http://www.aljazeera.com/news/2017/12/palestinian-christian-leaders-denounce-trump-decision-171224121412641.html

■今朝のアルジャジーラ一面トップは、こういうクリスマスイブの一コマだったクリスマスツリー

画像合成を疑いたくなるレベルの巧みさ……この写真一枚で、多くのことが語られている。
こういう構図で写真を撮れるのは、シャッターチャンスを逃さないプロならではなんやろねえ。

この写真が何を表現しているのか、記事の内容を拾いながらかんたんに。

旗サンタクロースが、パレスチナの国旗を振りかざしている。

 →サンタクロースからのプレゼントは
プレゼント「パレスチナ国家の独立」というシニカルな抗議メッセージ。
  
 →パレスチナは、イスラエルからの独立を宣言した独立国家だが、
  イスラエルはパレスチナ国を承認しておらず、あくまで「パレスチナ自治区」の扱い。

 →ちなみに、アメリカも日本も、パレスチナを独立国として承認していない。
   だから日本国内報道では、「パレスチナ自治区」と表記される。
   国連加盟国の過半数はパレスチナ国を承認している。

旗パレスチナを応援するサンタクロースの右側に、イスラム教徒の女性が立っている。

 →民間レベルでは、キリスト教徒とイスラム教徒は対立しておらず、ふつうに共存している。

 →人口比率はイスラム教徒が大多数だが、だからといってキリスト教の行事を妨害しないし、
  イスラム教徒もいっしょにクリスマスを祝ったりツリーを飾ったりする。
  (この点は日本と似ているかも)
 
 →パレスチナのキリスト教徒とイスラム教徒は、
  エルサレムをイスラエルの首都とするアメリカの声明に反対している。

 →エルサレムの「支配」をめぐって争うのではなく、「シェア」すればいい。
  ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が、
  互いの聖地を気軽に行き来して、互いに歓迎して世話をすればいい。
  (私もこの案が最上だと思う)

旗イスラム教徒の女性は、「JESUS C*M……(以下判読不能)」と読めるフリップを手にしている。

 →フリップの内容がわからないのだが……
  クリスマスに生まれたイエスは別名「平和の君」(=イザヤ書9:6)。
  クリスマスに生まれたイエスこと「平和の君」にひっかけて、
  パレスチナ問題と、エルサレム騒動の平和的解決をうったえているのかもしれない。

旗イスラエル兵がサンタクロースをじろりと睨んでいる。
  イスラム教徒の男性が、イスラエル兵と対峙している。


 →イスラエルはパレスチナ国の独立を認めない。
   独立を主張するパレスチナ自治区の住民(主にアラブ人・イスラム教徒)を迫害中。
   
■クリスマスの主役である「キリスト」は、ヘブライ語のメシア=救世主のこと。
メシアはメサイアとも表記される。

私の力で人を助けてあげたい」という救世主願望のことを、
メサイア・コンプレックスとか、キリスト・コンプレックスともいう。

困っている人を助けてあげたいという善意は、いつの間にか、
私の力で助ける」
という自己顕示欲にすりかわりやすい。

これがひどくなると、
私こそが救世主(キリスト)なのだ。 この人には私が必要なのだ。」
という勘違いをし、ありがた迷惑な人助けがエスカレートする。

最後には、上から目線で、
「(無能なあなたに代わって)私があなたの進路を決めてあげる」
と、相手の自己決定権を横取りして相手を支配するようになる。

このようにしてメサイア・コンプレックスをこじらせている人を、
「偽キリスト」と呼ぶのではないかと思う。

偽キリストの人助けは、相手の都合を無視した独善のおしつけにすぎないので、嫌われる。
悪女の深情けの類はすべて偽キリストといってよいと思う。

「せっかく私がこれだけのことをしてあげたのに……」
という不満を抱きやすい人は、偽キリストの罠にはまってしまっている。
人助けの主役は「助けてあげる私」ではなく、「相手」だ。

自分は本当に相手を助けてあげたいのか、
それとも自分が救世主になって感謝されたいだけなのか、よく内観したほうがいい。

■イエスは真のキリストとして、平和の君として、この世に生まれたということになっている。

俺様は神の子だと威張り散らして歩き回ったのではなく、
貧乏たらしいいでたちで、弱い人々を癒してまわり、神の言葉を教えた。
俺様が助けてやろうという上から目線でなく、貧しい人々の目線で活動を続けた。

そんな平和の君は、最後に宗教エリートの妬みによって処刑されてしまった。
けど3日後に復活した。

復活が事実かどうかはともかくとして、
この一連の話が2000年後にも伝えられていて、
それを信じて生きている人々がおり、クリスマスが各地に広がっている事実を見るならば、
平和の君としてのイエスは今も生きているともいえる。

■それにしても、平和の君のご当地情勢がいまだにカオスなのは、皮肉なことだ。
神などいないのだということもできる。

しかしこのカオスな状況を乗り越えることができたなら、
エルサレムは平和のシンボルとして、真の聖地として、世界から認められるのは間違いない。

トランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都とするなどと発言したおかげで、
今年のクリスマスに聖地を訪れる観光客・巡礼者は激減したそうだ。

