ショッピング・モール出店への道(その6 - アヤラ・モール編 )
前回は、アラバンで見たアヤラ・モールに憧れていたところまで書きました。
この想いをアヤラ・モールに聞いて貰おうと思いたち、2008年の9月にはじめてアヤラのリーシング本部を訪問しました。
そのリーシング本部は、アヤラの本拠地マカティの中心にそびえ立つAyala Glorietta Mallの中にありました。
私は今でこそマカティに住んで、マカティにお店を構えていますが、2008年当時はただただ凄い大都会だなあ~と思うのが精一杯だったと思います。
最初の訪問では、もちろんアポイントメントも無い訳ですから、リーシングオフィスに行ったとしても受付までしかたどり着けないことは十分に承知しています。
この場合のテクニックは大体決まっていて、相手の興味を引くような見やすくて写真中心で解りやすい会社案内と、あとは 「こ、これは・・・!」 と思わせるくらいに美味しい試食品を持っていくことが基本になります。
予定通り資料と試食品を受付に渡してその日はそれで終わりです。
数日後にリーシングオフィースから電話が来て、面接をするからオフィースにお越し下さいと言われました。
それで再びリーシングオフィースにいきましたら、今度はリーシングマネージャーさんがお会いになって下さいました。
面接の最後にマネージャーさんは、「これでHappy Cream Puffは正式にアヤラ・モールに出店するブランドに認められました。」 と言ってくれました。(今から5年前のお話です)
2006年から憧れていたアヤラ・モールに正式に認められて、この時は本当に嬉しかったんです。
雲の上のようなモールだったのですが、とにかく一歩前進することができました。
その後しばらくしてリーシングオフィースから手紙が届きました。
その手紙には、次のようなことが書いてありました。
「あなたのビジネスについてアヤラ各モールにデータを配布しました。もし各当する物件があった時は速やかにあなたにご連絡します。」
ところがこのお手紙をいただいてから1年間はアヤラ・モールから何の連絡もありませんでした。
それで、翌2009年にも会社案内をアップデートし、試食品を持って再びアヤラのリーシングオフィースに行き、後日、再びお手紙がとどきました。
手紙に書いてある内容は前回と同じでした。
その後、2010年と2011年はマカティ進出に成功したためにモールへのアプローチはしていませんでした。
昨年2012年は再びアヤラへのアプローチを始めました。
3回目の資料と試食品を持ってリーシングオフィースへ行きましたら、後日また手紙がとどきました。手紙の内容はいつもと同じものでした。
ちょっとここで私が出店を希望している首都圏のアヤラ・モールについてご紹介しておきたいと思います。
マニラ首都圏で6ヶ所あります。
実は内緒の話なんですが、アヤラ統括本部にいつも出店を頼むのではなく、各モールへ直接頼んでもいいよと言われていたのです。
それでケソンシティーにあるアヤラ・トライノーマ・モールへ直接頼みに行ったのが暮れも押し迫る2012年の11月でした。
トライノーマ・モールはクリスマスということもありイルミネーションに彩られてとても素敵なモールに見えました。
同じように資料と試食品をトライノーマ・モールのリーシングオフィースに提出して出店依頼をしてみましたが、返事はいつもと同じで、「貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」 ということでした。
うーん、苦しくなってきましたね。
で、年が明けた2013年。
またまた、アヤラ統括本部があるマカティのグロリエッタに行ったんです。
アップデートした資料と試食品を提出すると、アヤラさんは律義にも必ず手紙をくれます。
これで、アヤラ・モールからの手紙は4通目です。(笑)
参考までにその手紙をお見せしましょう。
これでは手紙のコレクターですね。(笑)
笑っている場合ではないので、この手紙を握りしめて再びアヤラのリーシング統括本部へ行きました。
そこでのやり取りをちょっと面白おかしく書くとこんなふうになります。
(以下、A はアヤラ、H はハッピークリームパフです)
H 「あのー、すいません。」
A 「どうされました?」
H 「また手紙が届きました。これで4通目です。」
A 「ああ、そうですね。」
H 「4通の手紙には全部にふさわしい物件が出てきたらすぐに連絡すると書いてありますが・・・」
A 「・・・・、そ、そうですね。」
H 「そうって、もう2008年から5年も待っているんですよ。」
A 「わるい、ワルイ、こんど物件がでてきたら最優先で紹介しますよ。(笑) 」
というやり取りがあり、とりあえず 「最優先」 という言葉を聞くことができました。
H 「じゃあ、今度こそ物件を貸して下さいますか?」
A 「貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
ははっ、またいつもの決まり文句です。(笑)
ところが、今回ばかりは先方から提案がありました。
A 「実はひとつだけ建設中のモールがあるんです。そこならお貸しできる可能性があります。」
H 「どこですか?」
A 「フェアビューです。」
フェアビュー・・・
懐かしい響きです。
今から6年前、SMモールから2ヶ所のオファーを頂きました。
ひとつはSMサウスモールで、もうひとつがSMフェアビューだったんです。
当時もすぐにSMフェアビューに飛んで見にいきました。
(画像は2007年5月に撮影したものです)
物件は、女房とイチローの後のフードコートのカウンターショップでした。
SMフェアビューはモール内の人が大変多く、良いモールとは思いましたが、あまりにも遠いという理由で、2007年当時はSMサウスモールを選びました。
そのフェアビューにアヤラのモールができる・・・・・
私は不覚にもその情報を知らなかったのですが、WEBで調べてみたら情報がありました。
アヤラ・フェアビュー・テラス
(画像はウエブサイトより借用しました)
完成予想図はいい感じです。
(画像はウエブサイトより借用しました)
場所も凄いです。
何とSMフェアビューの向かい側です。
地図下側がSMモール、地図左上がロビンソン・モール、そして茶色いところがアヤラ・モールです。
これは凄いモール激戦区になります。
「ここなら貸してくれるかもしれない。」 という思いから、クルマを飛ばしてすぐ見に行きました。
アヤラ・フェアビュー・テラスは本当に建設中でした。
割と建設も進んでいて本年中は無理でも来年早々には完成するといった感じです。
ケソンサークルからフェアビューまで行くコモンウエルス・アベニューという道路があります。
車線を数えてみましょう。
1、2、3、4、5、6、7、8。
なんと片側8車線です。(笑)
いくらこんないい道があっても、やはりマカティからは遠いということは否めません。
ここにお店が出せるかどうかは熟考が必要です。
長らく書いてきましたが、アヤラ・モール関することはここまでです。
アヤラ・モールに出店したいという熱い想いも織り込んであるので、このブログをぜひアヤラ・モールの方にも読んで欲しいと思います。(笑)
反面、アヤラだけがモールじゃないという考え方も私はいつも持ち合わせています。
それでは、次回は他モールについて書いてみたいと思います。
※ ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます
この想いをアヤラ・モールに聞いて貰おうと思いたち、2008年の9月にはじめてアヤラのリーシング本部を訪問しました。
