第七話「絆」


狙っているとしか思えない鬱展開


雨の中スリップしなくなった少年 その場所に転がる地蔵 これが何を意味するのか引きこみ方が上手いですね


その家にはかつて母と父と少年と少女が住んでいました でも少年は亡くなりました 事故でです

でも母はそれを市の道路整備の不手際だと思い込みます たしかにその道は道幅が狭く先が見難いカーブでした

マスコミは喜びます官の不手際で一市民が不幸になった 弱者をクローズアップする事で数字が取れる でもそれは見る者が飽きるまで

母にとって少年が全てでした でも少年の机の引出しの中には藁人形がありました 少女は偶然気が付きました 少女の後ろに紅い眼の少女が立ちます 彼女は言います 『それはあなたの兄の物だと』そしてその糸を解いたら誰かが地獄に行く『あなたはそれが誰か知っているでしょ』 少女は悟りますそれが誰なのか

父は楽しかった思い出を糧に前に進もうとします 少女は自分を見てもらおうと自分にできる事に励みます

市は道路整備のやりなおしを決定します でも少年の死を認めた事ではありません マスコミは少年の死を忘れます

そして世間も忘れます

母はネットに嵌ります 誰かに自分の息子の存在を認めてほしい あなたの息子の事を本にすればもっと多くの人が知る事になります でもそれにはそれなりのお金が必要です 母はお金を用意します 父は自暴自棄になります

少女が欲しかったモノはそこにはありませんでした 兄がもし地獄に行ったのなら合わせてあげよう少女は糸を解きます 母は小船に乗り地獄へと流されます そこに行けば最愛の息子に会えると信じて でも櫂を握る閻魔あいはそこに居ない事を知っています

父は母を捜すために消えます でも食卓には少女恵美の望んだモノがありました 家族の笑顔 少女その笑顔に微笑みますそれを手にいれる為に自分が地獄に行くのであっても。


今回はちょっと書き方を変えて見ました でも稚拙な文章には違いありませんA=´、`=)ゞ

片寄った愛情とはいえ自分を愛してくれてる者をそれから解放されたいというだけで地獄に送りたいと願う兄は撥が当たったとしかいえませんね

せめてタイトルで場を和ませればと思い考えたのですがそれが余計に鬱な気分になります

来週はまたどうなるのやら バレーボールもどうせあるんだろうし また押すんだろうな


第八話「偽地獄通信」に続きます