前回は消化管の入り口、舌の話でしたが今回は出口から出る便のお話です!
ご飯を食べ消化、吸収された後の出がらしと思われている便、調べてみると色々面白いことがあります。

便秘で悩んでいる人も多いと思いますが、朝など時間がなくて行けない人、
もともと腸の動きが悪く便が出にくい等がありますが、ほとんどが行きそびれ型が多いようです。

人の体は一定の刺激に対して慣れてしまうという特徴があります。
たとえばマッサージなど初めは弱い刺激でも気持ちが良かったのに、強い刺激じゃないと気持ち良くない
など慣れてしまいます。
腸も同じで便が直腸に降りて来て排便を催す神経を刺激しますが
我慢しているとその刺激になれてしまうため便が出にくくなります。

食物繊維を食事に多く取り入れるのは、便のかさを増やし、刺激を強くするためであり、
食物繊維は腸内細菌のエサになるため取り入れます。

(便の3分の2が食べ物の残りカスで残り3分の1が細菌の死骸になります。)

余談になりますが、草食動物が植物のみを食べて生きていけるのは、
お腹のなかに培養工場をもって細菌を育て、その栄養を頂いて不足する動物性たんぱくを補っていると
聞きました。

便の色で簡単診断!

普通の色は→茶か黄色をおびた褐色

白い色  →肝臓、胆のうの病気の時(色が無いのは胆汁が混ざってないため危険信号)

緑色   →赤ちゃんに多い。腸の中が酸性になっているため心配ありません。

黒色   →胃や腸の病気の時(出血が肛門より遠い位置だと黒く、近いと赤くなりやすい)

赤色   →伝染病や食中毒の疑いがあり。また、痔の出血でも赤くなる。

ただし、肉を多食すると黒みがかった緑になり
貧血などで鉄剤を飲んだ時も黒くなります。

玄米を多く食べていると食物繊維がミネラルを吸着し便として体外へ排出してしまうため
貧血になりやすいので気を付けて下さい。

風邪の時など抗生物質を飲むと腸内細菌が死んでしまうので、病み上がりには水溶性の食物繊維を多く
含むオクラ、わかめなどヌルヌルしたものがお勧めです。

たまには自分の便をみて簡単な健康チェックをしてみてはどうでしょう!

この話題は飲み屋では使えそうにありませんね!