そのリーシング本部は、アヤラの本拠地マカティの中心にそびえ立つAyala Glorietta Mallの中にありました。
私は今でこそマカティに住んで、マカティにお店を構えていますが、2008年当時はただただ凄い大都会だなあ~と思うのが精一杯だったと思います。
最初の訪問では、もちろんアポイントメントも無い訳ですから、リーシングオフィスに行ったとしても受付までしかたどり着けないことは十分に承知しています。
この場合のテクニックは大体決まっていて、相手の興味を引くような見やすくて写真中心で解りやすい会社案内と、あとは 「こ、これは・・・!」 と思わせるくらいに美味しい試食品を持っていくことが基本になります。
予定通り資料と試食品を受付に渡してその日はそれで終わりです。
数日後にリーシングオフィースから電話が来て、面接をするからオフィースにお越し下さいと言われました。
それで再びリーシングオフィースにいきましたら、今度はリーシングマネージャーさんがお会いになって下さいました。
面接の最後にマネージャーさんは、「これでHappy Cream Puffは正式にアヤラ・モールに出店するブランドに認められました。」 と言ってくれました。(今から5年前のお話です)
2006年から憧れていたアヤラ・モールに正式に認められて、この時は本当に嬉しかったんです。
雲の上のようなモールだったのですが、とにかく一歩前進することができました。
その後しばらくしてリーシングオフィースから手紙が届きました。
その手紙には、次のようなことが書いてありました。
「あなたのビジネスについてアヤラ各モールにデータを配布しました。もし各当する物件があった時は速やかにあなたにご連絡します。」
ところがこのお手紙をいただいてから1年間はアヤラ・モールから何の連絡もありませんでした。
それで、翌2009年にも会社案内をアップデートし、試食品を持って再びアヤラのリーシングオフィースに行き、後日、再びお手紙がとどきました。
手紙に書いてある内容は前回と同じでした。
その後、2010年と2011年はマカティ進出に成功したためにモールへのアプローチはしていませんでした。
昨年2012年は再びアヤラへのアプローチを始めました。
3回目の資料と試食品を持ってリーシングオフィースへ行きましたら、後日また手紙がとどきました。手紙の内容はいつもと同じものでした。
ちょっとここで私が出店を希望している首都圏のアヤラ・モールについてご紹介しておきたいと思います。
マニラ首都圏で6ヶ所あります。
実は内緒の話なんですが、アヤラ統括本部にいつも出店を頼むのではなく、各モールへ直接頼んでもいいよと言われていたのです。
それでケソンシティーにあるアヤラ・トライノーマ・モールへ直接頼みに行ったのが暮れも押し迫る2012年の11月でした。
トライノーマ・モールはクリスマスということもありイルミネーションに彩られてとても素敵なモールに見えました。
同じように資料と試食品をトライノーマ・モールのリーシングオフィースに提出して出店依頼をしてみましたが、返事はいつもと同じで、「貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」 ということでした。
うーん、苦しくなってきましたね。
で、年が明けた2013年。
またまた、アヤラ統括本部があるマカティのグロリエッタに行ったんです。
アップデートした資料と試食品を提出すると、アヤラさんは律義にも必ず手紙をくれます。
これで、アヤラ・モールからの手紙は4通目です。(笑)
参考までにその手紙をお見せしましょう。
これでは手紙のコレクターですね。(笑)
笑っている場合ではないので、この手紙を握りしめて再びアヤラのリーシング統括本部へ行きました。
そこでのやり取りをちょっと面白おかしく書くとこんなふうになります。
(以下、A はアヤラ、H はハッピークリームパフです)
H 「あのー、すいません。」
A 「どうされました?」
H 「また手紙が届きました。これで4通目です。」
A 「ああ、そうですね。」
H 「4通の手紙には全部にふさわしい物件が出てきたらすぐに連絡すると書いてありますが・・・」
A 「・・・・、そ、そうですね。」
H 「そうって、もう2008年から5年も待っているんですよ。」
A 「わるい、ワルイ、こんど物件がでてきたら最優先で紹介しますよ。(笑) 」
というやり取りがあり、とりあえず 「最優先」 という言葉を聞くことができました。
H 「じゃあ、今度こそ物件を貸して下さいますか?」
A 「貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
ははっ、またいつもの決まり文句です。(笑)
ところが、今回ばかりは先方から提案がありました。
A 「実はひとつだけ建設中のモールがあるんです。そこならお貸しできる可能性があります。」
H 「どこですか?」
A 「フェアビューです。」
フェアビュー・・・
懐かしい響きです。
今から6年前、SMモールから2ヶ所のオファーを頂きました。
ひとつはSMサウスモールで、もうひとつがSMフェアビューだったんです。
当時もすぐにSMフェアビューに飛んで見にいきました。
(画像は2007年5月に撮影したものです)
物件は、女房とイチローの後のフードコートのカウンターショップでした。
SMフェアビューはモール内の人が大変多く、良いモールとは思いましたが、あまりにも遠いという理由で、2007年当時はSMサウスモールを選びました。
そのフェアビューにアヤラのモールができる・・・・・
私は不覚にもその情報を知らなかったのですが、WEBで調べてみたら情報がありました。
アヤラ・フェアビュー・テラス
(画像はウエブサイトより借用しました)
完成予想図はいい感じです。
(画像はウエブサイトより借用しました)
場所も凄いです。
何とSMフェアビューの向かい側です。
地図下側がSMモール、地図左上がロビンソン・モール、そして茶色いところがアヤラ・モールです。
これは凄いモール激戦区になります。
「ここなら貸してくれるかもしれない。」 という思いから、クルマを飛ばしてすぐ見に行きました。
アヤラ・フェアビュー・テラスは本当に建設中でした。
割と建設も進んでいて本年中は無理でも来年早々には完成するといった感じです。
ケソンサークルからフェアビューまで行くコモンウエルス・アベニューという道路があります。
車線を数えてみましょう。
1、2、3、4、5、6、7、8。
なんと片側8車線です。(笑)
いくらこんないい道があっても、やはりマカティからは遠いということは否めません。
ここにお店が出せるかどうかは熟考が必要です。
長らく書いてきましたが、アヤラ・モール関することはここまでです。
アヤラ・モールに出店したいという熱い想いも織り込んであるので、このブログをぜひアヤラ・モールの方にも読んで欲しいと思います。(笑)
反面、アヤラだけがモールじゃないという考え方も私はいつも持ち合わせています。
それでは、次回は他モールについて書いてみたいと思います。
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ショッピング・モール出店への道(その5)
アラブ首長国連邦、アメリカ、ボニファシオ・グローバルシティ、SMモールと続いたので、今度はアヤラ・モールの話をします。
Ayala Malls
やっぱり、ここ此処ココなんですね。
私がもう7年間も恋い焦がれているのが、このアヤラ・モールなんです。
