太陽光販売設置会社からの相談

一年前に顧客のところに設置した蓄電器について,メーカーの定期点検があった。点検でショートしたような傷があった。危ないので運転を停止する,初期不良じゃないのでメーカー保証は使えないと言われ,新しい蓄電器の購入を勧められたが,どうしたらいいでしょうか,という相談。

相談者の会社は保険に入っているが,蓄電器は動いているので,保険は使えないとのこと。
顧客第一に考えると新しい蓄電器に交換することが大前提。


あとはその費用を誰が負担するか。
 

 

メーカーが有無を言わさずに運転を停止させたなら,それは今動いていたとしても,壊れている,つまり保険事故が発生したと評価出来る。
メーカーにその判断をした報告書を書いてもらい,それを元に保険会社と交渉してくださいとアドバイス。


相談者も処理方針にしようかなと思っていたが念のため確認したかったとのこと。簡単なことでちょっと相談なんですが,と前置きしながら。


簡単なことで念のためってぐらいでも即相談できる関係が大事。今回はたまたま本当に簡単なことだったけど,相談者が簡単なことだし聞かなくていいかって思っていても,実は法的にリスクが高すぎる判断をしていて,後日裁判ってことは,弁護士あるある。

(事案に若干の変更を加えたうえでクライアントの了承を得て掲載しています。)