映画「ただいま、つなかん」トークショー出演 | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

映画「ただいま、つなかん」トークショー出演

なんだか幸せな1日でした。

 

ドキュメンタリ映画「ただいま、つなかん」の上映&トークショー。

 

 

ドキュメンタリーや独立系映画を上映する聖地のような映画館、

東京・中野にあるポレポレ東中野にて上映。

ほぼ満席のお客様にお越しいただきました。

 

 

東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の唐桑半島で、

民宿「つなかん」を営む女将・菅野一代さんの10年の物語。

 

震災から1年後、

被災地で学生ボランティアたちに自宅を無償で提供している

「唐桑のマドンナ」がいると地元紙で知り、

私がテレビ朝日の番組取材で初めて一代さんに会いに行ったのが、

2012年2月26日。

なんと11年前の今日です!

 

一目見て「この人がマドンナだ!」と直感させる

輝く笑顔、元気な笑い声。

 

自分が一番大変なのに、いつも人を気遣う優しさ。

そのお人柄にすっかり魅了されてしまいました。

 

 

一代さんは自宅を改修し、

民宿「つなかん」として、第2の人生を歩み出した。

 

そんな一代さんのそばで暮らしたくて

若い人たちがボランティアの役目を終えた後も

唐桑にどんどん移住してきた。

町に受け入れてもらおうと奮闘する若者の姿も

カメラは追い続けた。

 

 

上映後のトークショーでは、

風間健一監督と当時の取材エピソードなど

お話しさせていただきました。

 

 

 

原元
「一代さんのペースにみんな巻き込まれて、

私も気づいたら作業小屋でリポートしながら

牡蠣の種はさみやらされてました(笑)」

 

一代さんの震災後の歩みは笑顔だけではない。

海難事故で最愛の家族を失い、辛く悲しい涙も流した。

 

この映画はそんな一代さんの姿も記録している。

 

ここで風間監督に疑問をぶつけてみた。

 

原元 
「一代さんだって

決して誰にでも心を開くわけではないですよね。

一代さんが辛い時にも、

風間さんはどうしてあれだけ密着できたのですか?」

 

風間監督
 「僕、取材以外にもつなかんの客でしたから。

泊まりに行って、いちファンでしたから。

プライベートと仕事の境は

曖昧になっていったけれど・・・。

でも、海難事故があって、

インタビューをするまでに

3ヶ月という必要な時間を過ごして、

これから僕も聞きたくないことを聞きます。

一代さんも『お答えくださいね』と言って。

一代さんも『わかりました』と。

お互い不思議な覚悟を決めて

インタビューを撮ったんです」

 

風間監督だから撮れた映像に納得。

 

そして、私からも最後に一言。

 

番組放送後、

一代さん本人にもどう受け止められるのか

ドキドキしながらお礼の電話をしたところ、

 

「テレビってすごいね!
もう放送中からじゃんじゃん電話が鳴り止まないの!」

 

震災から1年間、一代さんに連絡を取ることを遠慮していた

高校の同級生からも、

「テレビで見たよ。元気そうで良かった」と

安心して連絡してきたそうです。

 

その中には一代さんのご両親もいて、

 

「娘を唐桑に嫁がせたから被災した。

こんな辛い目に遭わせて申し訳ないと

罪悪感で1年間を過ごしていたけれど、

今日テレビで見た娘の笑顔は輝いていた。

幸せそうで、ああこれで良かったんだとやっと思えた」

 

そう言ってくださったそうです。

 

「テレビってすごいね。

全国ネットってすごいね。」

 

と何度も喜んでくれる一代さんの言葉を聞いて、

私は自分にも人の役に立てることができたのだと

胸がいっぱいになったことをお話しさせていただきました。

 

 

サイン会では皆さん熱い感想を聞かせてくださいました。

「つなかんに行ってみたい!」が一番多かったですね。

是非是非、映画のまんまの女将が

「おかえり!」と出迎えてくれますよ。

 




また当時の番組スタッフ、

カメラマンの久美ちゃんも駆けつけてくれたり、

 

 

お花やコメント、

 

 

そして、

私のアナウンススクールの自慢の生徒ちゃんたちも大集合!

 

 

サプライズで高校時代の親友も来てくれました。

 

 

そして、一代さんは今日も笑っている。

 

なんて幸せな日だ!