アヤラ・モールに出店するため、そのために7年間頑張って来たんです。
ではどうして私がアヤラ・モールに恋い焦がれるようになったのかを先に説明しておきたいと思います。
Happy Cream Puffを創業したのは2006年10月。
最初はアラバンにあるメトロポリス・モール (現在はスター・モールに改名) でお店を開業しました。
ところが開業と同時に売れない日々が続き、このままでは潰れてしますという恐怖心と戦いながら考えたのが、「お店に買いに来ないのなら、こちらから売りに行こう!」 というアイデアでした。
配達用バイクをローンで購入し、リアシートにクーラーボックスをくくりつけてデリバリーを開始しました。
デリバリーマンを雇用する余裕すらありませんでしたので、必然的にデリバリーに行くのは私の仕事になりました。
( 画像は2006年12月に撮影、ライダーは私です )
アラバンには、マニラでも有数の 「アヤラ・アラバン」 という高級住宅地があります。
私はそこの管理事務所の人脈を頼って、ミニコミ誌に定期的に広告を入れることに成功しました。
広告の効果もあり、アヤラ・アラバンからは毎日シュークリームの注文が入るようになりました。
私はこの、地域を絞ってデリバリーにお伺いするというマーケティングで瀕死の状態だったお店が息を吹き返したという経験をしたんです。
今から考えてもアヤラ・アラバンのお客様に救われたことに多大の感謝をしています。
2007年6月にはメトロポリス・モールから極近い場所にあるSMサウスモールのフードコートにお店の場所を移し少しずつですが商売を軌道に乗せていきました。
そのSMサウスモールからも高級住宅地アヤラ・アラバンへのデリバリーは継続して行うことができ、私は毎日のようにアヤラ・アラバンへ配達に通いました。
ちょっとどんな位置関係かを地図をもとに示してみましょう。
右側に最初にお店を出したメトロポリス・モールがあり、左側にお店を移転したSMサウスモールがあります。
中央の赤枠がアヤラ・アラバンの住宅地です。
これを見ただけでアヤラ・アラバンが如何に巨大かが解ると思います。
厳重に管理されているアヤラ・アラバンへは青い矢印のゲートからしか入れません。
つまり、地図を良く見ていただければお解りになると思いますが、この巨大な住宅地の出入り口の正面にアヤラ・アラバン・タウンセンターというショッピング・モールがドーンと建っているという位置関係です。
もうちょっと解りやすくいうと、この高級住宅地にお住まい方々のためにこのモールが存在しているといったところです。
私が配達に行く時は、メトロポリス・モールから来る時も、SMサウスモールから来る時もまずはこのアヤラ・アラバン・タウンセンターまで来て、それからゲートを通り住宅地の中へ入っていました。
よって私はバイクを運転しながらいつも横目でアヤラ・アラバン・タウンセンターを見ていました。
時々、配達が終わると女房に携帯テキストをして 「 次のデリバリーがあるの?」 と聞きます。
女房から 「 無いよ 」 という返事が来るとふらっとアヤラ・アラバン・タウンセンターに立ち寄ったりしていました。
ヨーロッパの南国を思わせるおしゃれな外観を持ったこのモールは素晴らしく、ここに来る度に私はこのモールの魅力に取りつかれていきました。
そしてこのモールにお店を出すことが私の目標になっていきました。
もうひとつ逆説なのですが、メトロポリス・モールとSMサウスモールからアヤラ・アラバン住宅地までデリバリー需要があるのに、アヤラ・アラバンにお住まいの方々はメトロポリス・モールとSMサウスモールへ行くことはほとんど無いということです。
つまりアヤラ・アラバン・タウンセンターにお店があればデリバリーをしなくてもお客様のご来店が見込めるということも考えていました。
前置きが長くなりましたが、私がアヤラ・モールに憧れるのにはちゃんとした理由があるということになります。
ま、前置き・・・・・
前置きだけで (その5) が終わってしまいました。(笑)
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Ayala Malls
やっぱり、ここ此処ココなんですね。
私がもう7年間も恋い焦がれているのが、このアヤラ・モールなんです。
アヤラ・モールに出店するため、そのために7年間頑張って来たんです。
ではどうして私がアヤラ・モールに恋い焦がれるようになったのかを先に説明しておきたいと思います。
Happy Cream Puffを創業したのは2006年10月。
最初はアラバンにあるメトロポリス・モール (現在はスター・モールに改名) でお店を開業しました。
ところが開業と同時に売れない日々が続き、このままでは潰れてしますという恐怖心と戦いながら考えたのが、「お店に買いに来ないのなら、こちらから売りに行こう!」 というアイデアでした。
配達用バイクをローンで購入し、リアシートにクーラーボックスをくくりつけてデリバリーを開始しました。
デリバリーマンを雇用する余裕すらありませんでしたので、必然的にデリバリーに行くのは私の仕事になりました。
( 画像は2006年12月に撮影、ライダーは私です )
アラバンには、マニラでも有数の 「アヤラ・アラバン」 という高級住宅地があります。
私はそこの管理事務所の人脈を頼って、ミニコミ誌に定期的に広告を入れることに成功しました。
広告の効果もあり、アヤラ・アラバンからは毎日シュークリームの注文が入るようになりました。
私はこの、地域を絞ってデリバリーにお伺いするというマーケティングで瀕死の状態だったお店が息を吹き返したという経験をしたんです。
今から考えてもアヤラ・アラバンのお客様に救われたことに多大の感謝をしています。
2007年6月にはメトロポリス・モールから極近い場所にあるSMサウスモールのフードコートにお店の場所を移し少しずつですが商売を軌道に乗せていきました。
そのSMサウスモールからも高級住宅地アヤラ・アラバンへのデリバリーは継続して行うことができ、私は毎日のようにアヤラ・アラバンへ配達に通いました。
ちょっとどんな位置関係かを地図をもとに示してみましょう。
右側に最初にお店を出したメトロポリス・モールがあり、左側にお店を移転したSMサウスモールがあります。
中央の赤枠がアヤラ・アラバンの住宅地です。
これを見ただけでアヤラ・アラバンが如何に巨大かが解ると思います。
厳重に管理されているアヤラ・アラバンへは青い矢印のゲートからしか入れません。
つまり、地図を良く見ていただければお解りになると思いますが、この巨大な住宅地の出入り口の正面にアヤラ・アラバン・タウンセンターというショッピング・モールがドーンと建っているという位置関係です。
もうちょっと解りやすくいうと、この高級住宅地にお住まい方々のためにこのモールが存在しているといったところです。
私が配達に行く時は、メトロポリス・モールから来る時も、SMサウスモールから来る時もまずはこのアヤラ・アラバン・タウンセンターまで来て、それからゲートを通り住宅地の中へ入っていました。
よって私はバイクを運転しながらいつも横目でアヤラ・アラバン・タウンセンターを見ていました。
時々、配達が終わると女房に携帯テキストをして 「 次のデリバリーがあるの?」 と聞きます。
女房から 「 無いよ 」 という返事が来るとふらっとアヤラ・アラバン・タウンセンターに立ち寄ったりしていました。
ヨーロッパの南国を思わせるおしゃれな外観を持ったこのモールは素晴らしく、ここに来る度に私はこのモールの魅力に取りつかれていきました。
そしてこのモールにお店を出すことが私の目標になっていきました。
