「凛とした女の子におなりなさい」



女の子だからといって


ヨワヨワしていたり


メソメソしていたり


何かというと他人を頼りにして


愛しいと思われてみたり


そんな子である必要はないのですよ




助けてやりたいとか


庇ってやりたいとか


守ってやりたいとか


男にとってはいい気分だろうけど


そんなもの 美徳でも魅力でもありゃしない




いいかい 女の子だって


強くってもいいんだよ


粗雑であったり


乱暴であったり


不行儀が平気は困るけど



ちょっとした挨拶の誠意と


心地よい微笑の会釈と


問われた時にハイと答える


意志さえ感じさせれば


強くっていい



男は自分が弱い者だから


縋りつく子を抱きしめるが


そんなのは三日だけの愛しさ


あとは 只の重荷になる


傷つけないようにハッキリと言い


侮辱を感じさせない態度をしたら


あとは 自由に生きなさい


強く生きなさい




自由で強くてやさしい子を


凛としていると言います


凛とした女の子になりなさい


凛とした・・・


近頃いないのです



(阿久悠 「日本人らしいひと 凛とした女の子におなりなさい」 より




あとがきに書いてある阿久さんの奥様である深田雄子さんが、
これを多くの人に広めてほしいと。

そして、阿久さんが亡くなっても、




  さて、
  私はこれから、どう生きていこう。
  顔を上げ、ニコニコして、前を向いて。
  凛として生きよう。
  時々でいいから、私の横に並んでいて下さい。




こう言えるのは、


これは、「女の子」=私達に対する応援歌なのだと思う。




<<ハート>>ピース