皆様、こんばんは(*^_^*)
HAPPY親子塾の浅賀です。
教え子の作文を紹介します。
中学校3年生女子の思いです。
私はテストの前だったので、ひたすら
机に向かって勉強する毎日を送っていました。
ですから、精神的にも身体的にもすっかり
疲れてしまい、母に対していろいろと反抗的な
態度をとってしまう日が続きました。
そんなある日、父が私に、「お母さんの宝物
を見せてあげるね。」と言って、一冊の古ぼけた
ノートを私の前に差し出しました。
一瞬ためらいながらも受け取りました。父の話
によると、それは私が保育園に通っていた時の
母と先生との交換ノートなのだそうです。
そこには、私が入園した日から卒園する日まで、
1日も休まなかったこと、私の健康状態や食育
のこと、一日何をして過ごしていたかなど、細かい
字でびっしりと書かれていました。さらに、私でも
覚えていない仲のよかった友だちのこと、何をして
遊ぶのがすきだったのか、何をしでかして先生に
怒られたのかなど、本当にいろいろなことが書いて
ありました。
全部読み終わってみると、いつの間にか、3時間
もたっていました。自分の子の成長を見守るとは
いえ、いい加減な気持ちでは続かないなぁと思い
ました。
そう思った瞬間、涙があふれ出してきました。
母は、自分では何も言わないけれど、いつも私の
ことを心配してくれているんだなぁと思うと、今まで
の自分のしてきたことが恥ずかしくてたまらなく、
涙がとまりませんでした。
私は、すぐに母に謝りに行きました。私がいっぱい
わがままを言ってきたのに、母は
「ノート見たの?たくさん書いてあったでしょう。
毎日毎日、少しずつ書いたの。でも少しも大変では
なかったわ。あなたもお母さんになったら書いて
あげなさい。きっと宝物になると思うわ。」
と言ってくれました。
私は思いました。「私も、いつかお母さんに
なるんだなぁ。」と。
皆さんは、この文章を読んでどんな感想を持たれた
でしょうか。
中3ともなれば、親は生きていく上での手本ですし、
失敗談も含めて、向き合っていろいろと話をすること
が何よりも素晴らしい勉強なのです。
最後までお読みくださり
ありがとうございました。