もうひとつ逆説なのですが、メトロポリス・モールとSMサウスモールからアヤラ・アラバン住宅地までデリバリー需要があるのに、アヤラ・アラバンにお住まいの方々はメトロポリス・モールとSMサウスモールへ行くことはほとんど無いということです。
つまりアヤラ・アラバン・タウンセンターにお店があればデリバリーをしなくてもお客様のご来店が見込めるということも考えていました。
前置きが長くなりましたが、私がアヤラ・モールに憧れるのにはちゃんとした理由があるということになります。
ま、前置き・・・・・
前置きだけで (その5) が終わってしまいました。(笑)
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ショッピング・モール出店への道(その4)
その4になりました。
書き始めたのはいいんですが、この手の話はまだまだ持っているので、はしょりながらちょっとスピードを上げていきますね。
前回にSMオーラ・プレミアに断られたお話を書きましたが、実はその時にSMモール・オブ・エイシアのマネージャーさんがHappy Cream Puffの資料に目を通してくれていて、ちょっと話がしたいという連絡が来て、再びSMモール・オブ・エイシアにあるリーシング・オフィスに飛んでいきました。
(SM Mall of Asia, 画像はWikipediaより借用しました)
そこには2人のリーシング・マネージャーが待ち構えていて、お一人はキオスク担当のマネージャーさんでした。
もう一人はインライン担当 (店舗型の物件のことです) のマネージャーでした。
これはどういうことかというと、SMオーラ・プレミアに申し込みをして断られましたが、その行動がきっかけでSMモール・オブ・エイシアと繋がりを持つことができたということになります。
とりあえず行動を起こしてみろ!
きっと何かしら反応があるよ!
それを証明するような出来事でした。
キオスクのマネージャーさんからはキオスクの出店を勧められたのですが、今回私の希望は店舗ということでインライン担当のマネージャーさんに出店場所を貸していただけるようにお願いしました。
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
といういつものお決まりのお返事が返ってきました。
そりゃそうですよね。
フィリピンで一番人気 (かどうか定かでありませんが集客力からみればやはりここが一番だと思います) のモールです。
小売業を営む者なら誰もがここにお店を出すことを目論んでいるようなモールです。
4~5年前ならともかく、昨年くらいからの好調なフィリピン経済に乗って海外からの飲食業の投資を見ただけでもの凄い数の出店希望企業が集中していることは一目瞭然です。
一つの枠 (物件) で何十軒の候補店があるのだろうと思います。
ここに入り込むのは並大抵なことではありません。
ではどうしたら、このフィリピンで一番のモールにお店を持てるのでしょうか?
・
・
・
難しい質問ですね。
簡単に答えがでませんが、解ることといえば、やはりモールから誘いが来るくらいにブランドとしてのパワーを持つことが必要なのだろうと思っています。
その後、しばらくしてからSMモール・オブ・エイシアからEメールが届きました。
それは、バザール担当のマネージャーさんからでしたが、○○○さんから紹介を受けて、Happy Cream Puffにぜひ母の日バザールをやって欲しいという内容でした。
○○○さんというのは、以前に 「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」と言われたインライン担当のマネージャーさんのことです。
粋な計らいですね。
SMモール・オブ・エイシアにお店を出したいという私達に、とりあえずどれだけの実力があるのかをテストしてあげましょうという意味を感じ取りました。
それなら実力を示すしかありません。
ふたつ返事でOKをしてMother’s Dayバザールに臨んだのは今年の5月でしたね。
その時の記事はこちらで書いた通りです。
http://ameblo.jp/happycreampuff/entry-11533278718.html
1週間のバザールの結果は素晴らしいもので、これだけのブランドパワーをSMモール・オブ・エイシアに示すことができて私は “どや顔” だったと思います。(笑)
バザールの翌日にバザールの売上結果を持参し、インライン担当の○○○マネージャーさんのところに行きました。
「バザールをやらせていただきまして、ありがとうございました。おかげさまで最高のパフォーマンスをすることができました。
インラインスペースを私達に貸して下さいますか?」
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
やっぱり同じ返事でした。(爆)
世の中は厳しいです・・・・・
SMオーラ・プレミア、SMモール・オブ・エイシアが無理となると、次にくるのはSM Megamall (SMメガモール) というのが自然の流れかもしれません。
時は前後しますが、SMモール・オブ・エイシアに断られた時に、そのマネージャーさんにSMメガモールの担当マネージャーを紹介してくれるように頼んでみたら、快く教えて下さいました。
例によってすぐSMメガモールへ飛んでいきました。
SMメガモール
メガモールというくらいですからその大きさはメガトン級のオルティガスにある巨大モールですね。
もともとデカイのに、駐車場をぶっ潰してそこへさらに巨大なアネックスを建設中のSMメガモールです。
その全容をご覧下さい。
(大きすぎて1枚の写真に入らなかったので2枚の写真を合成しました)
中央に見えるのが現在建設中のアネックスです。
このアネックスが完成するとモールの名前は 「メガ・メガモール」 になるみたいです。 (すみません、冗談です^^;)
私の狙いは、建設中だからまだ空きがあるだろう・・・というものでした。
SMメガモールに行くと担当のリーシング・マネージャーさんはにこやかに出迎えてくれました。
「建設中のアネックスを私達に貸して下さいますか?」
との質問に、
「そこは、海外ブランドもしくは高級ブランドしか入れないんです。」
ということであえなく却下です。
「それでは本館の方を私達に貸して下さい。」
とお願いしてみましたら、
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
ははっ、いつもの決まり文句ですね。(笑)
世の中は厳しいです・・・・・
まだまだ物語は続きます。
(補足説明)
本文中で一度だけ訪問して断られているような表現になっていますが、それは事実をはしょっているだけで実際には試食品を持って行くなど、2度3度の訪問をしているとご理解ください。
さて、昨日はちょっと嬉しい出来事がありましたのでここに書いておきたいと思います。
息子イチローのボーイスカウト入隊式があったのです。
イチローはカブスカウトからずっとやっていましたが、小学5年生になりボーイスカウトに昇格という流れです。
私は行けませんでしたが、女房が付き添いで写真を撮ってきてくれました。
Happy Cream Puffの歴史はそのままイチローの成長の記録と重なっています。
Happy Cream Puffは創業2006年10月で、その時のイチローは3歳半でした。
デリバリーマンを雇い入れることも出来ず、私自らシュークリームをデリバリーするために一台のバイクをローンで買いました。