ただでさえ政情不安があるところに、トランプ大統領が余計なガソリンを注いだようなものだから、
そりゃあ、観光客・巡礼者に敬遠されるのも無理はない。

平和じゃないと、商売は成り立たない。
エルサレムを巡る諸々の問題に平和的に解決すれば、
世界中から聖地巡礼者が訪れるだろうから、
ご当地の観光産業はじめ経済的な恩恵はとても大きいと思う。

そういう観点からも、一日も早く、せめて武力衝突だけでもおさまってほしい……


http://www.aljazeera.com/news/2017/12/pope-francis-pleads-refugees-christmas-eve-mass-171224222001698.html

■ローマ法王が、クリスマスイブのメッセージとして、現代の難民問題にふれたようだ。
ローマ法王のメッセージは、全世界のキリスト教カトリック派信徒へ向けたものだが、
その発言は、カトリック教徒にだけでなく、国際政治にもいくらかの影響力をもつ。

ローマ法王のメッセージの中で、「現代のヘロデ王」の話があがっている。
これはマタイによる福音書2章に語られている事件のこと。

イエス一家は、難民だったことがある
父ヨセフ、母マリア、そして幼児イエスの3人家族(聖家族)は、
ヘロデ王の迫害を逃れるため、イスラエルを離れて、エジプトに潜伏していた。
(エジプトには聖家族が立ち寄ったという史跡がいろいろあるそうだ)

ヘロデ王の迫害は、クリスマスの物語として有名な「東方の三賢人」がきっかけである。
ベツレヘムの星に導かれてはるか東国からやってきた三賢人は占星術師だったともいわれる。
(イスラエルの東方バビロニアは占星術の発祥地)

当時のイスラエルを治めていたヘロデ王が、東方からの三賢人の訪問を受け、
「ユダヤ人の王となる人の誕生を祝いに来ました」と言われた。

ヘロデ王は、その赤子にやがて王座を奪われることを恐れた。
そこで、ベツレヘム近隣の2歳以下の男の子を皆殺しにした。

しかし天使は事前に、イエスの父ヨセフの夢の中でそれを警告していたので、
イエス一家は難民としてエジプトへ逃れ、殺されずにすんだ。

そういうわけで、ローマ法王は、現代の難民の窮状を、かつてのイエス一家の危機と重ねて、
無辜の人々を殺して難民を生みだす圧政者を「現代のヘロデ王」と表現したのだと思う。
さすが法王だけに、巧い例えだと感心してしまった……感心している場合ではないけれど。

今のエルサレムはじめ中東情勢をふりまわしている指導者、政治家も、
たしかに現代のヘロデ王といえる。

■難民の窮状を見過ごしてはならないというローマ法王のうったえは、
エルサレムで十字架刑にされてしまったイエスを傍観していた当時の民衆を想起させる。

当時のユダヤ人は、エリート宗教指導者に扇動されるままに熱狂して、
イエスを十字架刑で殺してしまった。

田舎町ナザレの貧乏大工の息子イエスの味方をするよりも、
生まれ育ちの良い宗教指導者に従いたくなるのは、民衆の常だと思う。
とりあえず偉い人に従っておけば、自分の立場は安泰だ。

しかし本当の意味でのキリスト教徒にとって、
難民の窮状を見過ごすことは、イエスを見過ごすことと同じである。
マザーテレサは彼女の活動原理として、マタイによる福音書25章をあげている。

 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ませ、
 旅人であったときに宿を貸し、裸であったときに着せ、
 病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれた……

 ……わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、
 すなわち、わたしにしたのである。
 
 ※わたし=イエス・キリスト

これに関連して、私は個人的に、預言者エゼキエルの言葉も思い出した。

 ソドムの罪はこれである。
 ……高ぶり、食物に飽き、安泰に暮らしていたが、彼らは、
 乏しい者と貧しい者を助けなかった。

 エゼキエル書16章49節


ローマ法王のメッセージの全文は確認していないけれど、
たぶんこういうあたりのことをさしているのだろうと想像している。

■日本のクリスマスは、もっぱら年末商戦の素材として、忘年会のついでとして、
パーティーをする口実として利用されているけど、それはそれで良いと思う。
宗教をめぐってケンカするよりは、浮かれ騒ぎをしている方がよっぽどマシ……

それでも、ほんの少し、「平和の君」について考える機会とするなら、
さらによいクリスマスになると思うクリスマスツリープレゼント



 ベル年末年始休業のおしらせ

 2017年12月27日(水) ~ 2018年1月8日(月・祝)

 この期間は、完全休業いたします。
 
 この期間にいただいたメール、ブログコメント等の確認と返信は、
 2018年1月9日以降になります。

 皆さまも、年末年始はゆっくりお過ごしくださいね。







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土日は休みです。


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