2016年6月24日 広島4-2阪神 32勝37敗3分けの5位(4位より転落)
交流戦明けの大事な首位広島との3連戦、初戦を落としました。相変わらず好調の広島はこれで7連勝。阪神は借金5で首位とのゲーム差はなんと8.5。もうギリギリのラインです。 天気にも見放されたのか 8回裏に勝ち越しを許し、阪神最後の攻撃。マウンドにはクローザーの中崎があがるも、先頭の中谷が猛打賞を決める安打で出塁します。
そして代打高山を送り、上位打線につなげるかというところで、雨足が異常に強くなります。まるで誰かに操られているかのような豪雨。とてもプレーを続けられるような状況ではなくなりました。試合は無情にも雨天コールドで8回裏終了時点のスコアで敗戦してしまいました。
手痛い決勝タイムリーは新井
2-2のタイスコアで阪神は好投の先発藤浪に代えて8回から藤川を起用。先頭のルナにヒット、代走の赤松が盗塁で無死2塁のピンチを背負います。絶好調の鈴木誠也は目の覚めるような当たりでしたがレフトライナー。続く松山を敬遠四球で歩かせ一二塁。阿部は何とかファウルフライに抑えます。
しかしここまで4人のバッターにことごとく粘られ27球を投じていました。続くバッターはセ・リーグ得点圏打率トップの新井が代打で登場。ここにきて新井が残っているという層の厚さを正直感じました。4球目のストレートを捉えられ、決勝の2点タイムリー3ベース。今年2,000本安打を決めた39歳ですが、むしろ若返っているかのような働きに感服です。
阪神タイガース大事な試合で2つのミス
先発マスクは、藤浪と相性のよい梅野でした。しかし気負ったのか実力なのか大きなミスをしてしまいました。まずは初回、藤浪の立ち上がり。藤浪の立ち上がりの悪さは十分知っているはずの梅野。1死一三塁の先制のピンチに、パスボールで逆アシストしてしまいました。その後のピンチを藤浪が抑えてくれたから試合になったものの、危うい状況でした。
また攻撃面でもムードと流れを止めてしまいます。同点の7回、広島のマウンドはジョンソンからヘーゲンズ。先頭の中谷がヒットで出塁して、梅野には送りバントのサイン。しかしバントは併殺をとられそうな当たりとなり、次の瞬間には梅野自身が野手と激突。守備妨害により1死一塁で試合は再開となりました。
完全に併殺だったので、ラッキーとも言えますが、勝ち越し点を取ろうという流れが一気にしぼんでしまいました。その後鳥谷にヒットが出ていたので、さらに悔やまれます。阪神の正捕手には原口が最も近い立ち位置にいます。育成から這い上がり、レギュラーそして時にクリーンナップを任される捕手です。
しかもオールスターのファン投票では、候補に名前がないにもかかわらず、捕手部門のトップ当選をする可能性が高いです。久々の先発マスクだった梅野にとって、こんな時にこそ活躍しなければならない日でした。7回を自責点1で抑えた藤浪とのコンビネーションはよかったことが唯一の救いです。