これはその当時の懐かしい写真です。
(画像は2006年に撮影、イチロー3歳半頃です)
自営業ということもあり、私のそばにはいつもイチローが居てくれました。
私は脇目も振らずずっと事業を軌道に乗せることだけに集中してきました。
そしてイチローはそんな私の背中を見て育ったといっても過言ではありません。
最近では自我も強くなり、多少生意気な一面もありますが、彼がHappy Cream Puffを自分の誇りにしていることは私もよく解っています。
これは昨日のボーイスカウト入隊式の写真です。
私は女房にこの写真を見せて貰った瞬間に、ジワーっと涙が溢れてきました。
7年前にあんな子供だった奴が、この写真ではきりっと引き締まった大人の領域に入っているように見えます。
涙の訳は子供がたくましく育ってくれたという感謝もありますが、それよりも何よりも子供の成長の7年間はそのまま私の苦難の歴史と重なって苦しかったことが思い出されるからなのでしょう。
今回の 『モール出店への道』 シリーズは、出店を断られ続けてもまたその先に進んでいくという物語ですが、それはやっぱり、まず最初に家族を幸せにするためにやっていることなんです。
今は何処からもOKを貰うことができず苦しいです。
でも、きっともうすぐという予感もしています。
きっともうすぐ・・・・・
だからどんなに断られ続けても、私は戦います。
絶対に負けません。
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書き始めたのはいいんですが、この手の話はまだまだ持っているので、はしょりながらちょっとスピードを上げていきますね。
前回にSMオーラ・プレミアに断られたお話を書きましたが、実はその時にSMモール・オブ・エイシアのマネージャーさんがHappy Cream Puffの資料に目を通してくれていて、ちょっと話がしたいという連絡が来て、再びSMモール・オブ・エイシアにあるリーシング・オフィスに飛んでいきました。
(SM Mall of Asia, 画像はWikipediaより借用しました)
そこには2人のリーシング・マネージャーが待ち構えていて、お一人はキオスク担当のマネージャーさんでした。
もう一人はインライン担当 (店舗型の物件のことです) のマネージャーでした。
これはどういうことかというと、SMオーラ・プレミアに申し込みをして断られましたが、その行動がきっかけでSMモール・オブ・エイシアと繋がりを持つことができたということになります。
とりあえず行動を起こしてみろ!
きっと何かしら反応があるよ!
それを証明するような出来事でした。
キオスクのマネージャーさんからはキオスクの出店を勧められたのですが、今回私の希望は店舗ということでインライン担当のマネージャーさんに出店場所を貸していただけるようにお願いしました。
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
といういつものお決まりのお返事が返ってきました。
そりゃそうですよね。
フィリピンで一番人気 (かどうか定かでありませんが集客力からみればやはりここが一番だと思います) のモールです。
小売業を営む者なら誰もがここにお店を出すことを目論んでいるようなモールです。
4~5年前ならともかく、昨年くらいからの好調なフィリピン経済に乗って海外からの飲食業の投資を見ただけでもの凄い数の出店希望企業が集中していることは一目瞭然です。
一つの枠 (物件) で何十軒の候補店があるのだろうと思います。
ここに入り込むのは並大抵なことではありません。
ではどうしたら、このフィリピンで一番のモールにお店を持てるのでしょうか?
・
・
・
難しい質問ですね。
簡単に答えがでませんが、解ることといえば、やはりモールから誘いが来るくらいにブランドとしてのパワーを持つことが必要なのだろうと思っています。
その後、しばらくしてからSMモール・オブ・エイシアからEメールが届きました。
それは、バザール担当のマネージャーさんからでしたが、○○○さんから紹介を受けて、Happy Cream Puffにぜひ母の日バザールをやって欲しいという内容でした。
○○○さんというのは、以前に 「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」と言われたインライン担当のマネージャーさんのことです。
粋な計らいですね。
SMモール・オブ・エイシアにお店を出したいという私達に、とりあえずどれだけの実力があるのかをテストしてあげましょうという意味を感じ取りました。
それなら実力を示すしかありません。
ふたつ返事でOKをしてMother’s Dayバザールに臨んだのは今年の5月でしたね。
その時の記事はこちらで書いた通りです。
http://ameblo.jp/happycreampuff/entry-11533278718.html
1週間のバザールの結果は素晴らしいもので、これだけのブランドパワーをSMモール・オブ・エイシアに示すことができて私は “どや顔” だったと思います。(笑)
バザールの翌日にバザールの売上結果を持参し、インライン担当の○○○マネージャーさんのところに行きました。
「バザールをやらせていただきまして、ありがとうございました。おかげさまで最高のパフォーマンスをすることができました。
インラインスペースを私達に貸して下さいますか?」
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
やっぱり同じ返事でした。(爆)
世の中は厳しいです・・・・・
SMオーラ・プレミア、SMモール・オブ・エイシアが無理となると、次にくるのはSM Megamall (SMメガモール) というのが自然の流れかもしれません。
時は前後しますが、SMモール・オブ・エイシアに断られた時に、そのマネージャーさんにSMメガモールの担当マネージャーを紹介してくれるように頼んでみたら、快く教えて下さいました。
例によってすぐSMメガモールへ飛んでいきました。
SMメガモール
メガモールというくらいですからその大きさはメガトン級のオルティガスにある巨大モールですね。
もともとデカイのに、駐車場をぶっ潰してそこへさらに巨大なアネックスを建設中のSMメガモールです。
その全容をご覧下さい。
(大きすぎて1枚の写真に入らなかったので2枚の写真を合成しました)
中央に見えるのが現在建設中のアネックスです。
このアネックスが完成するとモールの名前は 「メガ・メガモール」 になるみたいです。 (すみません、冗談です^^;)
私の狙いは、建設中だからまだ空きがあるだろう・・・というものでした。
SMメガモールに行くと担当のリーシング・マネージャーさんはにこやかに出迎えてくれました。
「建設中のアネックスを私達に貸して下さいますか?」
との質問に、
「そこは、海外ブランドもしくは高級ブランドしか入れないんです。」
ということであえなく却下です。
「それでは本館の方を私達に貸して下さい。」
とお願いしてみましたら、
「はい、貸してあげたいんだけど、今は空きがないんです。」
ははっ、いつもの決まり文句ですね。(笑)
世の中は厳しいです・・・・・
まだまだ物語は続きます。
(補足説明)
本文中で一度だけ訪問して断られているような表現になっていますが、それは事実をはしょっているだけで実際には試食品を持って行くなど、2度3度の訪問をしているとご理解ください。
さて、昨日はちょっと嬉しい出来事がありましたのでここに書いておきたいと思います。
息子イチローのボーイスカウト入隊式があったのです。
