皆さんお疲れ様です。haoでございます。
えー…、タイトルにも挙げました通り…。
出て行ったクロヤマが、戻って参りました…w。
バタバタと落ち着きの無いヤツらですが、そこはもう2年以上の付き合い。
しょうがねぇなぁって気持ちも無くはないですが、本日はその経過についてお話したいと思います。
まず最初に触れておきたいのは、先日の記事でも書いた通りクロヤマは地上の緑化エリアに移住したわけでございます。
そして土中に巣穴を採掘した上で両エリアを事実上制圧。
両エリアを繋ぐチューブ内に繭を集積させ女王までそこに出向くほど我が物顔で闊歩しておりました。
古巣の巨大コロニーにも採蜜のためでしょう、他の侵入者を押しのけつつワーカーが常駐し、最大派閥の名に恥じぬ制圧っぷりを見せていたわけですが…。
気づいたのは先週末の夜。
何気なく見ると、ワーカーがチューブを通って巨大コロニーに向かうのを見かけました。
また採蜜かと思い見てみれば…。
……、繭を、持っている…!?。
もしやと言う気持ちがありましたが、そこは次世代を扱うデリケートな作業の最中。
ワタクシ自身就寝直前のタイミングだったこともあり、ひとまず放置することに。
そして翌朝、コロニー内部を覗いてみれば、
そこには集積された繭に加えて女王の姿が。
もっとも、この時点では移動された繭はほんの一部。
女王も4匹のうち1匹しか帰還していない状態。
もしやこのタイミングで巣分かれか、なんて疑念も湧いたものの、出勤時間が迫っていたため観察はここまでにしました。
そしてその日の夕方。
帰宅したワタクシが見たものは…。
繭の総数こそ途中で見失いましたので判断は不可能でありますが、確かに古巣に舞い戻っている4匹の女王…!!。
アリ族の拠点位置の判断材料は、ワーカーでも次世代でもなく女王のいるところ。
ゆえに認定して良いでしょう。
「山」国、帰還完了!。
「判断はクロヤマに任せて泳がせる」と以前書いたワタクシですが、実際問題これにて湿度や餌の管理がやりやすいことに。
更に観察も容易になり繫殖活動をしっかりその目に収める事もできるように。
やれやれ、これで一安心…。
なんて思っていましたら…。
僅かその翌日の夜。
今度は逆に繭を搬出するワーカーを確認。
ある程度予測はついたものの、その後を追ってみますと、やはり行き先は両エリア間のチューブ内。
確認してみると、もちろんそこに集積されている繭。
当然一度はまた引越しか、もしくは本格的な巣分かれ開始かという考えが頭をよぎりました。
でも、よくよく見れば、昨晩確認した繭の総量に比べて随分少ない集積量。
どういうことかとコロニーを確認すると…。
あれ?、いる…w。
しっかり昨晩確認した4女王がそこに鎮座。
地上に運ばれた繭より更に多い量がコロニー内に収められておりました。
……、これはどう解釈すべきか…?。
あくまで仮説ではありますが、まず先日ワタクシは先の引っ越しそのものが「より気温の高い地上に出向いて次世代の生育を促すためではないか」と推察しました。
仮にこの説が正しいとするならば、全体的に古巣に帰還したのはその重要な期間が過ぎたということ。
そして、全体的には過ぎたものの、まだ生育不十分な一部の繭を育てるために、半ば制圧した地上に成長促進のための別働隊を派遣したということではありますまいか?。
この仮説を補強する根拠として、夜になり気温が下がると、再び繭をコロニーに運搬し出すワーカー。
それならばもしや、今よりもっと気温が上がればそもそも地上への繭搬入をやめるのか?。
そう考えていますと、果たして最高気温28℃といううってつけの日が訪れました。
そして「半搬出」を確認したのと同じ時刻…。
チューブ内に繭の姿は無し。
そして、コロニー内では、羽化を始める新ワーカーの姿が!!。
いやぁ、良かったw。
一時期群れが地上に行って一番残念に思ったのは、こうした新ワーカーの誕生を拝めないかと思ったからですw。
今年も無事にその光景を目にすることができました。
それならばいよいよもって肉餌が欲しかろう。
幸いにしてというか、現在巨大コロニー内は、留守にしていた間に侵入されてしまった外様が少しいる状況。
そしてこんな中で手元にいる「獲物」をクロヤマが見逃すはずもなく、早速狩りが始まりました。
この状況では未成体のムカデなどクロヤマの良いタンパク源。
幼虫や新ワーカーだけでなく、女王もこれを摂取することにより更なる産卵・繫殖が期待できるでしょう。
まだコロニー内を逃げ回っているハサミムシもおりますが、これも時間の問題でしょう。
いずれにしても、それなりの肉餌が欲しい時期に来たか。
近いうちに群れの発展に充分な肉餌を投入してやるつもりなのです。
と、いうことで、色々あったものの無事にクロヤマが出戻って来ましたw。
オンシーズン本格化の前にこれは嬉しい出来事。
他の勢力ともども、最もアリ観察が楽しくなるこれから、しっかり栄養を取ってもらい繁栄を見守りたいと思います。
そんな中…。
女王の姿を昨年から見かけず、新世代も確認できていなかったトビイロコロニー。
完全に滅びゆく軍勢と判断し、「残党」などという呼称もしていたわけですが…。
……!!。
繭、だと…!?。
そんな、まさか…。
ワタクシが見つけられなかっただけで、もしや、
女王は健在なのか…!?。
要調査、されど、慎重に経過を見守るのです。
でわでわ。