星読み心理カウンセラーの
望月えみこです
真面目に頑張るほど
苦しくなってしまう人が、
自分にやさしく生きられるよう
星読みと心理メソッドを通して、
心をゆるめて現実を整える
サポートをしています。
最近、心がざわつく出来事があり、
胸の奥にモヤモヤが
積もっていました。
「なんでそんな言い方されなきゃ
いけないの?」
「なんで私のせいみたいになるの?」
昔の私なら、こういう時は
全部「私が悪いんだ」と決めつけて、
怒りや悲しみを押し込め
感じないように
心にフタをしていました。
でも、そうやって抑えた感情は
消えません。
疲れやすさ、浅い睡眠、
なんとなくの不安やイライラなど
形を変えて何度でもあらわれます。
感情に「感じちゃダメ」と
言い続けることは、自分の心に
「あなたの感覚は間違っている」
と言っているのと同じこと。
これが続くと自己否定の癖がつき、
自分の気持ちや、本当の望みや
「何がやりたいのか」まで、
わからなくなってしまいます。
だから今の私は、
怒りも悲しみも寂しさも、
ただ「そう感じているんだね」と
受け止めるようにしています。
先日も心にムカムカが湧いた時も、
自然とこんな言葉が出てきました。
「むかつくよね、そりゃそうだよ」
「私は悪くないよ」
これは昔の私には
絶対にできなかったこと。
「いい子の仮面」で
心を固めていた頃の私とは、
まったく違う反応でした。
大抵は自分の心に寄り添うと
怒りは静まります。
でも、その時は、寄り添ってもなお、
胸の奥の重さだけは残っていました。
そこで「元気を取り戻すには
どうしたらいいかな?」
と考えていたら、
ふとひらめいたんです。
「そうだ!
海のそばの大好きな神社へ行こう」
家から行くのに2時間かかるので
正直、少し面倒だったけれど、
それ以上に「呼ばれた感じ」 が
したので、思い切って出かけました。
神社の裏の海岸に着いて、
空の青、海の青、穏やかな風、
そして美しい富士山を眺めていると、
胸の奥の張りつめていたものが
少しずつほどけていきました。
そして波の音を聞いているうちに
昔の自分が走馬灯のように
次々と浮かんできたんです。
怒りを飲み込んで我慢していた私。
本音を抑え笑って誤魔化していた私。
傷ついても平気なふりをしていた私。
寂しいのに素直になれなかった私。
愛されたいのに受け取れなかった私。
「いい子」でいないと生きられなかった私。
そして、その全部を「大嫌い」 だと
思っていた私。
そんな自分を思い出しながら
ふっと湧いてきたのは、
「昔の私を抱きしめてあげたい」
「よく頑張ってきたね」という
静かであたたかい気持ちでした。
自分自身が嫌いだった理由は、
昔の私が悪かったからではなくて
感情を感じることを、
自分自身に禁止していたから。
怒っちゃいけない
悲しんじゃいけない
弱音を吐いちゃいけない
嫌われちゃいけない
そうやって昔の私は心を固めて、
本音を抑えながら必死に生きていた。
その事実に気づいた瞬間、
胸の奥で何かがゆっくり溶けて
涙がこぼれました。
海を離れる頃には、
静かで、あたたかくて、
自分の中心に戻ってきたような
落ち着いた感覚がありました。
感情は自分を苦しめるためにあるんじゃない
怒りは境界線を守る力。
悲しみは気持ちを整理する力。
寂しさはつながりを求める力。
不安は慎重さをくれる力。
どの感情もあなたの味方です。
「感じちゃいけない」 ではなく、
「感じていいんだよ」
そう自分に言えるようになると、
世界の見え方が変わっていきます。
もし今、胸の奥に
小さな重さがあるなら、
無理に消そうとしなくて大丈夫。
ただ「そこにあるね」と
認めてあげるだけでいいんです。
それを続けていくうちに、
感情が暴走せずに
静かに昇華していきます。
もし、あなたが
「感情の扱い方がわからない」
と思っているなら、まずは
「その感情を感じてもいい」と
自分に許可してあげてみてくださいね。



