韓国の政治家ユン・ソギョルさん。ワイドショーで取り上げられた初期の頃、ソンニョルさんとも言われていましたが、後にソギョルに統一されました。名前の漢字が錫悦(ソクヨル)と分かったためでした。

 男の人の名前に錫は多く使われる漢字ですし、烈という漢字もよく使われるので、「錫烈」という漢字の名前がまず浮かぶ人が多いと思われます。その場合は「鼻音化」の規則が当てはめられ「ソンニョル」になります。

ところが悦の漢字の場合は、「連音化」が起きて「ソギョル」になるわけです。

 

そう納得した後も、韓国のラジオやテレビではアナウンサーたちが皆「ソンニョル」と言っていたので、ずっと疑問に思っていました。

 

それが先日、やっとすっきり解決したのです。

オンラインで同時通訳者の矢田先生のお話を聞いたのですが、終盤にこの話が出てきました。「ソギョル」が正しいのだけれど、子どもの頃から母親に「ソンニョル」と呼ばれてきたので、そう呼んで欲しいと本人の申し出があったからだそうです。

 

ただしい文法通りにいかないことって、こんなところにもあるのですね。