イチローはカブスカウトからずっとやっていましたが、小学5年生になりボーイスカウトに昇格という流れです。
私は行けませんでしたが、女房が付き添いで写真を撮ってきてくれました。
Happy Cream Puffの歴史はそのままイチローの成長の記録と重なっています。
Happy Cream Puffは創業2006年10月で、その時のイチローは3歳半でした。
デリバリーマンを雇い入れることも出来ず、私自らシュークリームをデリバリーするために一台のバイクをローンで買いました。
これはその当時の懐かしい写真です。
(画像は2006年に撮影、イチロー3歳半頃です)
自営業ということもあり、私のそばにはいつもイチローが居てくれました。
私は脇目も振らずずっと事業を軌道に乗せることだけに集中してきました。
そしてイチローはそんな私の背中を見て育ったといっても過言ではありません。
最近では自我も強くなり、多少生意気な一面もありますが、彼がHappy Cream Puffを自分の誇りにしていることは私もよく解っています。
これは昨日のボーイスカウト入隊式の写真です。
私は女房にこの写真を見せて貰った瞬間に、ジワーっと涙が溢れてきました。
7年前にあんな子供だった奴が、この写真ではきりっと引き締まった大人の領域に入っているように見えます。
涙の訳は子供がたくましく育ってくれたという感謝もありますが、それよりも何よりも子供の成長の7年間はそのまま私の苦難の歴史と重なって苦しかったことが思い出されるからなのでしょう。
今回の 『モール出店への道』 シリーズは、出店を断られ続けてもまたその先に進んでいくという物語ですが、それはやっぱり、まず最初に家族を幸せにするためにやっていることなんです。
今は何処からもOKを貰うことができず苦しいです。
でも、きっともうすぐという予感もしています。
きっともうすぐ・・・・・
だからどんなに断られ続けても、私は戦います。
絶対に負けません。
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ショッピング・モール出店への道(その3)
2012年10月。
今から1年くらい前ですね。
雨の中、クルマを走らせて向かう先は、またしてもボニファシオ・グローバルシティ。
女房に運転させて私は助手席で写真を撮ってます。
見えてきたのはコレ。
作りかけのビルなんですが、何だか解らないですよね。
もう少し近付いたところです。
奥の方の特徴的な白い壁面を見れば 「ああっ」 という方も多いのではないでしょうか。
はい、建設しているのはSMの超高級モールSM Aura Premier (SMオーラ・プレミア) です。
プレミアというのはSMモールが通常のモールとは別に、富裕層にターゲットを絞った新しい形態のモールになります。
ここボニファシオはその第2号店で、第1号店はダバオにあるSMラナン・プレミアだそうです。
前回の記事で書きましたように、一旦はテナント出店への内定を頂きながら、それが急転直下で悔しい思いになったという経験から、ボニファシオ・グローバルシティにお店を出したいという思いは前にも増して強くなったという感じです。
建設中のモール・・・・・
それならまだテナントの空きがあるだろうという単純な考えも手伝って(笑)、私は大胆にも次の出店目標をこのSM Aura Premier に定めました。
(画像はWikipediaより借用しました)
そうと決めたらうかうかしている時間はありません。
すぐに会社案内等の資料を作り、試食の製品を持って、巨大企業SM本社のあるSMモール・オブ・エイシアに飛んでいきました。
※ ちょっと補足説明をしておきますと、SMという企業はその規模もさることながら会社組織の大きさも (当たり前ですが) もの凄いものがあります。
一つのモールだけでも 「リーシング(テナント賃貸)・マネージャー」 という肩書が付く方は多勢います。
教えて頂いた話では、飲食関係のリーシング・マネージャー、服飾関係のリーシング・マネージャー、ガジェット関係のリーシング・マネージャー・・・・、細かく分けると各フロアごとにリーシング・マネージャーが違っていたりするそうです。
ですから、この中から本当の (ボス格の) マネージャーに行き当たるのがなかなか大変だったりします。
リーシングオフィースはSMが世界に誇る最新鋭アリーナのすぐそばにあります。
これがアリーナの全景です。
(大きすぎて1枚の写真に入らなかったので2枚の写真を合成しました)
例によってアポイントメントも無しで、とりあえずリーシング本部の受付に向かいました。
ただこの場合はアポイントメントが無い訳ですから、いきなりSMオーラのマネージャーさんとお会いするということはあり得ないのですが、このような形の訪問でも必ずその部署のスタッフさんが用件を受け付けて下さいます。(追い返されることは無い訳ですね)
スタッフさんは、紙の資料は受け取ってくれましたが、試食品は事前の許可及び要請があった場合のみ受け取れることになっているとのことで受け取っていただけませんでした。
まあ、紙の資料を受け取ってくれただけでもこの日の任務は完了ということになります。
私は、出店作業に真剣ですが、その横でこんなことして遊んでる奴がいます。
SMが世界に誇る巨大アリーナを持ち上げています。(爆)
「おいおい、遊んでる場合じゃないだろ!」 と言いつつこの写真を撮っているのは私でした。(笑)
後日、ご丁寧にSMオーラ・プレミアから手紙が届きました。
内容を簡単に書くと、
「SMオーラ・プレミアに興味を持ってくれてありがとう。
しかしながら、あなたのビジネスコンセプトがSMオーラ・プレミアとマッチしていません。
もしモールのコンセプトが変わった時には、またあなたに声をかけるときがあるかもしれません。」
つまり、コンセプトが合わないので、このモールには出店できないというお断りのお手紙だった訳です。
ただ、どういうコンセプトなのかということは特に書いてなかったのですが、その後、他のSMモールのマネジャーに聞いた話ですと、SMオーラは国内ブランドではなく海外ブランドしか入れないということでした。
私自身は海外から来ましたが(笑)、Happy Cream Puffとしてはフィリピンのブランドということで、やはり出店基準には満たないと判断されても仕方ありません。
というか、やはりまだまだブランドとして認めて貰える力が足りないということを思い知らされました。
悔しいかと聞かれれば、 「悔しいです」 というのが本当の気持ちですが、私の中ではこの悔しさが 「ちくしょー、今に見ていろよ!」 という反発パワーの源になっていることは間違いありません。
物語はまだまだ続きます。(笑)
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今から1年くらい前ですね。
雨の中、クルマを走らせて向かう先は、またしてもボニファシオ・グローバルシティ。
女房に運転させて私は助手席で写真を撮ってます。
見えてきたのはコレ。
作りかけのビルなんですが、何だか解らないですよね。
もう少し近付いたところです。
奥の方の特徴的な白い壁面を見れば 「ああっ」 という方も多いのではないでしょうか。
はい、建設しているのはSMの超高級モールSM Aura Premier (SMオーラ・プレミア) です。
プレミアというのはSMモールが通常のモールとは別に、富裕層にターゲットを絞った新しい形態のモールになります。
ここボニファシオはその第2号店で、第1号店はダバオにあるSMラナン・プレミアだそうです。
