自分がマスタリングで使うフリーのVSTを紹介します。紹介するのはどれもフリーですが、いずれも有料のものに劣らない性能を持っていますので、すでに有料の類似製品を持ってる人にもおすすめです。
1.TDR Nova
http://www.tokyodawn.net/tdr-nova/
フリーではおそらく最高のダイナミックEQです。
マスタリングのときは、プリセットの4band dynamicsに設定し、入力ゲインを調整して最大で3dB程度潰すようにしてやると耳に痛い箇所を緩和してくれていい感じです。
ミックスのときも、バスでまとめて耳に痛いところを緩和するとき、ボーカルのピーク取りなどで大活躍します(重いけど)
マスタリングでは必ず使います。
2.Limiter No6
https://vladgsound.wordpress.com/plugins/limiter6/
優秀なマキシマイザー持ってない人はとりあえずこれを落とせ!
ってくらい優秀なリミッター。
フリーなのが信じられないレベルの高性能。
6段階に分かれて、段階ごとに少しずつ圧縮していくマルチプロセッサーになっております。
はじめは使い方が全然わからないかもしれないですが、youtubeやニコニコで使い方を説明している動画があるので、それを見れば大体の使い方はわかります。
ただ、パートが少なくて音量が小さいときに音が歪みやすい(歪みが目立ちやすい?)ので、あまり音圧がいらないときにはクリッパー部(左から5番目)のスレッショルドをオートメーションで緩めてやるといいです。
音圧を上げる場合、最終段はISP保護リミッター一択です。
とりあえず初心者でも、説明動画を見ておけば音圧自体はわりと簡単にアホみたいにあげられます。
最終段をISP保護リミッターにしてつまみを右に回しまくるだけでも音圧は上がります!!(これをやるとめちゃくちゃ歪むけど)
3.Voxengo SPAN
http://www.voxengo.com/product/span/
フリーのスペアナです。有料のものも持ってるけどマスターに挿すのはもっぱらこれ。
画面が大きくてとても見やすい。あと反応のスピードがほどよいです。
スペアナって反応が速すぎても遅すぎても見づらいので。
デフォルトだとslopeが4.5dB/octになっていてかなり傾いているので、slope設定はいじっておくのがおすすめです。
マスターに挿すわけじゃないならslopeは0にするとありのままの姿に。
ただ、slopeの値はある程度あった方がミックスで飛び出てる帯域とかを確認しやすいです。
そして周波数バランスがある程度平たくなるようにミックスしてやるといい感じです。
slope設定と、それに合わせて平たくなるようにミックスしたときの音の傾向
4.5←←低音が強い←←普通→→高音が強い→→2.0
自分は3.6dB/octに設定してます。このくらいで平たくなるくらいが聞きやすいかなーと。
これら3つは非常に優秀なので、落としておくことをおすすめします。