福留、日米通算2,000本安打達成
2016年6月25日 広島4-2阪神 32勝38敗3分けの5位
福留、日米通算2,000本安打達成 は本拠地甲子園でしかも勝ちゲームで達成したかったというのが本音でしょう。それでも大記録が色褪せることはありません。2,000本目が内野安打だったのは、福留らしくないですが、見事です。広島新井選手とともに、39歳が頑張っているシーズンです。
高校生として、歴代1位の7球団からの1位指名も、球団拒否して社会人を経て中日へ。中距離打者として、中日の3番に長く座りました。なんといっても、松井秀喜の3冠王を阻止して首位打者を獲得した2002年は存在感を示しました。2008年からは大リーグに挑戦。5年間でチームを渡り歩き、2013年からは阪神のユニフォームを着ています。
昨年は140試合に出場して20本塁打と、チーム一の成績を残してくれました。2016年も休養を与えながらもきっちり3割をマーク。今日も元気に4番を打っていました。
最下位の足音が聞こえる
首位広島との試合に連敗して、借金6で9.5ゲーム差の5位。気づけば豪打で連勝している最下位ヤクルトの足音がはっきりと聞こえています。その差は1.5ゲーム差であり、次カードで最下位に転落なんてシナリオも考えられます。今日のスコアも、昨日と同じ2-4。しかしチーム力の差を相当感じる連敗でした。
今日の先発はベテラン能見。しかし3回はベテランらしからぬピッチング。1番から始まる好打順に、まさかの三者連続の四球。相手は新人の岡田だったんですが、彼がこれをやるならわかります。最高潮のチーム相手に、簡単に無死満塁のチャンスを与えては、当然のように得点をとられます。
ルナのタイムリー、新井の犠飛、下水流のポテンヒットで3点のビハインド。相手がルーキーとはいえ、今の阪神で3点は厳しい。5回のも2死からさらに1点を追加され、絶望的な4点目をとられてしまいました。何とか2点を返しましたが、2-4で敗戦。終盤3イニングはそれぞれのチームが1回を一人ずつ投げましたが、広島のリリーフは何と3人とも防御率1点台をキープ。かなりの差を感じさせられた2試合でした。
絶対に負けられない3戦目は岩貞が先発。後先考えずに、飛ばしてほしい。そうすれば岩貞にとって1か月ぶりの勝利が見えてきます。ゲーム差二けたは勘弁してほしい。
中谷は覚醒の可能性
金本野球の申し子は、やはり現時点で原口でしょう。しかし中谷も我こそはとチャンスを生かしてあがってきています。前日に続くマルチヒットで今日の追撃の2ランはプロ初でした。右の大砲としては、江越、北條などに隠れていましたが、大物の予感がします。26日も広島の先発は左腕の戸田です。おそらく中谷は先発起用されるでしょう。
3試合連続で結果を残せるか大いに期待したいです。最後の苦言を一言。その中谷のアーチで2点差となり、続く伊藤隼太がヒットで出塁。これで3連打とようやく先発岡田をマウンドから引きずり下ろしましたが、鳥谷の打席でまさかの盗塁失敗。反撃ムードが完全にしぼんでしまいました。120%の成功率でなければ、行ってはいけない場面でした。