地獄の入院生活。⑦ 退院した日
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かなり久々に書きます。上矢印こちらの続きです。















病院から車に乗ること20分。




我が家に着いた。



数日しか入院していなかったのに、もう何ヶ月も家をあけていたような感覚になる。








家では実家から来てくれた両親がお寿司を買って待っていてくれた。











幸せいっぱいで帰ってくるはずだった我が家。


……こんなつもりじゃなかったのにな……







お寿司を買ってくれた両親にもなんだか申し訳ない気持ちになる。







家に着くと、真っ先にやったことは
哺乳瓶の洗浄と消毒。

元々母乳はよく出るほうだったので、いちお用意していた哺乳瓶。

まさか使うことになるとは思わなかった。











娘を和室に寝かせ、セレモニードレスから普通の服に着替えさせる。


身体が小さいため、ブカブカだ。


病院では寝てばかりいた娘だが、我が家に着くと、  ここはどこ?と言わんばかりに天井を見つめていた。

その様子を物珍しそうに兄貴2人が覗き込む。

妹に障害があるなんて夢にも思わないだろう。










両親と一緒にお寿司を食べ、帰宅する両親を見送った後…


娘が弱々しい声で泣き始めた。

入院している時には全然泣かなかったのに…









慌てて搾乳した母乳を哺乳瓶で飲ませる。





病院ではなかなか飲んでくれなくて。

殆ど助産師さんに任せっきり状態。

授乳の時間になると、ロボットのように淡々と搾乳し、哺乳瓶で飲めない娘に手こずり、どうしても飲まない時はスポイトで飲まされていた娘だった。









俺が飲ませたい。







娘と触れ合いたくてたまらない旦那が挑戦するも、なかなか飲み始めない。


諦めたくなさそうな旦那から代わってもらい、私が飲ませてみた。










……飲んでる…………





病院では本当になかなか飲まない娘だったが、飲んでくれた。

ゆっくりだけど、確実に。











授乳が終わった頃、電話が鳴った。


産婦人科からだった。





…授乳、どう?







さっき!!
飲みましたよ!!!飲んでくれました!!








それは良かった。

何かあったら…電話していいからね?
いつでも電話に誰かが出るから。











助産師さんが心配で電話をして下さった。






娘との生活は始まったばかり。


これからきっと沢山の困難が待っていると思うけれど…

まずは第一歩。


哺乳瓶からでも…母乳をしっかり飲んでくれたことが嬉しかった。