享年34歳。2000年2月11日18時11分、壮絶な痛みとの闘いを終えて前夫が亡くなりました。
朝から12時間危篤状態が続き、声をかけるたびに溢れるように涙を流し…
最後は小さな灯火が消えるように息を引き取りました。
その時、17階の病室から見た夕陽はあまりにも紅く、美しかったことを覚えています。
毎年の建国記念日は、私が一年に一度、生きる意味を振り返り、生きていることに感謝し、再スタートを切る日。
スキルス胃がんでの痛みはなかったけれど、再発した場所が悪く。
下降結腸の腸膜に再発したので、腸閉塞の壮絶な痛み。
全身から汗を噴き出し、目の前で痛がる夫に、私は何もしてあげられませんでした。
2年間の闘病生活、自由に食べることも出来ず…
まだまだ何もしていない人生。
一生食べることができなくても生きていたい。
…と私に言った彼の言葉は本当に重く
日々無駄に生きてはいけないなぁと思い続けたこの18年間。
残された家族として恥ずかしくない生き方をしたいと思います
葬儀の最後の喪主挨拶で
私は皆さんに言いましたが、
本当にそんな生き方ができているかと反省ばかりの18年間
生きていると、もちろん楽しいことばかりではありません。
でも、あの時の彼のことを思えば辛いことはほとんどなく。
そして、生きていることには何らかの意味があるわけで、
50歳を過ぎた頃からさらに強くそれを意識するようになりました。
忘れていた18年前のことを何かのきっかけで思い出します。
美しい桜🌸と青空と富士山と大学の校舎とOBPと…
大学の同級生として彼と一緒に過ごした15年間はかけがえのない時間。
当時、四十九日を終えて両親と姉一家で食事をした時
当時、3歳だった姪っ子Aちゃんが私の側に来て、そっと言いました。
のんちゃんはね、ひとりぼっちじゃないからね。
Aちゃんいるし、Aちゃんのパパもママも、ちゃーちゃんもおじいちゃんもいるから、ひとりぼっちじゃないからね
そうだね。ありがとね
おそらく…大人がいろんなことを話していたことを、
3歳の姪っ子は彼女なりに理解して
私に伝えてくれたのでしょう。
その可愛い姪っ子も21歳。
毎日本当に楽しそうに青春しています。
人はひとりては生きていけないから
まだまだたくさんの方々に支えられて生きていくことになるかと思います
家族、友人、仲間…
大切な人を大切に思いながら
これからも悔いなく楽しく生きて生きたいなぁと
今年の建国記念日は珍しく家族と一緒にいます。
18年前の朝も寒かったね、、
今朝はそんな会話をしました。
亡くなった人は、忘れられるのか一番辛いと聞いたので
今日はさまざまなことを思い出し、彼を偲びました。
明日からまた再スタート
仕事もプライベートも、やりたいことを悔いなく思いっきりして
残された家族として、恥ずかしくない生き方をしたいと思います
いつもどこかで見守られていることを強く感じる今日この頃です