徒然草 RC2 -7ページ目

SM57 TapeOpMod(トランスレス改造):後編

はいどうもこんばんは。
今日は前回の続きですね。



前回SM57を分解してトランスと対面したとこまででした。
ここからはトランスの取り外し、および組み立てになります。


さて、前回グルーを外すにはクッキングだぜ!って話をしたのを覚えてますか?
あれがどう関係するのかを簡単に説明しますね。

グルーってのはとても低い温度で軟化するゴムのようなものです。
コーキング剤とかに近いですね。
その温度がモノによるけど80度~90度位で大体緩くなります。

って事は!

熱湯で熱してやればグルーが緩くなる→トランス取り出せる→ウマー!!って訳です。
いやぁ、よく考えたなこんな事wwww


と言う訳で早速鍋に水を張ってガンガンに湧かします。

$徒然草 RC2

そして投下!!

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グツグツと沸騰してる状態で4分程煮ます。
4分経ったら取り出して、一気に配線ごとトランスを引き抜く!!

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上手く取り出せましたか??
筐体にはまだかなりのグルーが残っているはずなのでなるたけ綺麗にして上げましょう。
いや、綺麗にしなくても良いんだけども、気持ちの問題でwww
なんか異様にしつこい耳かきみたいなもんだから楽しんでやればおkwww

さて、無事にトランスを取り出せたら後は配線。
今回は適当な手持ちの絹巻き線でやる事にしました。

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ここで使える線の条件は2つ。

1:単線でない事(撚り線である事)
2:適度に柔軟性がある事

1はここまで分解してる人なら構造的に理解出来ると思うのだけど、ここの線はこのマイクを分解する度にグネグネと捻られる構造になってます。
なので単線だと十中八九折れますw
2も同じ理由で、あまり堅い線だと折れるし、恐らくタッチノイズが出ます。

で、今度はさっきと逆でXLR端子側から作って行っちゃいましょう(・∀・)
適当な端子台に端子くっつけてちょちょいと配線。

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この時にどっちの端子にどっちの線を付けたかを忘れない様に!!
俺は同じ線だったんで長さを変えてやりましたがwww
2番がホットで3番がコールドですよー!

で、配線が終わったら中にねじ込みます。
真ん中にドーナツ状に穴が開いてるのでその中に通してやってください。

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そしたら今度はマイクカプセルを取り付けます。
さっき覚えた2番からのケーブルをマイクカプセルのホット側に、3番からのケーブルをマイクカプセルのコールド側に付けてあげてください。

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こんな感じ。
配線の長さはあまり長すぎても良くない(これまたタッチノイズの原因になり得る)ので、こん位残しておけば充分だと思います。
後は筐体をはめ込めば完成!!

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お疲れ様でした!!\(^o^)/
俺は分かり易い様に赤のビニールテープでマーキングしてますw



さて皆さん、上手くいきましたか??
今回のModはなにより「マイクを煮てグルーを剥がす」ってのが一番大事なアイデアで、後は完全に単純作業なので、そう難しいModではなかったと思いますw


次回は実際に音を聴いてみましょう!
ではまた!!(・∀・)ノシ


実聴編へ



※免責事項※
当ブログに書いてある改変によるいかなる不具合、故障、火災などの障害の責任は一切負いかねます。
施工者のOwn Riskでお願いします。
また当然ですがこれらの改変を行う事により保証を受ける事は出来ないモノと思われます。
万が一の際にメーカーさんや代理店さんを困らせるようなことはしないようお願いします。

SM57 TapeOpMod(トランスレス改造):前編

さぁ勢いに乗ってどんどん書いていきますよ(`・ω・´)
下半期の俺は上半期の俺とは違うんです!!(ドーンッ



世界中のあらゆる現場で見る事が出来るマイクと言えばShureのSM57、SM58があります。


SM57


SM58

通称「ゴッパー」「ゴーナナ」と呼ばれるこれらのマイクは、その堅牢性と信頼性故に数多くの現場で使用されており、逆にこのマイクを見ない音楽現場を探す方が難しい位です。
そんな57、58だけど、決して万能性があると言う訳ではないですね。
このマイクの音響特性を見てみると、

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結構クセが強いのが分かるかと。
特にローとプレゼンスの落ち込みが気になりますねー。
実はここら辺はマイクに使われているトランスに原因があると言われています。

SM57もSM58も回路としては同じ回路でこういう感じの回路になってまして。

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左端がマイクのカプセルね。
そっからトランスを通って出力に繋がってる訳です。

トランスってそもそも音響的には結構極悪な子で。
トランスの特性上、ローとハイが堕ちてしまうんですねー。
詳しくは「トランス・自己インダクタンス」とかでググれば出てくるかと。

ちょっとググると、欧米では「だったらトランスなんて取っちまおうぜHAHAHA!!」という何とも男らしい改造が昔からとっても流行ってるみたいですwww
これがタイトルにもなってるTapeOpModって奴ですね。
ところが不思議な事に日本のサイトでこれについて言及してるとこがあまりなく。
俺自身も英文のサイトを色々見て勉強してたんですよ。


だったら俺が書いたろうじゃないか(ドヤッ


と言う訳で、前置きが長くなってしまいましたがSM57改造の話ですw



まず回路を見てみます。

$徒然草 RC2

そもそもこうなってる回路を

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こうすれば勝ちですwww
ちなみにこのトランスは、マイクカプセルからの微弱な信号を増幅している部分なので、このModをすると、マイクから取り出せる音量が小さくなります。
そこだけ留意してください。
インピーダンス的には下がっている…はずなので、S/Nはまぁ問題ないかなと。