前回の記事で書きましたように、一旦はテナント出店への内定を頂きながら、それが急転直下で悔しい思いになったという経験から、ボニファシオ・グローバルシティにお店を出したいという思いは前にも増して強くなったという感じです。
建設中のモール・・・・・
それならまだテナントの空きがあるだろうという単純な考えも手伝って(笑)、私は大胆にも次の出店目標をこのSM Aura Premier に定めました。
(画像はWikipediaより借用しました)
そうと決めたらうかうかしている時間はありません。
すぐに会社案内等の資料を作り、試食の製品を持って、巨大企業SM本社のあるSMモール・オブ・エイシアに飛んでいきました。
※ ちょっと補足説明をしておきますと、SMという企業はその規模もさることながら会社組織の大きさも (当たり前ですが) もの凄いものがあります。
一つのモールだけでも 「リーシング(テナント賃貸)・マネージャー」 という肩書が付く方は多勢います。
教えて頂いた話では、飲食関係のリーシング・マネージャー、服飾関係のリーシング・マネージャー、ガジェット関係のリーシング・マネージャー・・・・、細かく分けると各フロアごとにリーシング・マネージャーが違っていたりするそうです。
ですから、この中から本当の (ボス格の) マネージャーに行き当たるのがなかなか大変だったりします。
リーシングオフィースはSMが世界に誇る最新鋭アリーナのすぐそばにあります。
これがアリーナの全景です。
(大きすぎて1枚の写真に入らなかったので2枚の写真を合成しました)
例によってアポイントメントも無しで、とりあえずリーシング本部の受付に向かいました。
ただこの場合はアポイントメントが無い訳ですから、いきなりSMオーラのマネージャーさんとお会いするということはあり得ないのですが、このような形の訪問でも必ずその部署のスタッフさんが用件を受け付けて下さいます。(追い返されることは無い訳ですね)
スタッフさんは、紙の資料は受け取ってくれましたが、試食品は事前の許可及び要請があった場合のみ受け取れることになっているとのことで受け取っていただけませんでした。
まあ、紙の資料を受け取ってくれただけでもこの日の任務は完了ということになります。
私は、出店作業に真剣ですが、その横でこんなことして遊んでる奴がいます。
SMが世界に誇る巨大アリーナを持ち上げています。(爆)
「おいおい、遊んでる場合じゃないだろ!」 と言いつつこの写真を撮っているのは私でした。(笑)
後日、ご丁寧にSMオーラ・プレミアから手紙が届きました。
内容を簡単に書くと、
「SMオーラ・プレミアに興味を持ってくれてありがとう。
しかしながら、あなたのビジネスコンセプトがSMオーラ・プレミアとマッチしていません。
もしモールのコンセプトが変わった時には、またあなたに声をかけるときがあるかもしれません。」
つまり、コンセプトが合わないので、このモールには出店できないというお断りのお手紙だった訳です。
ただ、どういうコンセプトなのかということは特に書いてなかったのですが、その後、他のSMモールのマネジャーに聞いた話ですと、SMオーラは国内ブランドではなく海外ブランドしか入れないということでした。
私自身は海外から来ましたが(笑)、Happy Cream Puffとしてはフィリピンのブランドということで、やはり出店基準には満たないと判断されても仕方ありません。
というか、やはりまだまだブランドとして認めて貰える力が足りないということを思い知らされました。
悔しいかと聞かれれば、 「悔しいです」 というのが本当の気持ちですが、私の中ではこの悔しさが 「ちくしょー、今に見ていろよ!」 という反発パワーの源になっていることは間違いありません。
物語はまだまだ続きます。(笑)
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ショッピング・モール出店への道(その2)
それでは、2012年2月からの続きです。
ここはフォート・ボニファシオ・・・・・
というより最近ではボニファシオ・グローバルシティという方が一般的かもしれません。
友達からの情報で、この建物を取り壊して新しい商業ビルを建設することになり、家主さんがそこに入るテナントを探していることを知りました。
私は物件が出てくるとまずその物件の場所を見にいき、その後でその商圏がどんなものなのか細かく分析し、仮の店舗図面を書き、そこから販売シュミレーションを作って数字をいじりながら利益の出方を考えていきます。
家主さん委託のエージェントさんと近くのスタバに入り完成予想図を見せてもらいました。
(画像は完成予想図であって実物ではありません)
ちょっといい感じですね。
この場所はフォート・ストリップと言って数多くのレストランを集めた中規模商業施設です。
大きな駐車スペースもあり、クルマで食事に来るには最適な立地でもあります。
歩いても人気のハイストリートとも近く、そこからの人の流れも期待できます。
それから数日は何度もその場所に足を運んで付近を歩きまわっているうちに、段々とその場所がHappy Cream Puffに適しているということを確信するようになってきました。
それで正式に申し込みをすることにしたんです。
ところが、やはり人気のあるボニファシオ・グローバルシティです。
他にも数多くの飲食店からの申し込みがあり、最終的にHappy Cream Puffは選考から漏れてしまいました。
残念ですがこればかりは仕方ありません。
いつもそうなのですが、まだ経験も浅く、ブランドの知名度も低いHappy Cream Puffはこういうところでいつも苦しい思いをします。
ボニファシオ・グローバルシティは私が出店を希望している地域ということもあり割と頻繁に行くのですが、行く度にその商業ビルの建築状況が気になって見ていました。
2012年8月
もうすっかりこの物件のことは諦めていた頃に、以前のエージェントから連絡がありました。
なんと、1階部分にひとつだけ空きがでたので、Happy Cream Puffにそこに入らないかという打診がありました。
これは朗報だ!、と思いつつすぐに現場に飛んでいきました。
この写真の1階部分の右から2番目のスペースを紹介されました。
(左に写っているのはマリセルとイチローです、笑)
中二階がある50㎡くらいの物件です。
これなら悪くないというよりもいい感じです。
すぐに家主さんのところに行き、借りたい意思を伝えると、家主さんも賃貸条件を紙に書きながら説明してくれました。
めでたく内定ですね。
現状で鉄筋の骨組みだけなので、実際にビルが完成して開業できるのは半年以上先になりますが、やりたいなーと思っていた場所から思いもかけないオファーがありやはり私も嬉しかったです。
ところが・・・・・
もう読者の方はこの先を書かなくてもお解りだと思います。
翌日になり家主さんから電話がありました。
「ビルのレイアウトを見直すことになって、あの場所は貸すことができなくなった・・・・・」
9回裏に逆転満塁サヨナラホームランを食らった感じです。
私の反応は・・・・・
「ああっ、そうですか、解りました。」
というしかありません。
これはフィリピンでは普通のことです。
言ったことがその通りになることがほとんど無い世界ですから、私も慣れたものです。
だからまた次を探せばいいや、という感じなんです。
現在は、このビルはもう完成しテナントも入りその全てがオープンしていると思いますが、もしここにHappy Cream Puffがあったらどうなっていたのでしょうか?
