3つ目のポイントはトータルコストを計算することです。
一番メジャーで安くて買いやすい蛇口直結型の浄水器を選んだとします。
通常このタイプならばカートリッジは1ヶ月に1度交換が必要になります。
またアルカリイオン水の場合、電気を使うタイプもあります。
その他カートリッジ代やカルシウム代など費用が発生します。
このようにして浄水器の価格だけではなく、電気代や備品代などトータルで計算したものを見て判断することが必要です。

4つ目のポイントは使い勝手の良さです。
最近の浄水器では水とお湯の両方を出すことができるタイプがあります。
お湯をよく使う人は当然お湯がでるタイプの浄水器を選んだ方が便利だと思います。
また浄水器によって水量なども違います。
自分の使い勝手に合ったタイプのものを選ぶようにしてください。

5つ目のポイントは品質表示をみることです。
先ほども少し触れましたが、浄水器は品質表示が法律で義務付けられています。
表示をきちんとチェックして、品質表示がないものは怪しいと判断して購入は控えた方がいいと思います。

6つ目のポイントは販売会社をチェックすることです。
浄水器は決して安い買い物ではありません。
体の健康にも関係のするものですし、長く安心して使い続けるためにも信頼のおけるメーカーから購入したほうがいいに決まっています。
特にメンテナンスについては購入前に必ずチェックするようにしてください。
定期的にメンテナンスを行ってくれるなどサービスの整ったメーカーの方が使い勝手がいいと思います。
また浄水器協会などきちんとした団体に所属しているかどうかもその会社を判断する材料となると思います。
信頼のおける会社を選ぶようにしてください。

浄水器を買ってあとから後悔しないように、失敗しないための浄水器の選び方のポイントを紹介します。
あやしい訪問販売なども増えていて、勧誘員の口車に乗せられてつい買ってしまったなどと言う声もよく聞きます。
しかし浄水器自体は、水道水を安心して飲めなくなっている現代にとって必要なものだと思います。
ですから浄水器を買うときには、買う側の私たちが正しい知識を持ち、自ら選ぶことが大切なのです。

まず浄水器を選ぶポイントの1つ目は、自分の目的に合う水を選ぶことです。
浄水器を通した水はすべて同じではありません。
いろんな性質の水が浄水器ごとにあります。
ですから自分の体調や使用方法などに合ったものを選ぶことが大切なのです。
例えば、赤ちゃんにミルクを作ってあげるときに安全なお水で作ってあげたいと思うのならば中性の水を選ぶようにします。
また胃腸の調子が悪いからおいしい水を飲んで体にいいものを選びたいと思う人はアルカリイオン水を選ぶようにします。

2つ目のポイントは浄水器の大きさについてです。
室内に設置するので、できれば大きいよりは小さいタイプの浄水器の方が場所をとらずにいいと考えがちです。
しかし大きさだけで浄水器を判断するのはやめましょう。
小さくて場所をとらなくて便利と選んだ浄水器は、設置されているフィルターも小さいものになると思います。
フィルターが小さければその分交換する率も高くなり、より多くのフィルターを必要とすることになりコストが余分にかかってしまう可能性があります。

2002年以降、浄水器の品質表示が法律で義務付けられました。
浄水器を購入されるときには、パッケージやカタログで品質表示を確認した上で選ぶようにしてください。
万が一品質表示がされていないものに関しては、購入をやめてください。

品質表示に掲載されている項目としては、材料の種類についてやろ材の種類について、ろ過流量や使用可能な水圧について浄水力について。
ろ材の取り換えについて、その目安時期を示しています。
1日にどれだけの水を使ったら何ヶ月くらいで交換が必要なのか書かれています。
最後に使用上の注意も記載されています。
ろ材の種類については「活性炭」なのか、それ以外なのか、除去できる有機化合物にはどのようなものがあるのかなど物質名も表示されています。
そこに記されている以外の物質については除去できるかどうかまでは法律では対象にしていません。

