プラット | ~詩を贈りたい~埴輪の気持ち

プラット

朝の電車でひとり

いらない事まで考えて

始まりの駅へと進んでいく


乗り過ごした季節は

もう追いつけるはずもない

どんどん遠ざかっていくだけ


意味もなくただ

意味もなくただ…

感傷的になるだけ


いったいどこまで行くのが

正解なのでしょう


電車は進む


乗り帰る事もできず

迎えに行く事もできず


電車は進む


揺れは定まらぬまま

解からぬまま


電車は進む


夜の電車でふたり

いらない事まで考えて

別々の駅へと降りていく


答えのない問いに答えていく