人生ぶらぶら 石棺仏めぐり | 感動はひとつづつ

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2023年2月20日、石棺仏めぐり

厄除八幡宮の石棺蓋 【加古川市八幡町野村】

厄除八幡宮 鳥居

参道の階段を上った左右に家形石棺の蓋があります

右側と左側はほぼ同じ大きさです。両者ともに一端が土中に埋められています

屋根側の形状も大きな破損がなく綺麗な形で残っています 

神楽殿の南にもう一つの石棺の蓋があります

屋根面を下に内面を上に置かれています
現長91cm 幅98cm 厚さ27cm

 

大日寺の石棺仏 【加西市野上町】

大日寺 本堂

境内に並ぶ石仏群左から、石棺仏・異形阿弥陀如来・背面十字架地蔵・弘法大師・延命地蔵・異形大日如来 (野上町文化保存会)

 家形石棺の蓋です。内面の像は、二重円光背の後に更に大きな舟形光背をつける。像の傷みも進んで顔は定かではないです。蓮華座の上に座す像は加西市指定文化財の名称は「阿弥陀如来」ですが「加西市史別巻加西の石仏」は定印の上に薬壺らしきものを乗せているのと化仏があることから「薬師如来」としている。薬師如来とされる石棺仏は他になく貴重です。南北朝前期の制作とされています 

 

加西市北部公民館の石棺 【加西市満久町】

公民館の入り口右側に説明板が立てられ、組合せ式石棺一式が置かれています。

一部紛失した部分を補い修復したと記されています。長側石が三枚の板石で組み合わされている部分が補なわれたものと思われます

大内町字ヤクチのヤクチ4号墳から出土したもので、超小型の組合せ石棺の完成形態です

 

阿弥陀堂の石棺仏 【加西市常吉町】

 常吉公会堂の北に並んで阿弥陀堂があります。鍵がかかって内部を見ることが出来ません 残念です
よーく見ると扉の上部が剥がれ欠損しています。そこからカメラを入れて・・・

欠損した部分からの 阿弥陀堂内部

 組合せ式家形石棺の側石で、堂内の棚になっている板に保持されて壁面に沿って立てられています

像は薄い彫りで阿弥陀如来坐像を描く。二重円光背を背に蓮華座に座す。腹前で定印を結ぶ、面貌は削られているようでもあり定かではないです

 

玉野薬師堂の板碑と蓋石二基 【加西市玉野町】

玉野薬師堂

大きな木の下に二つに割れた組合せ式石棺の底石が立てかけられています。

五輪塔

幹が石棺を食い込んでいます。これだけでも見ものです

割れた部分を組み合わせると高さ214cm・幅106㎝組合せ式石棺としては播磨の中でも大変大きなものになる。石の周囲には側石をはめ込む為の溝が彫りめぐらされている。

上部中央に阿弥陀如来の種子、右下に観音菩薩の種子、左下に勢至菩薩の種子が薬研彫りで彫られています。下部の石に建治3年(1277)の銘がある。

板碑の左後方に二つに割れた家形石棺の蓋石があります。片側の短辺には斜面がなく、三つ以上に割れたうちの二つしか残されていないことが分ります。

石仏の断片を乗せた石も、家形石棺の蓋石です

通路には石仏、石塔が置かれています

薬師堂前には沢山の石仏が無動作に転がっています 

 

安養寺の石棺仏と蓋石 【加西市豊倉町】

安養寺

本堂左側に石仏や石造遺品が集められています。
この中に石棺仏? 石棺材と言えるものがあるかどうかは不明のようです

本堂左後方に丸顔の地蔵菩薩石棺仏があります。
組合せ式石棺の底石の内面に像が彫られています。石は二つに折れているが、舟形の光背を作り、石棺としての身の幅いっぱいに像を刻んでいる。他に見られない真丸顔の地蔵菩薩坐像です。

石棺仏裏に縄かけ突起の付いた家形石棺の蓋石があります。もとは二体あったと思われています。

 

乎疑原(おぎはら)神社の石棺板碑 【加西市豊倉町】

乎疑原(おぎはら)神社 鳥居の左右に板碑が置かれています。

内面・・・右側には阿弥陀如来を示す種子キリークが浅い薬研で彫られています。脇侍の観世音菩薩・勢至菩薩の種子が彫られているかは不明のようです。 

内面左側

背面・・家形石棺の蓋であることを示す斜面が残されているのが分る。両方の石塊の幅は90㎝。右の石の厚さは35㎝左の方は内面の彫り込みが薄くなり30㎝二つの石は元は一体の家形石棺の蓋石であったものが二つに折れて今の形で残されているものと考えられています