想紅…おもいくれない とは、かつて江戸庶民が、 そう呼んだ一月を象徴する色の風情。 鮮やかな赤…紅に、目出度き正月の華やぎの色を重ね、さらに、緑なす地球に張り付いた竜(辰)の貌なす我が大和の地に紅の閃光が走り、仲良く幸せであるべき唯一無二のこの世の 荒れ果て行く姿に、John Lennon の Imagine を口遊み涙するなんてのは、このところ、時の流れに意識上の誤差が微妙に生じつつあるこの私は、果たして、よほど女々しいのだろうか? まッ、何はともあれ、令和六年、干支の中で唯一つ想像された生きもの、辰の年にはふさわしいのか。
Imagine there's no countries It isn't hard to do …なぜ、私たちは、それができないのか? それが難しいのか? 揺らぐ想いに色鮮やかな自然世界に舞い 踊る己が姿を登り竜とは、とてもじゃないが喩えがたくはあれど、そこは勝手に、偉大な霊獣、 竜神に力を借りられぬものか? 「竜に九似あり」、この喧しきSNSの時代こそあれ、未だ 我が手の内にある Imagine の力をなんとか借りて、変幻自在、自由奔放に なおも老いて飛び交う Dragon たらんものかは…。
令和6年 想紅