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⭕3Mメソッド−各論−7
(Myocyte・Maintenance・Mind )
⑶ Myocyte・Maintenance・Mind→(頭文字の3Mです)
ⅰ Myocyte=マイオカイン(筋肉からの分泌されているホルモンの総称で、イリシンなど脳神経を活性化する働きがあるのもあります。)
●マイオカイン=ギリシャ語の 「myo(筋))と 「kine(作動物質))」から作られた造語です。
●現在では、100種類以上のマイオカインが報告されていますが、機能が確かなものは30種類程度だそうです。特に運動をして筋肉から分泌されるイリシンは、血中から海馬に入り、脳を活性化する可能性があります。
●また、健康と運動の関係を調べていくと、筋肉が老化をコントロールしていることがわかってきました。
運動こそが、最高の「老化予防薬」です。そのカギとなる物質が、筋肉から出る「マイオカイン」という抗老化ホルモンです。
●参照図−1→日経ヘルス
ⅱ Maintenance=メンテナンス(セルフトレーニングを続けて回復状態を維持すること)
●筋肉のメンテナンス=筋肉を柔らかくして維持すること
●拡大した関節の可動域を維持すること
●筋膜リリースすること
が重要です。
◎参照→イラスト・illast AC
◎以下参照→公益社団法人長寿科学振興財団・健康長寿ネット
●筋膜とは筋肉を包んでいる膜で、身体全体にはりめぐらされています。筋繊維や器官、神経などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格とも呼ばれています。
筋膜は→
浅筋膜+深筋膜+筋外膜+筋周膜+筋内膜
と連続して層になっており、すべての筋組織はお互いに滑りあうように動きます。筋膜には筋肉を保護する作用、筋収縮時の滑りを助ける作用、血管や神経、リンパ管を支えて通過させる機能があります。
筋内膜以外の筋膜はコラーゲン繊維とエラスチン繊維でできており、コラーゲンとエラスチンはお互いに協力し合って身体の形を整えたり、身体の動きに合わせて形を戻したりしています。
筋膜に機能異常がみられると、本来はサラサラの水溶性の基質が粘土の高い状態になり、筋膜全体の滑りが悪くなります。また、筋膜を通っている血管や神経、リンパ管などの通過部分が圧迫されて循環障害などが起こります。
●筋膜リリースとは
非対称な姿勢や動作をとり続けることや同じ姿勢を長時間とり続けること、怪我などによって身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態となると筋膜が自由に動けない状態になります。すると筋膜のよじれが生じて筋膜と皮膚・筋肉との間の滑らかな滑りが失われます。
筋膜のよじれができると、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が一部により集まり、本来はサラサラの状態が粘っこくなってほどけなくなります。
筋膜は全身につながっているので、ほかの筋肉や筋繊維にまで動きの悪さが波及し、痛みや筋力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活活動の低下がみられるようになります。
筋膜のよじれやねじれを解消して、正しい筋と筋膜の伸長性と筋肉の動きの回復を促すのが筋膜リリースです。
筋膜リリースはストレッチのようにある一定の方向に伸ばすのではなく、筋膜をさまざまな方向に解きほぐしていくことです。
●ただし、悪性腫瘍・がん、開放創(皮膚の開いた傷)、縫合部がある場合、全身・局所感染時は、筋膜リリースは禁忌となります
筋膜リリースを行う際に筒状のフォームローラーを使うこともあります。身体の硬い部分、伸びにくい部分にフォームローラーを当てます。身体の重みで当てた場所を圧迫しつつ、圧迫した部位に関連する関節を前後、左右に動かしながら解きほぐすように伸ばしていきます。これらの手順を圧迫する箇所につき1分程度行います。
◎呼吸法について→
呼吸法を取り入れると、脳に酸素が多く取り込まれるようになり、更に良い回復となると思われますが、カウントしながらでのセルフトレーニングでは困難だと思います。(呼吸法のカウントとトレーニングの回数のカウントとは違い過ぎるためです。)
ⅲ Mind=マインド(最終的には完全回復するという心ざしが重要です。)
●いずれの運動も脳に「繋がれ!繋がれ!」というイメージ
●脳から指令が出ているというイメージをしながら行うこと
が大切です。