ここでいう品質表示が義務付けられている浄水器とは、水道水に使うものを指しています。
そして調理用に使う水を得るためのもの、水道水の中の残留塩素やその他の物質を減少させるか除去させる機能があるものを指しています。
ですからポットに浄水機能が付いているものや、コーヒーメーカーに浄水機能が付いているもの、軟水器やアルカリイオン整水器に浄水機能が付いているものなど浄水機能が付加機能の場合は除きます。
またアウトドアで使うものや非常用のものなど、水道水以外で使うタイプの浄水器についても対象外としています。

浄水器には公的に規定されたものがありません。
浄水器の機能については定義や規定が定められています。
しかしながら水質など付加的機能については規定がないのです。
つまり「この浄水器が本当に水をきれいにする効果があるのか」などについて知りたくても効果効能などについて問い合わせることもできないのです。

厚生労働省で浄水器に関係した規定としては「省令基準」があります。
これは浄水器だけのものではありません。
給水装置全般についてその構造や材質に関して基準を定めているものです。
ビルトイン型の浄水器については、給水装置になるためこの基準をクリアしている必要があります。

日本水道協会では「浄水器JWWA」があります。
これは水道水栓に直結するタイプの浄水器についてだけ基準を定めたものです。
消費者の安全を考慮して考えられた規格です。

日本工業規格(JIS)では家庭用の浄水器の性能試験方法を統一して規定として定めてあります。
これは試験方法の規格なので、浄水器の規格を定めたものではありません。

家庭用品の品質表示法では、浄水器を品質表示義務品と定めました。
日本工業規格の定めた試験方法を実施してクリアしたものだけが、指定の方法で表示することができます。

浄水器協会では自主規格を設けています。
浄水器の信頼性を高めるために協会が独自に設けた規格です。
浄水器に関しての試験データを協会会員で共有して、統一の規格基準を定めました。
これらは浄水器の商品つくりにおいて指針とされています。

今度は浄水器に使われているろ材別に分けたタイプを紹介します。
浄水器で使われているろ材には、活性炭やろ過膜や逆浸透膜といったものがあります。

活性炭式の浄水器は、活性炭を粒状にしたものや粉状にしたもの、繊維状にしたものやブロック状にしたものを使っています。
このタイプの浄水器は活性炭のはたらきをうまく利用していて、簡易型浄水器や多量の活性炭を使った大型浄水器があります。

ろ過膜式の浄水器は、ほんのわずか数ミクロンの穴が空いている中空糸膜を使った「ろ過膜」に水を通すことで、水道水の中に含まれている粒子を取り除くものです。
そして活性炭を使って有機物や残留塩素を除去していきます。
一種類のろ材を使っただけのタイプより、複数のろ材と使って相乗効果を出している浄水器もたくさん販売されています。
一般的に家庭でよく使われている浄水器は、活性炭式と中空糸膜を組み合わせたタイプです。
このタイプの浄水器は、活性炭層において残留塩素やカビ臭、カルキ臭の原因物質である有機物や農薬などを吸着して除去します。
そして次のろ過膜で鉄サビやカビや一般細菌を除去します。
水の大切なミネラル成分は除去しないのがこのタイプの浄水器のメリットです。

逆浸透膜式ではろ過膜式の膜よりもっと小さな穴があいている膜に対して圧力をかけることで水を通して、水と異物を分離します。
海水を淡水にするときや医療用に使われることが多い浄水器です。
このほか膜の代わりにろ材にセラミックを使ったセラミック式の浄水器もあります。

浄水器には様々なタイプがあります。
用途別にした浄水器のタイプを紹介します。

日本水道協会が定めた浄水器の規格は、給水栓を基点として流入側に設置するタイプを1型、流出側に設置するタイプを2型としています。
そして給水栓に直接はつながないのがポット型と呼ばれています。
この3つのタイプの中で主に家庭で使われているのは給水栓に設置するタイプになると思います。

