すっかりご無沙汰しております。
季節はすっかり秋めいてまいりましたね。
さて、かねてから介護をしておりました母が7月に他界しました。
急性肺炎で救急病院に昨年末入院。それは回復したものの、なかなか体力が追いつかなくなりました。
母はリウマチから間質性肺炎を併発、加えて心臓弁不全という、呼吸器全てがアウトになった状態でしたが、認知はまったくなく
むしろ動いて体力を取り戻し、再び自宅に帰りたいとがんばっておりました。
在宅酸素をしながらの生活。死後に、母がつけていたチューブを鼻に試してみましたが、それはとても辛く、それでも笑ったり明るくがんばっていた母は、凄い人だったんだな、と改めて実感しました。
体力をつけようとすると呼吸が追いつかなくなる。でも呼吸を温存すると体力がなくなり歩けなくなる。
どちらを選択するか、とてもむつかしかったのですが、医師からも指示を受け、いざというときにどちらを選択するか母と話し合い、
結果「命が短くなっても、がんばって歩けるようにして自宅に帰る」ことを目標に、母子2人で努力の日々がスタートしました。
何度も、励ましたり褒めたり叱ったり・・・・いろいろしましたが、7月に他界してしまいました。
私は、1人っ子で父は3年前に他界。もう、肉親がいなくなってしまいました。
とても、辛く、寂しく、悲しく、、ではありましたが、母の死で学んだことがあります。
それは「今世でどんなに大切にしているものがあっても、物質的なものは来世にはなにひとつ持っていけない。持っていけるのは自分が生きてきた証だけ」だということです。
人から受けた思いやり、愛、感謝、希望、夢。自分が努力して得た経験など人生全てで体感した「目に見えないもの」は来世に自分の肉体がなくなっても持って行ける。でも、宝石やお金や大事にしていたブランド物・・・なにひとつ持ってゆけない。
このことをまさに母の遺品を整理しながら、感じました。
そして、やはり、生きているうちは「お金で買えないもの」をしっかり大事にしていこうと思いました。
その「お金で買えないもの」を大事にするために「お金」は必要。お金との関わり方も、大きく変わったと思います。
若手研修などをさせて頂くと受講者の方は大多数が「お金が大事。貯金が目標!」とおっしゃるのですが、こんなときに自分の経験を伝えて「お金と楽しく向き合える人生」の種の1つになったら・・・と思う、今日この頃です。
不思議かもしれませんが、今年は母が亡くなったので、本来は「佳い年ではなかった」というところなのかもしれませんが、私はむしろ「非常に色々なことに気づかせてくれた、佳い年だ」と言えるなぁと思います。
昨日が母の百箇日でした。今頃、新しい「ステージ」をこんな風にVサインで楽しんでいるかな?
ママさん~行ってらっしゃい!また逢えるまで、こっちの世界を楽しむぞ♪
出逢いに、感謝♪ 山本 忍