マギーズ東京の共同代表で日本テレビの記者でもある鈴木美穂ちゃんのポストをシェアしますね。




『今週日曜日放送予定のNNNドキュメント「彼女が見ていた景色 ~山下弘子の生き方~」が完成し、無事納品しました。



きょうは、編集室でも、完成試写でも、涙をこらえきれず…
どっぷり弘子ちゃん漬けになっていた日々は、辛かったけど、とても愛おしい時間で、今はなんだか放心状態です。

肝臓がんが肺に転移して厳しい状態なのに「全てのことには意味がある」「がんになってからの方が幸せ」と書いていた弘子ちゃんのブログを読んで、「どうしてそんな風に思えるの?」と衝動的にデジカム片手に大阪に会いに行ってから4年。
気づけばnews every.やNEWS ZERO、特番などで10回近く彼女の生き方を放送してきました。
実は、アフラックのCM撮影にも「東京の姉です!」と紹介されて、立ち会いました。笑

弘子ちゃんとは取材対象という枠を超えてあまりに近くなりすぎて、また、私自身が、メディアが作り上げた「がん=かわいそう」「がん=不幸」「がん=死」というイメージに苦しんだ経験から『「がんで亡くなる話」はつくらない』というポリシーを持っていたので、亡くなった当初は放送をする気にはとてもなれませんでした。
そして、生前を知りもしないのに亡くなった途端によってたかって彼女の生き方を取り上げるメディアに違和感や嫌悪感さえ覚えて、喪失感と重なって若干病んでしまっていました…。

でも、私たちだからこそ見せてくれた顔があり、貴重な記録がたくさんあり、だからこそ伝えられることがあるとやっぱり思い、この度、これまでの作品もずっと一緒につくってきた宮井 優ディレクターに頼りまくりながら、素晴らしいチームに支えてもらいながら、時に泣きながら、時に眠れなくなりながら、つくりました。

作品は、いろんな意味で「ラブストーリー」に仕上がっています。
夫の前田 朋己さんとの愛はもちろん、ご家族や周りの人たち、私たちの愛も、たっぷり込めています。
結果的にがんで亡くなる話でも、「がん=かわいそう」「がん=不幸」という話ではありません。

今までもいつも、これ以上のものはつくれないと思って放送してきましたが、今回こそ、これ以上のものはつくれないと思っています。
天国にいる弘子ちゃんも、「なんで死んだ後に放送するのよ~」と言いながら、「でも、これなら許す!」と言ってくれるものになっていると信じています。

こんなに皆さんに番組を見てもらいたいとプッシュするのはこの番組が最後だと思います。

あさって日曜深夜0時55分から約30分間の放送です。
ぜひ携帯はオフにして、大音量で耳をすませて、ご覧いただけたら嬉しいです。』







わたしは、弘子ちゃんとは数回しか会えなかったけど、「はじめまして」の時からとても人懐こくて、このマギーズのオープニングの時は、辛い治療の最中だったのに、わたし達の前では決して弱いところは見せませんでした。

本当にがんばり屋さんで、年下の彼女から学ぶことがたくさんありました。

弘子ちゃんが生きた時間をしっかりと観たいと思います。

右が弘子ちゃん


真ん中のGを持ってるのが弘子ちゃん。




コメントありがとうございます!
後ほどお返事しますねー