給水栓に設置するタイプを分類すると5つのタイプに分けられます。
1つ目が蛇口直結型です。
蛇口の先端部分に浄水器の本体を直接設置して使います。
比較的取り付けるのも容易なので一般家庭でよく用いられています。
価格も手ごろです。
2つ目が据え置き型です。
先ほどの蛇口直結型より大型のタイプになります。
据え置き式、壁掛け式で使います。
浄水処理量が多いのが特徴です。
3つ目が水栓一体型です。
水栓に浄水器のカートリッジがすでに組み込まれているタイプです。
蛇口部分はホースになっていて取れるものや、シャワーになっているものなどもあります。
4つ目がビルトイン型です。
浄水器をキッチンの下に設置します。
設置の際には専門の工事が必要です。
料理だけではなく水道全般に使いたいときに便利です。
5つ目はポット型です。
給水栓とはつなげていません。
持ち運びができる浄水器で形がポットのようなのでこの名前が付いています。
どこにでも持って行っていつでも使えるのがメリットです。
このようにして一口に浄水器と言っても多くのタイプが存在しているのです。
この中から自分が使うにはどのタイプが適しているのか検討してから設置するといいと思います。

近年、浄水器をつける家庭が増えてきました。
浄水器は水道水の中に含まれている物質を除去するものです。
現在は浄水器という名前を使って様々な水処理器具が売られています。
正式な「浄水器」というものにはきちんとした法律による定義があります。
それは水道水の中にある残留塩素、トリハロメタンなどを除去することができる、あるいは減少させることができる機器とされています。

家庭用に使われている浄水器の主な役割としては、水道水に含まれている残留塩素、カルキ臭、カビ臭、有機物などを活性炭の吸着力や化学反応を利用して取り除くことです。
そしてろ過膜でカビや赤サビ、一般細菌を取り除きます。
浄水器を取り付ける目的は、水道水をろ過することによっておいしく安心な水を得ることです。

浄水器では、一般細菌だけではなく大腸菌類そしてクリプトスポリジウムも取り除くことができます。
本来は基準通りの水道水であれば取り除かれているはずのものです。
万が一入ってしまっていたとしても、さらに精密なろ過機能のある中空糸膜を備えた浄水器などがありますからこれらを利用するとさらに安心です。

ただし浄水器を正しく使わなければ、きちんとした効果を得ることができません。
浄水器を使う上で大切なことは、定められている期間内に必ずカートリッジを交換することです。
期間については浄水器に表示されていると思います。
せっかく浄水器を取り付けていてもカートリッジが古くなって、浄水器の中にたまったカビやサビなどが流れ出てはなんの意味もないからです。

浄水器とは、水道の蛇口から出る水をきれいにするための機器です。
浄水器には水道水に含まれている有機物や次亜鉛素酸などの化合物や金属イオンや微生物などを減らす役割があります。

日本の水道水では次亜鉛素酸の働きで水道の蛇口の地点などに残留するよう水道法で定めています。
そのためウィルス、大腸菌などの微生物は仮に含まれていたとしても無害化されています。
ですから本来は浄水器を設置しなくても、水道水をそのまま飲んでも問題がないはずです。
しかしマンションなどで給水タンクを使っている場合などにおいては、きちんとメンテナンスを行っていないと腐食や劣化によって汚染源となってしまいます。

また河川などに生息している菌類や藻類などから発生する物質は浄水場で行う次亜鉛素酸の処理で完全除去することができなくて水道水に入ってしまうことがあります。
私たちはこれをカビの臭いとして認識することができます。
このような場合この混入物を除去するために浄水器が活躍します。

次亜鉛素酸は、私たちの体に入ったとしても胃酸の働きで塩化水素に変化して胃酸の主成分となるので体に害はありません。
水道水の中に含まれている量もごく微量なので飲み続けても体に影響はありません。

その他水道管や給水タンクの劣化でさびなど金属が混入することがあります。
このような異物を除去するのにも浄水器が活躍します。
日本以外の開発途上国などで水道水自体の殺菌が不完全なため浄水器がとても有効に働きます。
それぞれの場面に適した機能を持つ浄水器を選ぶことがポイントです。