初めてご覧になる方は、【母と龍神様】の記事からご覧ください。

 

 

 
 
母は目を閉じて
 
 
今見えている映像のことを言いました
 
 
「この山奥の集落に入る前
 
 
向かって右にその集落の
 
 
氏神神社があるね
 
 
その氏神様はずっとそこにおいでて
 
 
住民たちの恨みや苦しみを
 
 
聞いていたから
 
 
すべて知っておいでるよ
 
 
だからお墓に行く前に神社でお参りし
 
 
“これから謝ってきます
 
 
許して貰える様にお通し下さい”
 
 
とお願いしておいで」
 
 
その日は午前中からずっと
 
 
雪が降っていましたが
 
 
私と夫は大量のお線香を持ち
 
 
長靴に履き替え
 
 
その集落に向かいました
 

すると母の言う通り
 
 
その集落に向かう途中
 
 
向かって右にひっそりと
 
 
その氏神様らしき神社がありました
 

しんしんと雪が降る中
 
 
本殿の前に立つと
 
 
いつもは頑丈に鍵が掛かっている様子の
 
 
扉の鍵がなぜか外れていてびっくり
 
 
中に入れるようになっていました
 

私と夫は恐る恐る扉を開けて
 
 
中入り土下座して
 
 
氏神様に必死にお願いしました
 

すると今までしんしんと降っていた雪が
 
 
急にピタリと降り止みびっくり
 
 
本殿の中は物音ひとつなくなり
 
 
静まり返りました
 
 
その集落の氏神様本当に静かに
 
 
私たち夫婦の話を
 
 
聞いてくれているように感じました
 
 
下差し当の氏神神社です、何度もお参りに行ってますがいつもこのようにカギがかかっていますアセアセ
 

 
 
 
この記事は長女もみじかえでが書いています