アドラー心理学ELM勇気づけトレーナー 本橋悦子です。



神奈川リハビリテーション病院(通称:神奈リハ)に転院して、いよいよ本格的にリハビリが始まりました。


リハビリ施設はとても充実していて、とにかく訓練室が広いびっくり

そして何台も車椅子が乗るのでエレベーターも広いびっくり

今までいた病院と全然違うのでとても新鮮な感じでした。

そして、私は、往復6時間をかけて毎日自宅から通いました。


娘の朝の支度を見届けて7時半ごろ家を出て、病院につくのは10時半ごろ…

最寄りの駅からバスに乗るのですが、そのバスが30分に1本しかないので、それを逃すとまた30分待たなければならない…

で、バスで30分かかるので、1本逃すと、最寄りの駅から1時間予定時刻よりも到着が遅れるので、家を出る時間が大事でしたきゃぁ~


電車とバスを乗り継いで行くのですが、その時間を苦痛に感じたことはありませんでした。

ひとりになれる一人時間がとても大切でした。

本を読んだり、音楽を聴いたり…

とくに音楽を聞きながら、おもわず涙がこぼれてしまうことも…

音楽に癒されて、励まされていました。


歌ってすごいなぁ

普段なんとなく聞いている歌もその時の状態によって受け取るものが全然違うんだなぁ

きっと、毎日どこかのだれかも誰かの歌を聴いて癒されたり励まされたりしてるんだろなぁ



息子の食事は急激に食事の形態が変わっていって、ペーストからあらみじん、一口大になっていきました。

最初は私がいるお昼だけでしたが、1ヶ月ほどで3食に。

朝と夜は看護師やヘルパーさんが介助をしてくれました。

少しずつ体力もついてきて、咀嚼ができるようになってきました。


そこで私は、食事の時に息子にブレインフードを食べさせたいと思って、毎日家からDHA入りのソーセージとくるみを持参していきました。


DHA入りのソーセージはこれ

元々は、夫が中性脂肪を減らすために食べていたものにっしっし

夫はこのソーセージを食べ始めてから中性脂肪の数値が低くなったわはは

と喜んでいて、それ以来検診で中性脂肪で引っかからなくなったらしいです。

気になる方はぜひ!


で、DHAはみんなもよく知っているとおり脳にいい。

そして息子はソーセージが大好き。

ということで、このソーセージを一日一本お昼の時におかずの一品として息子に食べさせていました。


そして、おやつの時間があるので、その時にはこれも脳にいいオメガ3脂肪酸を多く含むくるみを食べさせました。

そのまま食べさせるともさもさするし食べにくだろうから、チョコレートをかけてみたり、はちみつをかけてみたり、アイスクリームに混ぜてみたりして一日3粒程度を食べさせていました。


そして、リハビリも院内学級もない時間帯が必ずあるので、その時には、失語症で言葉を失ってしまった息子に絵カードで訓練をしました。

失語症というのは本当に不思議です。

脳って本当にすごいんだなぁと思います。

例えばりんごを見て、りんごとわかっているけど『りんご』という言葉が出てこない…

脳機能の不思議です。


そして、息子は左脳に大きなダメージがあったけど、右脳からの出血は見られなかったので、もちろん全くダメージがなかったわけではないですが…、これは右脳を活性化させて、左脳の機能を右脳にさせればいいんだポイントと単純に考えた私は、右脳開発教材で有名な七田式のこれを購入して、毎日数枚自宅から持って行って息子と訓練をしました。


1200枚のカードがあります。

右脳の開発と言葉の再インストール…


そして、数の概念がないので、これも右脳を使って…と思ってこれも同時にやっていきました。

右手がうまく動かないので、書かなくてもいいようにカードを使って空いた時間に私と息子の訓練を一日30分程度やりました。


カードを使ってめくっていくだけなので、そんなに時間はかかりません。

でも、これが息子の限界だったかなぁ…


脳を損傷していると私たちが想像するよりもはるかに疲労するようで、あまり疲れさせると『崩壊』という現象が起こるらしく、今までわかっていたことも全くわからなくなってしまいます。


なので、あと少し…と思うときも息子の様子を見ながら途中でやめることもよくありました。


どこまでやっていいのか

どこまでだったらいいのか

どこまでできるのか

なにをしたらいいのか

どんなことをしたらいいのか


そんなことをグルグル考えていた毎日でした…