2016年阪神タイガースはこの苦しさを糧に出来るか | hanshintoratoraのブログ

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2016年阪神タイガースはこの苦しさを糧に出来るか



2016年7月11日  ゲーム無し  35勝47敗3分けの6位


大逆転を二度も経験した指揮官


ここ最近の(といっても20年くらい前になるが)セ・リーグにおける逆転劇は、2度ほど思い出されます。一つは現在の首位が広島だけに、すでに何度も連呼されている1996年のメークドラマです。首位広島が、2位巨人に最大11.5ゲーム差をつけて独走状態。しかし11ゲーム差で迎えた7月9日の広島―巨人戦。ここでとんでもない出来事が起こります。


巨人は2回2死無走者から、9者連続安打を放ち7得点。ここから長嶋巨人の快進撃が始まります。その後もゲーム差を縮めていき、ついに100試合目に巨人が首位に立ちます。そのまま巨人が2位中日に5ゲーム差をつけて優勝。広島は巨人と6ゲーム差の3位に終わりました。この年、現在の広島監督である緒方孝一氏が盗塁王に輝きました。


そしてもう一つは、2008年。我らが阪神が開幕からぶっちぎりで走った年です。7月8日時点で巨人とのゲーム差は13。さらに7月22日にマジックが点灯するという快挙。しかいこの年の阪神の敵は5球団だけではありませんでした。オリンピックイヤーだったこの年、プロから選手を派遣してチームを結成していました。すると阪神の勢いは徐々になくなる一方、巨人は12連勝などあって猛追し、ついに10月10日、巨人の逆転優勝が決まりました。メークドラマにかこつけた名づけられたメークレジェンドです。


いずれも優勝をかっさらったのは巨人ですが、二度とも主力選手としてかかわった人物がいます。それこそ金本知憲、現阪神監督です。1995年から広島でレギュラーとして100試合以上の試合に出場するようになっていました。1996年も初の3割をマークし、77四球はリーグ最多と鉄人の階段を上り始めた頃でした。


2003年にFA宣言をして阪神入り。2003年そして2005年の優勝に大きく貢献したことは記憶に新しいです。2003年は、日本シリーズで4本のアーチをかけ、2005年は、シーズンMVP獲得するなどまさに阪神の主力として活躍してくれました。


2016年7月10日終了現在で、首位広島と最下位阪神とのゲーム差は15.5ゲーム。直前の10試合を2勝8敗という考えられない低迷ぶりですから、とても優勝を狙えるような状況ではありません。怪我人がいて戦力が落ちているわけでもない阪神です。超変革を掲げた2016年、ここまでは若手起用でたたかれている金本阪神。しかしあえて批判を覚悟で、若手を起用し経験という名の訓練をさせてきました。


ここ数年、こんな阪神監督はいたでしょうか?生え抜き監督ではとてもできませんでした。恥をかかせるわけにはいきません。今こそ、立ち上がるべきです。選手時代、二度の大きな屈辱を味わった監督を、男にしなければなりません。誰か一人では決してなしえません。一軍、二軍の全戦力そして期限ぎりぎりまでのトレード、すべての要素を考えて、生まれかわってほしい。