2016年セリーグ後半戦の展開は
2016年6月22日 ゲーム無し 32勝36敗3分けの4位
交流戦をセ・リーグが惨敗で終え、6月24日からリーグ戦が再開される。全チームほぼ半数の試合を消化し、絶好調の広島、一進一退の4チーム、1弱になってきたヤクルトと3つに分かれてきました。リーグ戦再開を前に阪神以外の5球団を分析してみました。
巨人
交流戦前に7連敗、交流戦突入後は6連勝してその後に5連敗と浮き沈みが激しい巨人は 借金1でリーグ戦再開します。昨年に匹敵する貧打は相変わらずで、坂本一人が引っ張っているという印象が強いです。阿部が復帰して、一時ムードがよくなり、実は村田も打率3割越えに長野も3割目前と、主力の数字は悪くありません。このチームがおかしくなったのは、やはり投手陣の不振です。
大エース菅野は、異次元の防御率0点台を継続しているものの5勝3敗という考えられない数字。さらに他の先発陣は、若手が中心にならざるを得ない人材不足。ベテランの内海、大竹が復帰するも全盛期ではないため、不安いっぱいです。今後の好材料としては、マイコラスの復帰です。昨年5月以降に破竹の連勝を記録して(継続中)、13勝で勝率のタイトルをとった柱の一人です。昨年同様の働きが果たしてできるのか?首脳陣の期待するところではあります。
中日
交流戦を7勝11敗の負け越しで終わり、借金3でリーグ戦再開する中日。開幕後、エース大野を欠く一大事も交流戦中に復帰。かつての大エース吉見も復帰し、外国人先発も意外と好調。さらに田島が開幕からの無失点記録を続け、クローザーのポジションも奪ってしまいました。一方の打撃陣は、いきなり新外国人のビシエドがホームラン連発して度肝を抜いたかと思えば、現在はほぼ全員が不振に陥っています。
交流戦のチーム打率は過去ワーストの1割台を記録。打線のてこ入れが、上位進出への最大のポイントになりそうです。やはり覚醒した高橋の離脱はかなり大きかったということになります。しかし、虎視眈々と活躍の場を渇望している人たちが二軍にいます。その名は福田永将。6月9日に二軍落ちしましたが、現在ウエスタンで打撃3部門トップに立つほどの好調です。いずれ一軍に上がってくるとは思いますが、それがいつになるか待ち遠しいでしょう。
横浜DeNA
相変わらず好不調の波が激しいDeNAです。交流戦を6連敗で終えて借金5でリーグ戦再開です。特徴的なのはセリーグダントツの投手陣。7人すぐに名前が上がるという豊富な先発陣でしたが、歯車が狂うと誰も連敗を止められないという状況になっています。やはり絶対的なエースの欠如がチームの課題です。
しかし地力があることは間違いないので、地に足をつけて戦うと安定感としては一番です。その投手陣が安心して投球するためには、打撃陣の援護が必要です。レギュラーがそろうとDeNAは手が付けられません。梶谷、筒香、ロペスのクリーンナップがそろっていれば、十分戦えますがロペスは骨折で離脱中。しわ寄せが二人に来ることで、梶谷が不調です。ロペスがいち早く復帰してくれることを望む首脳陣ですが、足の親指骨折のためいまだ全治は未定というところが頭の痛いところです。