中盤までは完全に阪神ペースだったが首位広島は強かった | hanshintoratoraのブログ

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中盤までは完全に阪神ペースだったが首位広島は強かった


2016年8月11日  広島5-3阪神   47勝58敗3分けの4位


これが優勝を狙うチームの底力なのか、それともBクラスをさまよう阪神の弱さなのか。安打数は多かった阪神がミスでみすみす白星を取り損ねました。


6回までは合格点の阪神藤浪


昨日の勝ちを無駄にしないためにも勝ち越しをもくろむ阪神は、長いトンネルを抜けた藤浪が先発。その藤浪に対して広島はいつものように松山をクリーンナップに起用して新井を下げる布陣。2回いきなりその作戦が吉と出ます。5番松山から始まるこの回、6球目に初めて入ったど真ん中のボールをジャストミートするとライトスタンドへ消える先制ホームランに。しかしその後は完全に立ち直る藤浪。アーチを浴びた後は、四球は与えるものの安打を許しません。


6回は2四球のピンチに、先制アーチを喫した松山を150キロのストレートで三振に切ってとり、ガッツポーズ。6回を終えて107球と通常の投球数の藤浪でしたので続投については当然と言えました。その間、味方も効果的に得点します。4回には原口のタイムリーで同点に追いつきます。さらに5回、藤浪のヒットを足掛かりに鳥谷が勝ち越しのタイムリー。


6回にはゴメスの20号アーチと3イニング連続で得点して、流れは完全に阪神でした。前回、長いトンネルを抜けた藤浪がどこまで投げてくれるのだろうと安心した試合運びに見えました。


野球の流れとは恐ろしい


ところが7回表に2番手で登板した薮田が、まさに流れを自分に引き寄せるピッチングを見せます。藤浪、高山を簡単に三振に切って取ると、江越には12球粘られるも同じく三振で締めて三者三振。テンポのいい小気味よいピッチングはあきらかに、阪神から流れを奪いました。


その裏、先頭の鈴木誠也がチームでようやく3本目となるヒットで出塁。阿部も連打で続き無死一二塁のチャンス。続く會澤は送りバントを敢行しますが、藤浪が悪送球してみすみす1点を献上。藤浪がエラーで崩れるケースはよく見ますが、また繰り返されるのか。無死二三塁と絶体絶命の場面で、代打岩本は力強いストレートで三振。続く田中は、ドン詰まりのファーストゴロにおさえ、本塁封殺で2アウトと思ったのもつかの間、なんとゴメスが滑って悪送球して2者が返り逆転。菊池もヒットでつながれ、丸の犠飛とあっという間に4点を奪われてしまいました。


8回表、阪神にも広島と同じようなチャンスが生まれます。鳥谷、福留の連打で無死一二塁。さらに阪神は続くバッターが5番打者。しかし送りバントという選択肢を使わなかった阪神には最悪の結果が待っていました。原口の打球はセカンドへの強い打球でしたが、広島の一二塁間には菊池がいます。


もはや12球団一の守備力を持つ菊池の所へ打球が飛ぶと、どんな打球でもアウトにしてくれます。正面への強く難しい打球でしたが、難なく併殺が完成。続くゴメスも三振となりこの回の攻撃が終了しました。もう反撃する気力は失せたのか9回は三者凡退で試合終了。3位DeNAの背中が遠のく5ゲーム差になってしまいました。