[禁じられた森]
しばらく森の中を歩いていると、辺りが次第に薄暗くなってくる
どうやら雲行も怪しくなってきたようだ。
まあもともとこの辺りは木々が邪魔をしていて、日光の射しこむことなどほとんどないのだが。
ハーマイオニー「かなり暗くなってきたわね。なんだか獣でも出てきそうな雰囲気」
ロン「なんだよハーマイオニー、おっかないこと言うなよ。ぼくはこんな所さっさとおさらばしたいんだから」
ハーマイオニー「ロンたらほんと怖がりね。ルーモス」
ロン「うるさい。ルーモス」
二人の杖の先に光りがともった。
波平「ルーモス」
頭が光った
ハーマイオニー「え!?」
ロン「え!?」
ロンとハーマイオニーの光りより数倍明るい。パナソ○ックのパルックボールよりも明るい。
ロン「スゲー。おい今の見たかハーマイオニー?波平さん杖を持ってないのに魔法を使ったぞ。あの人やっぱすごいよ。さすがダンブルドアのライバルだけはあるよな」
ハーマイオニー「でも、なんだか少しおかしいわ・・。あれって本当に魔法かしら?ただあたしたちの持ってる杖の明かりが反射して光って見えてるだけじゃない?」
ロン「なにバカなこと言ってんだよ。魔法に決まってるだろ!じゃなきゃフツーあんなに光らないって」
ハーマイオニー「あんな魔法、どの教科書にものってないわ。ハゲてるからじゃない?」
ロン「魔法だよ」
ハーマイオニー「ハゲてるだけよ」
ロン「魔法だって」
ハーマイオニー「いいえ。あれはただハゲてるだけ」
ロン「じゃあ本人に聞いてみようぜ」
ハーマイオニー「バカね。そんなこと本人に聞けるわけないでしょ」
ロン「それもそうだけど」
ハーマイオニー「そうだいい方法を思いついたわ。あたしとあなたが今持ってるこの杖の明かりを消せばいいのよ。そしたら本当のことが分かるはずだわ」
ロン「なるほど名案だな。さすが優等生」
ハーマイオニー「あなたに言われても全っ然嬉しくありません。いい?じゃあ消すわよ。せーのッ」
ロン・ハーマイオニー「ノックス 闇よ」
辺り一面真っ暗闇になった 。
ロン「ほんとかよっ」
ハーマイオニー「ほらごらんなさい」
二人より少し前をハリーと並んで歩いていた波平は、後ろの二人の声につられてなんとなく『ルーモス』と言っただけだったようだ。
ただし、波平の頭は他の者の使う『ルーモス』の威力を倍にする効果がある。
ドンッ
暗闇で前が見えなくなった波平が何かにぶつかった。
波平「イタタタタ。どうなっとるんじゃ?」
ロン「ルーモス」
ハーマイオニー「ルーモス」
さっきとはくらべものにならないほど辺りが明るくなり、そこには裏のおじいちゃん、中島くんのおじいちゃん、それにイササカ先生が身をよせて立ちすくんでいた。
ちなみにこの時のルーモスの効果は通常の約4倍
パナソ○ックのパルックボールが目の前に固まって8個ある感じである。
波平「みなさんじゃありませんか!!?こんなところでいったい何をなさっているんです!??」
事情を聞いてみると、ハグリッドと一緒に先に森に入ったのはどうやらこの3人で(ちなみにこの3人もホグワーツの卒業生)、どうやらハグリッドとはぐれてしまったようだ。ハグリッドのような大男とおじいちゃん達では歩く速さも体力もかなり違うので、当然と言えば当然だ。灯りもなくなり、疲れたので休憩していたらしい。
(が遭難の間違いだろう)
ロン「(ウソだろ・・兄さんたちじゃなかった・・)」
-つづく-