2011年3月11日、東日本大震災が発生した。

22歳、大学4年生だった私。


あれから9年。


31歳になった私が思うこと。


地震が発生したとき、偶然だったが、仙台に住む先輩と電話をしていた。

電話口から「うわぁ、やばい!なんだこれ・・・、地震だよ。地震!」

そんな声が落ち着き、「そっちは大丈夫?」と問われた。

当時、つくばに住んでいた私は、福島・茨城の海沿いは大きな地震が起きない、というそれまでの情報を疑いもしなかった。

「大丈夫ですよ」

そう言ったのもつかの間。細かく小さな縦揺れが長く続いたあと、その勢いはどんどん増した。
テレビを抑えていた私は、窓ガラスのバリバリという音を聞き、逃げなければならないと判断した。

走り出したときには揺れのピーク、バランスをくずし転倒するも、近くの柱にしがみつく。

電話をつないだまま、揺れがおさまるまで待った。

膝が震えた。本当に現実なのか。


それから9年が経過した。

故郷のいわきは、街並みが大きく変化した。

私の生活も、守られるだけだった学生から、障害者アスリートとして二度のパラリンピックに出場し、現在はエイベックスに所属して、三度目のパラリンピックに挑戦している。


当たり前なんて何一つない。

挑戦できることは本当に幸せなこと。


ここまで歩んでこれたのも、応援、支援してくれた人がいたから。


私にできることは何か。


私の恩返しは、強くなった姿を見せること、メダルを持ち帰ること。


特別な今日という日に感謝。


半谷静香