「片づけられない人」の特集番組を以前からよく見ます。
「ごみ屋敷」も同様で、みっともないやら、不潔やらで困ったものですが、本人はまったくそう思っていないところが恐ろしい。
共通するのは物が好きでどんどん増やすけれど、捨てられず整頓が苦手。使いっぱなし、出しっぱなし、匂いもカビも埃も雑菌も気にならないようです。
拙者はまったく逆できれい好きなので、「片づけられない人」の神経は理解できないし、しようとも思いませんでしたが、あえて今回分析してみると意外に簡単、自分の逆を考えれば良いのだということに気がつきました。
一言で言うと「愚か者」なのですが、そう言ってしまっては身もふたもないし、頭が良くても片づけられない人はいますから、もう少し細かく分析してみましょう。
部屋をきれいにするメリットは、掃除がしやすいので健康的ですし、必要な物をすぐに見つけることができます。部屋がきたないと埃は吸うし、菌や虫は出るし、悪臭を放つし、ケガの元です。食品は放置すると腐ります。濡れた物はかびがつきます。きたなくしているとダニが繁殖します。そしていずれ悪臭が出ます。
掃除をしない無精者は気がついていないんですね。そのうち病気になりますよ。
実は毎日、特に汚していないのに服や換気によって部屋の空気中には埃がたくさん浮遊していて、夜間に床に積もります。朝にクイックルワイパーをはわせるとすごく汚れているのに驚きます。これをまた浮遊させて吸い込むか、それともきちんと掃除するかでは大変な違いです。
では部屋が散らかっている人はどうすれば良いでしょうか。
まず物をふやさないことです。買わない、もらわない。
使う物以外は持たないことです。引っ越しが楽ですよ。
既に持っていて使っている物があるなら、それがダメになるまで使い、捨ててから買うこと。
服、本、家具、バッグ、靴などは新しい物が目を引いてつい買いたくなりますが、それをやめなければ解決しません。これらはかさばるし、必需品ではないし、そうそうダメになる物ではないので一番問題です。
私は物をめったに買いません。食べ物以外で定期的に買う物はせいぜいトイレットペーパーと練り歯磨き粉と靴下とパンツくらいです。
よく収納用品や収納のコツが語られていますが、それでは根本的に物が減っていないので解決しません。部屋の広さや収納方法には限界がありますよね。
次に出したら仕舞う、同類項の物をまとめることです。
だらしない人は出したら出しっぱなしです。それで次に使う時に見つけられずにまた買う。これでは無駄だし、物がふえるはずです。
そして飾りや収集をやめる。
床はフローリングのまま、壁は元の壁のまま、家具はできるだけ置かない。要するに物を飾ったり置いたりすると物がふえます。趣味で収集するのも控えたいものです。あなたが死んだら、他人にとってはただのゴミです。
ゴミは溜めずに捨てましょう。
服は減らし、きちんと洗濯し、畳んでしまいましょう。
掃除は毎日しましょう。できないような部屋にならないようにしましょう。
いくら美人でも片づけられない人は捨てられますよ。