小学校の帰り道に、

スズメを踏んでしまった。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。とんでもないことをしてしまった。どうしよう。


わたしに踏まれたスズメは

ギャッ

と、変な声を出して、潰れて、さっきまで、元気にピョンピョンしていたのに、

ヨタヨタとした(と思う)



スズメを踏んでしまった。

スズメを殺してしまった。

どうしよう。

怖くなって、その場をさった。

家に帰ってからも、スズメのことが気になったけれど、誰にも言えなかった。

どうしよう。

どうしよう。


ランドセルを家を置いてから、たまらなくなってその場に戻った。

(その後ススメがどうなっていたかの記憶はない)

どうしよう。

どうしよう。





今になって考えると、巣から子雀が落ちて、道端をウロウロしていたのだと思う。


そこへ、小学生のわたしが通りかかって、

普段、空を飛んでるのに、道端をスズメがピョンピョンしているものだから、可愛くて可愛くて触りたくなって追いかけた。

スズメがピョンピョン進むスピードよりも、思いのほか、わたしが追いかけるスピードが速くて、うっかり踏んでしまった。






しばらく、何10年も、その記憶は封印されていたのけれど、


心屋塾の

マスターコースというところで、

心の勉強をした時に


今まで隠していること、言えなかったことを

打ち明けるワークで思い出して、

初めて人に言った。


本当に怖くて怖くて、殺害者の自分を頑に隠して、誰にも言えなかった。

スズメを踏んでしまったかことを打ち明けてからも

わたしは軽蔑されないか とか

あのスズメはどうしか とか

いろんな事が頭をよぎった。



あんなに、頑に、隠してきた事だったのに、その時初めて勇気を持って打ち明けてみた。

それから、


数年経ったいま、

ブログにまで書いている。



いま、思い出しても、あの出来事は、胸が痛む。

でも

そんな自分も可愛いな


と思ったりもする。


「出すと 終わる。」


嫌だ。ほしい。ムカつく。悲しい。怒り。


自分の中にある

ドロドロしたもの。と、思っているもの。

絶対に表にだせない。と、思っているもの。


「出すと、終わる。」

と、数年経って、水たまりで遊んでるスズメを見ながら、改めて思った。






絶対に言えないことありますか???


それは、なんですか??