■9月4日に、マザーテレサが「聖人」に列せられたという。
 9月5日が、命日だったのですね。

 ■私はカトリック信者じゃないから、「聖人」という称号に、
 どういう意味と価値があるのかはさっぱりわからない。

 ■カトリック派の思惑がどうあれ、
 生前のマザーテレサはキリスト教の押し売りをしなかった。

 ■マザーテレサは、キリスト教という宗教や、
 カトリック教会に従った人ではなく、
 神様に従った人だから、世界中から称えられているのだと思う。


 ■昨年のイベントで、マザーテレサの2016年カレンダーをいただいた。
 2か月毎に、マザーテレサの言葉が載っている。

 ■ちょうど今月……9月10月の言葉は、

  We can serve the poor,
   because they allow us to serve them.
  貧しい人々が奉仕させてくださるからこそ、
  わたしたちは奉仕することができるのです。


■貧しくてかわいそうな人を助けてあげる、神の福音を伝えて救ってあげるという、
上から目線の活動でなかったのはたしかだと思う。

save the poor(貧しい人を助ける)ではなく、
 serve the poor(貧しい人に仕える)。

****

■マザーテレサは、「全てを捨て、最も貧しい人の間で働くように」という神の声を聞いてから、
修道院を出てスラム街で仕えるという道を選んでいる。
手始めに、ホームレスの子供たちを集めて無料授業をおこなったという。

■ところで、「最も貧しい人の間で働くように」という神様の指示は、けっこう抽象的だ。
具体的に何をすれば、最も貧しい人の間で働いたことになるのだろう?

■マザーテレサでなくても、だれでも神の声、啓示を聞くことはできる。

■しかし啓示内容の解釈は、神の声を聞いた人の意思や良心に委ねられてしまうため、
同じ神の声を聞いているのに、その後の行動は人によってまったく異なってしまう。

■神の声を聞いたと自慢するだけの人もいれば、突飛な行動に出る人もいる。
神様は、人間がその啓示をどう解釈して実行するのかを試しているのかもしれない。

****

■凶悪なテロ集団として知られるイスラム国の人も、真面目に神の声にしたがっている。
腐敗した世を神の国へと建てなおすのだという正義がある。
ただ、その正義の解釈と実現方法に相当な難があると思う。

アルジャジーラ 掲載のドキュメンタリー
『ISIL and the Taliban(イスラム国とタリバン)』によると……(↓やや閲覧注意)
http://www.aljazeera.com/programmes/specialseries/2015/11/islamic-state-isil-taliban-afghanistan-151101074041755.html


Islamic law tells us to give children all essential skills.
イスラムの法は、子どもたちに基本的なスキルを全て教えなさいと説いている。

■子どもをしっかり教育することは、神の命令なのだ。
イスラム国も、子どもたちを教える学校をもっている。


「女の子は、男の子の後ろだよ。ほら早く座って座って。」

■ISIL学校は男女共学。
この場面だけを見ていると、ほほえましく思える……が。


What does this word say?  Jihad.
この言葉はなんて読むのかな? ジハードだよ。


■子どもたちに読み書きを教えることには大賛成だが、この内容は……

■この後、ジハードとは何かの説明が続く。

 ジハードは、世界中すべての人を、神さまに従わせることなんだよ。
 神さまは、こう言っているんだ。
 「悪いヤツ、偶像崇拝や不信心者がこの世界から滅び去るまで、
  聖なる戦いを行わなければならない」 ってね。


■この説明の後、カラシニコフ銃(AK47?)や手榴弾の使い方講座が続く。

■「子どもをしっかり教育せよ」という神の法を、
彼らは「ジハード戦士を養成すること」と解釈したということだろう。


We teach them and we give them military training.
だから子どもたちを教えて、軍事訓練を行っている。


■神に忠実だから、神の御旨にかなうことをする。それはわかる。
しかし神の御旨の実現方法は、それで正しいのか?

■神の法は正しいとして、神の法を神の意図通りに正しく解釈できるかどうかは、
結局その人次第ということになってしまうから、よくよく注意がいる……
という発想が、彼らにはないらしい。

■イスラム法が、人の解釈力の危うさを警告しているか否か、私は知らない。
イスラム法に不備があるのか、人の解釈力に不備があるのか、私には判断できない。


When I say fire, you say "Allahu Akbar!"
ぼくが撃てと言ったら、キミは「アッラーフ・アクバル!」と言うんだよ。


■アッラーフ・アクバル……アラビア語で、「アッラーは偉大なり」という祈りの言葉。

■英語のGODが、アラビア語ではアッラーとなる。
アッラーという名の神が居るのではなく、ヤハウェ = アッラー。

■だからマザーテレサに啓示を与えた神と、イスラム国が熱愛している神は、同じ存在……
マザーテレサもイスラム国も、神の命に従って子どもたちを熱心に教育している……
ということになるのだが。

■イスラム国はアッラーの教えを悪用している悪魔だと、非難するのはかんたん。
しかし戦前の日本だって「天皇陛下万歳!」と叫んで戦場に出て行った(本心はともかく)。
「アッラーは偉大なり!」と叫びながら発砲するイスラム国のメンバーだけが特別な狂人だと、
どうして言えようか。

■イスラム国の残虐なやり方にはまったく賛同できないが、
人間としての在り方については、私も紙一重だと思っている。
生まれ育った時代と地域と教育内容次第で、きっとどのようにもなってしまう……

■今の私がテロリストでないのは、現代日本で生まれ育ったからであって、
私という者の本質が善良だからではない。


We're always ready to sacrifice for it.
いつでも犠牲になる覚悟はできている。

■マザーテレサは、全てを捨てて、スラム街で貧しい人たちに仕えた。
彼女は、「全てを捨てる」ということを、
個人的な欲・地位・名誉・安定生活等の放棄と解釈して、その通りにしたのだと思う。

■その一方で、「全てを捨てる」ことを、命を捨てる自爆テロだと解釈する人もいる。

■どんなに正しい神の声を聞いても、その実現内容は聞いた人次第。

■神の声を聞きたい、啓示を受けたいと望むより、
神の声を適切に解釈できる能力を望んだ方が、いろいろお得だと思う。





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