回路を見て分かる通り、トランスを外すだけなのでModとしてはとても気軽です。
気軽ですが1つだけ大変な事があります。
それはトランスを取り外す作業ですwwww

SM57のトランスは筐体内でグルーによって完全に埋められている為(これは主にタッチノイズとかの対策かと)、トランスを取り外す為にはこのグルーを何とかしなきゃいかんのです('A`)
さてどうするか?
アメリカ人達はとても明快な答えを教えてくれました。


Let's cooking♪:-)


嘘だと思うでしょ?
これがマジなんだなぁw
と言う訳で、これを踏まえた上で分解→組み立てをしていきます。


改造する為には当然だけどSM57を用意しなきゃ話になりません。

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まずはマイクカプセルを取り外しに掛かります。
マイクカプセルを取り外す為には本体中央部にある線を目印にグルグルと回せば取れます。

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ここでマイクカプセルから2本の線が出てる事に注目。
さっきの回路図見れば分かる通り片方がホット線で片方がコールド線なんですけど、それらの定義についてはめんどくさいのでググってくださいw
とりあえずどっちがどっちについてたか。
それをちゃんとメモっておきましょう。
俺の場合は黄色がホット、緑がコールドでした。
で、端子に付いてるハンダを綺麗に取り除きながら配線を外します。

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次は端子側。
端子側を外すには端子側付近にある丸い穴の中にあるネジを逆時計回りに回しましょう。
このネジで端子を固定してるのだけど、ネジが普段と逆に切ってあるので逆時計でおk。
外すとこんな感じですね。

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後は2つの配線を外すんですが…ここでまたメモの用意を。
赤と青の2本の線が出てますが、それらがどのピンに挿さっていたかをメモっといてください。
これもまた後々必要になってきます。
俺の場合は青が2番、赤が3番でした。
んでこいつもまたハンダを取り除いて配線を外します。

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さぁここまで来たら折り返し地点です。
ここでマイクカプセルが付いてた側から見ると、

$徒然草 RC2

グルーで固められたトランスがよく見えると思いますw
こいつをどうにかする訳ですが、、長くなってしまったので続きはまた次回www
別にこんなネタで引っ張ろうって訳じゃないんですがwwwww


ではまた(・∀・)ノシ


後編へ


※免責事項※
当ブログに書いてある改変によるいかなる不具合、故障、火災などの障害の責任は一切負いかねます。
施工者のOwn Riskでお願いします。
また当然ですがこれらの改変を行う事により保証を受ける事は出来ないモノと思われます。
万が一の際にメーカーさんや代理店さんを困らせるようなことはしないようお願いします。

ガジェット紹介【Satechi:Premium 4 Port Aluminum USB Hub】

しばらく間が空いてしまいました\(^o^)/
気付けばもう7月なんですねー、皆さんお元気に過ごしていますか?
俺はと言えば相変わらずのんびり過ごしております( ´ω`)


今日はちょっとしたガジェットの話。


突然ですが皆さん、USBハブって使ってますか?
俺はもうUSBハブなしにはPC環境が成り立たない様な状態ですw
俺は普段からUSBポートに


ProTools用キーボード


Kensingtonのマウスボールマウス


SSDのUSBメモリ


Line6 Pod x3 Pro


Lacie Firewire接続外付けHDD(の為の電源)

これらの機器の他、iPhoneとdocomoのスマートフォンをUSBに繋いでます。
俺がメインマシンとして使っているiMacのUSBポートは4つなのでまぁ全然足らないですよねw

そんな訳でUSBハブを使ってたんだけど、これがまたなかなか。。
と言うのもデザインがねぇ…(´・ω・`)
どーにもこーにもイモいというかダサいというか。。
とりあえず適当な奴を使ってたんですよ。


そんなある日。


「もしもAppleがUSBハブを出したら?」と言うコンセプトで作られたUSBハブを見つけました!
それがこれ!!

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Satechi:Premium 4 Port Aluminum USB Hub

見てよコレ!!
超スタイリッシュ&クール!!w
これは良く出来てるなぁと思いましたよ、そりゃw

$徒然草 RC2

実際に使用してるイメージはこんな感じ。
iMacやMBPのアルミニウムボディにとてもマッチしてると思います。

$徒然草 RC2

俺はProtools用のキーボードだけど、純正のワイアレスキーボードとも好相性。
これはなかなか良い感じですね!




と言う訳で買いました\(^o^)/




残念ながら日本では未発売なんだけど、米Amazonで買う事が出来ます。
米Amazon商品ページ
値段も$28とそこまで高い訳じゃないですね。

と言う訳で早速設置。

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ほら!なんかすっきりしたでしょ!!
少し仰角があるので、取り外しもすっごい楽です。
これはホントに良く出来てるなぁとうっとりしてますwww


ただ、ここまで書いといてアレだけども当然ネガティブポイントもあります。


まず第一に日本で売っていない事。
なのでこれを買う為には個人輸入するしないんですよねー。
これは慣れていない人にはなかなか敷居が高い事だと思います。
特にクレジットカードを持っていない年代の人にとっては。

んで、次に送料。
さっきコレの値段が$28と言う話をしたけども、送料が$35しました/(^o^)\
もう一度言います。
値段は$28だけど送料が$35ですwwww
これはかなり気軽じゃないですねwwwwwwwww

後最後にもう1つ。
これUSBポートの向きが逆なんですよねー。
だからさっきの写真を良く見ると分かるけど、全部裏返しに刺さってますw
これはなんでなんだろう…アメリカ人だからとしか言えないwwwww


ま、色々ありますけどもモノ自体はとてもお勧めですw
ちょっとハードルが高いですが(特に送料)、余裕がある方は是非w

ではまた(・∀・)ノシ