育格差の

⾏動遺伝学的研究

安藤寿康

(慶應義塾⼤学⽂学部)

https://www.carls.keio.ac.jp/gcarls/2019/0229_1-3.2.pdf

結 論

1. ⼦どもの学業成績と学習環境には親の社会経済的格差(=収⼊と学歴)が影響している。しかしその効果はおおむね⼩さく(相関係数で 0.2前後)、同じ階層内に⼤きな個⼈差がある。

2. 学業成績の個⼈差の7割は遺伝要因で説明され、親の社会経済的格差の影響はほとんどない。

3. 学習環境(学習時間、塾、おけいこ)の個⼈差には、家庭環境要因が⼤きく寄与する傾向が⾼い。しかしそれひ社会経済的格差以外に由来する部分が⼤きいと思われる。

4. 学業成績と学習環境に及ぼす遺伝と環境の割合は、社会経済的地位によって複雑に交互作⽤する。

考 察

1.教育社会学や教育経済学では、親の収⼊や学歴により社会経済的階層が固定化され、教育格差が再⽣産されているという知⾒が主流となっている。これは経済政策や社会政策によって、固定化された階層を解体することで、⼦どもの教育格差問題の改善できるという希望を⽰唆するものである。

2.しかし本研究では残念ながら、親の収⼊や学歴の効果は、少なくとも学業成績に関する限り、ほとんど⾒出すことができず、遺伝の影響が⼤きいという悲観的な結果が⽀持された。学習環境の個⼈差に

は、低学年では家庭環境の影響⾒出されるが、⾼学年になると階層によって、遺伝的個性と家庭環境との間に複雑な交互作⽤が現れてくる。

3.学業成績も遺伝的個性の発現であると考えると、学業成績の向上や⾼学歴獲得を、社会経済的格差を解消・軽減することによって、誰もが⽬差せる社会にするべきという「健全な常識」に疑問を呈さざるを得ないのではないだろうか。

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格差と学業成績―遺伝か環境か

安藤 寿康(慶應義塾大学 文学部 教授)

2020年4月 3日掲載

https://www.blog.crn.or.jp/report/02/273.html

学習時間や塾・おけいこのような学習環境に関してはかなり大きな環境要因、特に共有環境の影響がその個人差に関与していることが見出される。しかし、そのうち社会経済格差要因によるもの(格差変数の調整前から調整後に共有環境で減少した分)は、高学年において学習時間で1.8%、塾で2.4%、おけいこで3.6%にすぎず、低学年では無関係である。つまり家庭環境の共有環境としての効果は、学業成績に関しては皆無、また学習環境に関しても社会経済格差以外のなんらかの環境的要因(しつけや教育方針に従わせようとする強さなどが推察される)のほうがはるかに大きいことがうかがえるのである。

子どもの学習時間や塾・おけいこに通うかどうかといった学習環境には、遺伝要因よりも遥かに大きく環境要因が寄与する。これは家庭の社会経済的な状況や親の学歴だけでは説明のつかない別の何らかの要因、たとえば生活習慣に対するしつけやお勉強に対する価値観、あるいはその家族が住む地域やきょうだいどうしの影響などが考えられるだろう。そしてそれは小学校高学年のときよりも低

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遺伝と環境が学力にどのように影響するか-家庭の社会経済的背景、親の教育的関与、本人の努力、そして遺伝

安藤 寿康(慶應義塾大学 文学部 教授)
2022年6月 3日掲載
https://www.blog.crn.or.jp/report/02/297.html
1.全学校段階を通じて、共通環境として「きちんとしたしつけ」をしようとする態度や行動が自覚されているほど子どもの学力は高い。ここで「きちんと」するのは、小学校低学年や高学年では「マナーや生活習慣」、高学年ではさらにテレビ視聴や就寝時間の統制、中学では朝ごはん、高等学校でも就寝時間の統制と、顕著に代表される行動が多少変化するが、その年齢に応じてきちんとすべきところをきちんとすることが必要であることがわかる。こうした教育・しつけ態度が学力の3~5%ほど説明する。これは共有環境として家庭の秩序が有意に効くという海外の研究結果とも一致する(Hart et al., 2007)。
2. 小学校高学年以上になると「子ども扱いしない」ことが学力の向上に関わる。これは自律性を促すという意味かもしれないし、子どもの成績がよければ子ども扱いしないでもよいという方向性の因果もあるかもしれないが、これが1%とわずかながら関連している。
3.子ども自身の学習時間、および宿題を忘れない学習態度は、どの学校段階でも有意に学力に関わる。これは8~10%の説明率である。あたりまえなことであるが、これは基本のようである。
4.成長するにつれ、親の関与より子ども自身の学習行動が学力にかかわる。逆にいえば、高校生時代より中学生時代、中学生時代より小学生時代の方が、親の関わり方が子どもの学力を左右する程度が大きいといえる。
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