土壇場で決まらなかったのは、神様が 「 そこはやめときなさい・・・」 と言ってくれたのかもしれません。(笑)
話は変わりますが、この2ヶ月くらい後に、すぐ近くのコンドミニアムの1階部分のテナントからオファーがきました。
例によってすぐに見に行きました。
手前側のコンドミニアムがその物件です。
ははっ、まだ作っている最中ですね。
でも中に入ると、かなり奇麗な作りになっていて驚きました。
例によって写真を撮っていいか聞いたら 「OK」 ということでこんな写真を撮らせていただきました。
ここがコンドミニアムのエントランス。
ここには大手のスーパーマーケットが入ると言っていました。
そしてテナント部分に案内されたのがここでした。
写真で見るとかなりいい感じですよね。
しかし、やはりここはコンドミニアムであってショッピングモールではありません。
いくらスーパーマーケットがあるからといっても、お客様は限られた地域の人達だけという感じになってしまいます。
Happy Cream Puffを見つけだしてオファーを頂いたコンドミニアムのアドミンの方には感謝いたします。
物件を見せて頂いたお礼を言って帰路につきました。
ボニファシオ・グローバルシティにまつわるエピソードは、実はこの後に本編があります。
私の情熱の全てをかけた戦いはこの後に続きます。(笑)
ひとまずここまでをアップしておきます。
※ ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます
ここはフォート・ボニファシオ・・・・・
というより最近ではボニファシオ・グローバルシティという方が一般的かもしれません。
友達からの情報で、この建物を取り壊して新しい商業ビルを建設することになり、家主さんがそこに入るテナントを探していることを知りました。
私は物件が出てくるとまずその物件の場所を見にいき、その後でその商圏がどんなものなのか細かく分析し、仮の店舗図面を書き、そこから販売シュミレーションを作って数字をいじりながら利益の出方を考えていきます。
家主さん委託のエージェントさんと近くのスタバに入り完成予想図を見せてもらいました。
(画像は完成予想図であって実物ではありません)
ちょっといい感じですね。
この場所はフォート・ストリップと言って数多くのレストランを集めた中規模商業施設です。
大きな駐車スペースもあり、クルマで食事に来るには最適な立地でもあります。
歩いても人気のハイストリートとも近く、そこからの人の流れも期待できます。
それから数日は何度もその場所に足を運んで付近を歩きまわっているうちに、段々とその場所がHappy Cream Puffに適しているということを確信するようになってきました。
それで正式に申し込みをすることにしたんです。
ところが、やはり人気のあるボニファシオ・グローバルシティです。
他にも数多くの飲食店からの申し込みがあり、最終的にHappy Cream Puffは選考から漏れてしまいました。
残念ですがこればかりは仕方ありません。
いつもそうなのですが、まだ経験も浅く、ブランドの知名度も低いHappy Cream Puffはこういうところでいつも苦しい思いをします。
ボニファシオ・グローバルシティは私が出店を希望している地域ということもあり割と頻繁に行くのですが、行く度にその商業ビルの建築状況が気になって見ていました。
2012年8月
もうすっかりこの物件のことは諦めていた頃に、以前のエージェントから連絡がありました。
なんと、1階部分にひとつだけ空きがでたので、Happy Cream Puffにそこに入らないかという打診がありました。
これは朗報だ!、と思いつつすぐに現場に飛んでいきました。
この写真の1階部分の右から2番目のスペースを紹介されました。
(左に写っているのはマリセルとイチローです、笑)
中二階がある50㎡くらいの物件です。
これなら悪くないというよりもいい感じです。
すぐに家主さんのところに行き、借りたい意思を伝えると、家主さんも賃貸条件を紙に書きながら説明してくれました。
めでたく内定ですね。
現状で鉄筋の骨組みだけなので、実際にビルが完成して開業できるのは半年以上先になりますが、やりたいなーと思っていた場所から思いもかけないオファーがありやはり私も嬉しかったです。
ところが・・・・・
もう読者の方はこの先を書かなくてもお解りだと思います。
翌日になり家主さんから電話がありました。
「ビルのレイアウトを見直すことになって、あの場所は貸すことができなくなった・・・・・」
9回裏に逆転満塁サヨナラホームランを食らった感じです。
私の反応は・・・・・
「ああっ、そうですか、解りました。」
というしかありません。
これはフィリピンでは普通のことです。
言ったことがその通りになることがほとんど無い世界ですから、私も慣れたものです。
だからまた次を探せばいいや、という感じなんです。
現在は、このビルはもう完成しテナントも入りその全てがオープンしていると思いますが、もしここにHappy Cream Puffがあったらどうなっていたのでしょうか?
土壇場で決まらなかったのは、神様が 「 そこはやめときなさい・・・」 と言ってくれたのかもしれません。(笑)
話は変わりますが、この2ヶ月くらい後に、すぐ近くのコンドミニアムの1階部分のテナントからオファーがきました。
例によってすぐに見に行きました。
手前側のコンドミニアムがその物件です。
ははっ、まだ作っている最中ですね。
でも中に入ると、かなり奇麗な作りになっていて驚きました。
例によって写真を撮っていいか聞いたら 「OK」 ということでこんな写真を撮らせていただきました。
ここがコンドミニアムのエントランス。
ここには大手のスーパーマーケットが入ると言っていました。
そしてテナント部分に案内されたのがここでした。
写真で見るとかなりいい感じですよね。
しかし、やはりここはコンドミニアムであってショッピングモールではありません。
いくらスーパーマーケットがあるからといっても、お客様は限られた地域の人達だけという感じになってしまいます。
Happy Cream Puffを見つけだしてオファーを頂いたコンドミニアムのアドミンの方には感謝いたします。
物件を見せて頂いたお礼を言って帰路につきました。
ボニファシオ・グローバルシティにまつわるエピソードは、実はこの後に本編があります。
私の情熱の全てをかけた戦いはこの後に続きます。(笑)
ひとまずここまでをアップしておきます。
※ ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます