今から10年以上前のこと…
母はもともと信仰深い人で
いつものように薄暗い早朝に
誰もいない近所の氏神様に
お参りに行った時のことです
突然
「よく参られた」
と男の人に声をかけられました
突然のことで母も
不思議に思ったようですが
早朝なので誰もいるはずがなく
「そんなわけない…気のせいか..」
とその時は誰にも
このことは言いませんでした
しかし、日課のため
次の日も氏神様にお参りに行くと
今度は目の前に
両脇に巫女さんを従えた
仙人のようなおじいさんが現れまた
「よく参られた」
と声をかけられました
母は
「えっ」
と思いもう一度良く見ても
もう誰もいませんでした
そして不安に思った母は
この時初めてこのことを
私たちに話してくれたのでした...