韓国料理店に行って、さあ、何を食べる?って考えるまでもなく、
頭に浮かぶ料理は、キムチ、またはナムルですか?

そして、そこで頭に浮かんだナムルは、きっと
「もやし」・「ほうれん草」・「大根」・「わらび」のことでしょう。

私も自分で韓国料理を勉強するまではそうでした。
この4品のことを「ナムル」っというのだって信じていました。

しかし、「ナムル」というのは
元々、食べられるすべての草・木の新芽・葉モノのこと指し、
または、それら作った料理のことを広範囲で指すんだそうです。

また語源は ナ(羅)=国、ムル(物)からきていることからも
それだけ国に密着して野菜(昔は 山菜が主流)が食べられてきたことということなんですね。

韓国人の人は、本当に野菜をよく食べる印象がありますし、
実際によく食べます。

私の祖母も 春になれヨモギ、つくしなどを無我夢中で土手で
摘んでは宝物を見つけたように大喜びではしゃいでいた記憶があります。

そして、ナムルを作り、おいしい、おいしいっと
これぞ至福っという笑みで食べるのです。

このナムルを食する文化からもどれだけ韓国人が食から求める健康意識が高いかが
よくわかりますよね。

だって、野菜を「国のモノ」と名づけるのは
それだけ 野菜が密接だということですものね。

ナムルという料理の意味で、どれだけ韓国の人たちが
野菜を食べ、愛してきたのか
ちょっと理解できたような気がします。

韓国料理=焼肉
ってイメージよりも
韓国料理=野菜料理
っというイメージがもっともっと広がれば
うれしい限りです。


高麗橋はらはち
岡崎 明子

大阪北浜・高麗橋はらはち
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